重い話題が続いたので、ここいらでほっとブレイク~
。
母は子育て中の子供に対する思いなど手記で残してくれていて、そのほとんどがじーんとしたり、涙ぐんだりする内容なのですが・・・私との会話をメモした束を発見~
。
あー、忘れてた。こういう楽しかった自分
。まじめで神経質だった母は、母の小言やヒステリー(?)にもユーモアでかわす娘が楽しかったようです。こうやってかわして人生楽しんでいたのにな。生き方上手だったのになー。
いつの間にか大人になって忘れていましたよ、この感覚。・・・忘れていたというより、大人になって中にはこういう反応を「失礼だ」と真面目にとらえる人もいることを知って封印していったんだな
。
内輪ネタ多いけれど、母との思い出だから、懐かしい自分も書き記しておこうっと。
さて、ここにメモされた会話のほとんどは小学校2、3年の頃のもの。しっかし、この頃から基本毒舌だったんだわ
。
ちょっと説明入れときましょう。当時私は自分のことを“主人公さま”と呼び、自分が主人公の素晴らしい物語(人生)を謳歌していました
。だから、会話も役者風(笑)。文字では声の調子を伝えられないのが残念ですが・・・
。仮で母を花子、私を桃子としましょう(年長のとき桃太郎演じたので~)。
まず、メモの最初の一文を読んで「ちょ、ちょ、母上~」とずっこけてしまいました
。
そこには『赤毛のアン』シリーズをこよなく愛し、娘が生まれたらアンの末っ子で秘蔵っ子の“リラ”という名を自分の子にも付けようと考えていた母の正直な思いが・・・
「リラ・マイ・リラ」からリラと名付けたかったけれど、私たちの子ゆゑ、ゴリラの可能性ありで止めることにした。ないものねだりで美しい娘が欲しかったけれど、今はユーモアのある想像、創造力のがる我娘で本当に良かった。楽しい日々です。
って!!!つっこみどころ満載なんですけど!?こう書かれて傷ついたりするようなヤワな娘じゃあありません
。当時の私は自信たっぷりで幸せでしたからね~
。どんなに素晴らしい娘を持ったのか認識せよ、と日々家族全員にその布教に努めておりました(笑)。こんな感じにね。
【私って素晴らしい
編】
◆自分を指して「これ可愛い子ちゃん」
母を指して「これ、こわい子ちゃん」
◆まあー、お母さま。そんな瞳で私をじっとみつめてはいやよー。
マダム・ヤ~ン。私のこの美しさをそんなにうらやまないで。
◆(母):「桃ちゃん幸せ?」
(私):「あったり前よ!!じゃあ、何かい?第四主人公、お前は不幸とでも言いたいのかね。」
◆心の貧しき者は幸いなり。天国は彼らのものである。
この家の人は幸いなり。なぜなら主人公様がいるからである。(聖書のパロディー)
【母の怒り
かわし編】
◆あら、お母さん、忙しいといっても怒る時間は別にあるんだね。一日のスケジュールに入っているわけか。
◆君ィー、主人公さまに怒るとは何ごとです。お姫様をおこらせるとたたりがあるぞ!!
◆そう、それでいいのです、花子さん。自分の罪がよくわかりましたか?桃さまを叱ってはいけないのです。
◆(母):「お母さんって大変。病気でもお料理しなくちゃならないなんて」
(私):「お母さんだって、子供のときは充分いい思いをしてきたではありませんか。
でも、私だったら何といっても“夫に全部させちゃうな、ルンルン”」
◆お母さんは少しおこりすぎるんですよ。過保護でなさすぎるんですよ。
◆(母):「そんなこと自分でお決め」
(私):「おかーあさま。私今はどうしてか自立ができませんの。教えてください。お母さま教えて下さい」
(母):「いいえ、自分でお決め」
(私):「なに!困っている子供をたったひとつでも手助けしてあげたいと思うのが親というものではありませんか。神はまたこうも言われた。汝の子を愛しなさい。手伝ってあげないさい」
◆分かっていますよ。春の海のようなおだやかな心になりなさいでしょ。
でも、桃は今荒れ狂う夏の台風の心なのです。
◆(私)「お母さんせっかく病気になれたんだから、桃が全部してあげるからご安心ご安心」
(母)「もう少しきれにに拭いてね」
(私)「たいした病気ではないようね。子供を叱る元気はいっぱいあるから」
◆お母さん!そんなにえばるけど、私たちがいなければ親になれなかったのよ。感謝しなさい子供に。
番外編
◆(兄):「桃、おもちゃが落ちてるぞ。片付けろ!!」
(桃):「お兄ちゃん、この頃、評判が落ちていますよ」
【母のシワいじめ
編】
◆(母):「あ~あ、もう四十才かあ」
(私):「まだまだ人生これからですよ。子供をしごいて鬼ババアとなって、死んでゆく仕事があるじゃありませんか」
◆お母さんごめんなさい!!!許してください。桃を産んだばっかりにこんなにおばあさんになってしまって。
◆お母さん、そんなに怒ると小じわがふえますよ。
◆(母):「桃とお母さんはあんまり似てないわね」
(私)「目と鼻と口があるのは似てるけど、私には小じわがありませんことよ。オホホホホホホ」
◆(母):「ああ、一日の終わり一年の終わりの何と早いことか」
(私):「ああ、お母さんの小じわのふえるのもなんと早いことか}
【食べ物
編】
◆ただいま~。お母さま。今日はまず初めに悲しみのご報告をせねばなるまい。
なんとなんと算数のテスト75点とは。
でも、母よ嘆くでない。もうすぐ喜びのおやつの時間じゃ。
◆ああ、私は夢を見ているのだろうか。いや、しかし、肉体はここにある。
どれ、フルーツでも食べて確かめてみようか。
◆(母):「おやつはもう終わり」
(私):「お願いもうひとつだけ。美しくて、優しくって、天才的で何でもハイと言うお母さま。今日は小ジワも一段と美しく見えるお母さま。ああ、奥さまこの貧しい娘にどうかひとつお恵みを」
◆(私):「(意地悪婆さんそっくりの口調で)ハ・ナ・コさん、私のお皿の肉がみなさんより少し少ないようですよ」
(母):「だってあなたは一番小さいんだから当たり前でしょ。」
(私):「家で一番大きい胃袋はこの私なんざんすよ。分かりましたか、ハ・ナ・コさん!」
【その他
】
◆ああ、家も貧しければよかった!そしたら、お兄ちゃんと桃はケンカばかりしないで協力しあって生きてゆけるのに
◆ああ、ああ、桃さまただいま退屈病よ
◆(父):「ああ、昨夜は蚊との格闘で眠れなかったよ」
(私):「まあ素敵。何と男らしいんでしょ。格闘だなんて!」
◆(母):「いけない!また失敗しちゃった」
(私):「あのー、失礼なことお伺いしますが?お母さんになるための試験ってあったのでしょうか?」
◆(母の後を虫メガネで見て追いながら)奥さん、ずいぶん大きなお尻ですなあ
聖書や本の中のセリフからのパロディーも多く、こんな感じで、毎日の会話が楽しい家庭でした
。懐かしいなー。
私もイラっとしても子供にこういう風にかわされたいわん。日々“真剣”ではあっても“深刻”にはなりたくないなー
。やっぱり人生笑いよねー
。
※写真:母の親友が訪ねてきたとき、母を真似て庭から摘んだ花飾ってみたけれど、やっぱりなんか洗練されてない~
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