本日は!
雨。
雨の音を聞きながら・・・・
大阪 飛田新地 を思い出した。
飛田新地 は
碁盤の目のように料理店?が並ぶ
塀で囲まれた 廓の跡 である。
廓の跡 なのに
廓 のようなところが
不可解な日本の法律?でもある。
大門跡と呼ばれる
大きなゲートの傍らに
まるで、
客と女郎を監視している
番所のような 飛田交番 がある。
ここに、
本当の警察官 がいるのがおかしい。
飛田新地 は
タイムスリップした街である。
その 飛田新地 の 奥の奥 に
ひときわ 絢爛豪華な建物 の料亭がある。
飛田 「鯛よし百番」
実は、
この料亭の板場で
1年間程バイトをしていた。
天下茶屋の魚屋さんの紹介で
当時破格の 時給1000円 という待遇だった。
日曜日に1日1000円しか
使えなかった貧乏時代。
夢の高級バイトだった。
人手不足で仕事はキツかったけど
賄いが楽しみで、よくがんばった。
テレビの取材で
愛染恭子 や 山本晋也監督 が
やってきたりした。
今から25年も昔の話である。
飛田 「鯛よし百番」 は
大正初期に建てられた妓楼。
内部は、
日光東照宮陽明門 があったり
住吉太鼓橋 が架かっていたり
桃山殿、清浄殿、東海道五十三次・・・・
便所の天井にまで 花鳥風月 が描かれたり
ズッコケルほど極彩色だった。
ネットで調べたら、2000年に →ココ
「文化庁登録有形文化財」 に
登録されたらしい。
新しい建物が25年経つと、惨めになるが
古い建物が+25年経つと、いっそう磨きがかかる。
恋する飛田の夜は あなたを待って
私の涙の雨が シトシト街に降る
飲めないお酒に酔って 膝を抱えて
あなたの名前をそっと ひとさし指で書く
過ぎてゆく時と やつれてく心 待つだけの恋
恋する飛田の夜は あなたを待って
私の涙の雨が シトシト街に降る
生れた故郷の香り あなたに重ねて
淋しい雨音だけを 数えてひとり待つ
過ぎてゆく男と 抜け殻の私 儚さの恋
恋する飛田の夜は あなたを待って
私の涙の雨が シトシト街に降る
(飛田の恋)
飛田新地・・・・
センチメンタルで
タイムスリップした街だった。