八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

飛田新地は、センチメンタルでタイムスリップした街である

2008-08-28 21:12:34 | センチメンタル

 

本日は!

雨。

  

雨の音を聞きながら・・・・

大阪 飛田新地 を思い出した。 

 

飛田新地 は

碁盤の目のように料理店?が並ぶ

塀で囲まれた 廓の跡 である。

 

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廓の跡 なのに

 のようなところが

不可解な日本の法律?でもある。

 

 

大門跡と呼ばれる

大きなゲートの傍らに

 

まるで、

客と女郎を監視している

番所のような 飛田交番 がある。

 

ここに、

本当の警察官 がいるのがおかしい。

 

 

飛田新地 は

タイムスリップした街である。

 

 

その 飛田新地 の 奥の奥 に

ひときわ 絢爛豪華な建物 の料亭がある。

 

 

飛田 「鯛よし百番」

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実は、

この料亭の板場で

1年間程バイトをしていた。

 

天下茶屋の魚屋さんの紹介で

当時破格の 時給1000円 という待遇だった。

 

日曜日に1日1000円しか

使えなかった貧乏時代。

 

夢の高級バイトだった。

 

人手不足で仕事はキツかったけど

賄いが楽しみで、よくがんばった。

 

テレビの取材で

愛染恭子 や 山本晋也監督 が

やってきたりした。 

  

今から25年も昔の話である。

 

 

 

飛田 「鯛よし百番」 は

大正初期に建てられた妓楼。

 

内部は、

 

日光東照宮陽明門 があったり

住吉太鼓橋 が架かっていたり

桃山殿、清浄殿、東海道五十三次・・・・

便所の天井にまで 花鳥風月 が描かれたり

ズッコケルほど極彩色だった。

 

 

ネットで調べたら、2000年に   →ココ

「文化庁登録有形文化財」 に

登録されたらしい。

 

 

新しい建物が25年経つと、惨めになるが

古い建物が+25年経つと、いっそう磨きがかかる。

 

 

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   恋する飛田の夜は あなたを待って

   私の涙の雨が シトシト街に降る

   飲めないお酒に酔って 膝を抱えて

   あなたの名前をそっと ひとさし指で書く

 

   過ぎてゆく時と やつれてく心 待つだけの恋

 

   恋する飛田の夜は あなたを待って

   私の涙の雨が シトシト街に降る 

   生れた故郷の香り あなたに重ねて

   淋しい雨音だけを 数えてひとり待つ

 

   過ぎてゆく男と 抜け殻の私 儚さの恋 

 

   恋する飛田の夜は あなたを待って

   私の涙の雨が シトシト街に降る

                         (飛田の恋)

 

 

飛田新地・・・・ 

 

センチメンタルで

タイムスリップした街だった。

 

 

  


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