観光して、買い物を楽しんで、おいしいものをいっぱい食べて、お土産買って、楽しい楽しいパリでの3日間が終わり、意気揚々と帰路についた私たち・・・・・
あまりの荷物に電車に乗るのは無理と判断、リムジンバスで渋谷まで帰り、
そこで「じゃぁ、またね!」と元気よく別れてそれぞれの家に帰りました。
家にたどり着いたのが、夕方の5時。
さぁ、明日からまた仕事がんばるぞ!まず明日は雑誌「クロワッサン」のインタビューと撮影が入っているし、夜は大宮に入って明後日の朝のラジオ・ハナキンに備えよう!!まずは今日中に荷物を解いて、夫やスタッフへのお土産を出さなくちゃ!・・・・
と、張り切って荷物の整理を始めようとしたそのとき・・・・・・
・・・・あれ・・・?なんかちょっと変だな?・・・・・リムジンバスに酔ったのかな・・・?なんか・・・・お腹が痛いような気が・・・・?まぁ、旅行中はいつも便秘気味になるからね・・・・・トイレ、トイレ・・・・あれ?・・・・あれ?・・・・・なんか・・・・・便秘と言うより、お腹ちょっと壊したかな?・・・・あれ?・・・・いやいや・・・・ん?なんか・・・・あれ?気持ち悪い・・・・えっ?・・・吐きそう?・・・まさか・・・いや・・・・いや・・・だめだやっぱり吐きそう
・・・・いや・・・・吐く・・・えっ?えっ?えーーーーーっ???
・・・・・そこからは、つまりピーヒャラドンドン・・・・・・・・
とにかくしばらくトイレから出てこられず・・・・・
やっとヨロヨロと出てきたら今度はものすごい寒気が襲い掛かってきました・・・・
震えながら熱を測ったらなんと38度
えーーーーーっ!ウソでしょう???
うわ~・・・・やっちゃった・・・・・
間違いありません、このおなかの痛さと気持ち悪さ、そして寒気の感覚は、今までの人生において3回ほど経験のある食中毒・・・・
1度目は学生の時、友達3人とディスコに行って次の日3人そろって学校を休みました。2度目はナレーターコンパニオンの仕事で大阪に4人で出張で行ったとき、夜に魚介類のサラダをみんなで食べて次の日3人が次々と時間差で動けなくなりました。そして3度目は、「世界ふしぎ発見」のロケでインドに行ったとき、丸一日ホテルで寝込みました。今回もそのときの感覚とおんなじ・・・・・
なんとかありったけの掛け布団を引っ張り出して寝床にもぐりこみ、寒気と戦いながら時々トイレに駆け込んでるところへ、夜9時すぎに夫が帰宅。
「お~、オレを置き去りにして、楽しんできたんだろ~~」と軽口をたたきながら部屋に入ってきた夫、私の容態を見て最初に発した言葉は
「なにー?お腹が痛くて吐いて熱があるだと
おい、おい、鳥インフルエンザじゃないのかっ?
どうして成田で隔離されてこなかったんだ?
もう、お願~い!帰ってこないで~~~~
エッフェルト塔の下に埋まっちゃって~~~~」・・・・
って・・・・ヒドスギル・・・・・
どうやら本気で鳥インフルエンザじゃないかと疑っているらしく、夫は手で自分の口を押さえ、
遠くからこわごわ体温計を放ってくる始末・・・・「感染列島」じゃないって・・・
「救急車呼ぶぞ!入院しろ!!」って、自分がうつるのを心配しているのがありあり・・・・・
さらに、
「おい!食中毒って言うけど、じゃぁ何に当たったんだ? 何食べたか言ってみろ
なにぃ?生牡蠣を食べただと~~~~?
旅先の外国で生牡蠣を食べただと~~~~?
帰った次の日から仕事が入っているっていうのに、よりによって生牡蠣を食べただと~~~~!!
言語道断!危機管理がなってな~~~い!」
・・・・・・オッシャルトオリ・・・・ヒトコトモアリマセン・・・・・
ジツハ、ナマノムールガイモ タベタンダケド、ソレハイウノヤメテオコ・・・・
しかし今さら反省しても後の祭り、とにかく本当は病院に行った方がいいのでしょうが、なんたって10分おきにトイレにかけこんじゃうし、動くのもつらいし、かといって救急車呼ぶってのもおおげさな気がするし・・・それになんたって、もし「様子を見るために入院」なんてことになって、明日の仕事に穴をあけちゃったらそれこそ一大事!ということで、ここは自分の体力と気力で食中毒菌と戦うしかない
夫の「38度を超えたら、だれがなんと言おうが救急車呼ぶからなっ!」との言葉に弱々しくうなづきながら、一時間おきに熱を測り、一晩中スポーツドリンクを飲みつつ、ガタガタ、ウツラウツラ、ハタッ!ダーーーーッピーピー・・・・ガタガタ、ウツラウツラ、ハタッ!ダーーーーッピーピーを何回となく繰り返し、次の日の朝ようやく微熱になり、もう出すものもなく、ヨロヨロと仕事に出かけ、仕事場では担当者の方に何事もなかったように挨拶して、ただメイクさんには内緒でお願いをしてげっそりした頬に強めのチークを入れてもらって無事に撮影を終え、いったん家に帰ってもう一度ぐっすり眠って、その後ゼリー状の栄養補助食品をチュルチュル飲みつつ「ハナキン」も無事に終わらせることができたのでした・・・・
とりあえずヨカッタ・・・・・!
ところで、この3日間、私が気になっていたのは、そう堤さん・・・・
彼女は具合悪くなっていないのかしら?
それと、食中毒の原因は本当に生牡蠣かムール貝なのかしら?だって、具合が悪くなったのは、貝を食べてから、約32時間もたってから・・・・ちょっと症状が出るのが遅すぎる気がする・・・・
私が実は怪しいと思っているのは、機内食に出たフランス産のきのこなんだけど、堤さんはあれ食べてたかな??電話してみようかな?でも、もし彼女は何でもなかったら、かえって気を使わせちゃうしな・・・・・と、迷っているところへ、彼女から一通のメールが・・・・
「お元気ですか?すぐにお電話しようかなと思っていましたが、帰国後ほっとしたのか気がゆるんだのか具合が悪くなってしまい発熱やらムカムカやらで食べ物を受け付けず、でも連日ロケなので休むこともできず、仕事以外の時間はずっと家で寝込む情けない毎日です。庄司さんはお疲れ出てませんでしょうか?」
って、やっぱり~~~!!
このメールを受け取ってすぐに電話をしたのは言うまでもアリマセン!食中毒の経験がなかった彼女は、風邪にでもかかったのかと思っていたとか・・・!
という、とんだオチがついちゃったけれど、
でもでも、とーーーーーっても楽しい旅だったことは間違いなし
堤さん、また行こうね~~~!!
・・・・・・・・・・・・おわり