クモの巣の居候(いそうろう)

2014-11-05 | 野帖2014


ジョロウグモが高いところへ大きな巣を張るようになった。
(大きいのが雌、電線より上空のやせて小さいのが雄。)

巣の縁の方が所々が光っている。クモの巣にアラザンがついているように見える。仁丹にも見える。


アラザンをよく見ると、あし(脚)が8本くらいありそうだ。はね(翅)を抱え込んでいるようだ。


横から見ると、ジョロウグモという他人の巣の上で暮らしている。ジョロウグモの巣の糸の上を歩き回っている。巣の上でじっとしていると思ったら、見ているとよく動く。じっとしているのは小さな虫をかかえて食べている。

それで名前もシロカネイソウロウグモ(白銀居候蜘蛛)である。 Argyrodes bonadea

 ジョロウグモの獲物を横取りしているのではなく、ジョロウグモが食べない小さな虫を食べて巣を掃除している。


網をよく見ると翅のあるアブラムシがついている。来年にむけて卵を生むアブラムシなので、これで来年のアブラムシが抑制されると思うと感謝、感謝である。シロカネイソウロウグモさんありがとう。ジョロウグモもありがとう。

シロカネイソウロウグモは自分で巣を張らず、ジョロウグモの巣の上で暮らしている。あんなに小さいのにどうやってジョロウグモの巣にたどりつくのだろうか。
風に乗って飛んできて巣に到着するのだろう。翅がないので糸を風に乗せて飛び立つのだろう。ジョロウグモの巣は風通しのよいところなのでうまく網が見つかるのだろう。メリーポピンズがパラソルに風を受けて飛んで来るように。そして、巣が壊れたりして餌が少なくなると次の巣を探しに飛び立つのではないだろうか。
シロカネイソウロウグモはクモのメリーポピンズのようだ。

 ジョロウグモの雄も雌の巣にいるので、いそうろう(居候)かなぁ。



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