高潮

2013-12-02 | 天変地異

台風30号でフィリピンを高潮が襲い大きな被害がでました。津波のような高潮ですが、江戸時代に「延宝の高潮」があり静岡県では高いところでは9mの高潮に襲われ、そのことが古文書が残されています。
古文書は1760年頃、当人が60歳を過ぎた頃、見聞きしたり他の文書から写させてもらったりして昔話を書きまとめたものです。

1680年9月28日(延宝八年閏八月六日)大雨大風が吹き、さらに風が強まり高潮に襲われた。水がついので天井に上り屋根を破って棟に取り付いて家ごとが流されたが波にのまれた。波を逃れた人も家ごと流れてゆき橋にぶつかり溺れた。死者四五千人とも書かれていますが、二十九人とも、全六十一人とも三百人とも言われているそうです。
高潮の後、浜へは娘を嫁に出すなと言われたとあります。これは文書を写させてもらったとあります。
この人の住む集落までは波は来なかったようですが、米を袋に入れ高台へ逃れとあります。50年くらいたち、築いた堤防も低くなってきているので、高波が来た時は堤防伝いに高台へ逃げろと聞かされていたようです。

高潮から五六十年たった頃、白髪の老人が立ち寄り、その老人の話では波の中を子供を負ぶって流され、耐え切れずに子供を振り放して助かったと老人が涙を流しながら昔話をしていったという話を人づてに聞いて書いたものです。

高潮で大きな被害がでたので、藩は農地や住居を取り囲む「大囲堤(おおがこいづつみ)」と呼ばれる14kmにおよぶ大堤防を造ります。しかし、動員した農民に賃金(扶持米)を払わず、更に8600俵の年貢を増やしたため領民が苦しみました。農民の窮状が江戸幕府の耳に入り、藩主は藩替えとなりました。そのため完成間近の堤防工事が中止となり囲堤が完全には閉じていないとのことです。

「大囲堤」は昭和の土地改良事業(圃場整備)で崩されなくなりましたが、ごく一部が残っているそうです。

また、高潮や津波からの避難場所として「命山」という人工山も築かれました。高さ3.5m 頂上が19m×8mと高さ5m 頂上が13m×7mのものが残っており、津波対策として注目されています。

 

 

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写真に放射線が

2013-11-16 | 天変地異

東京電力株式会社 福島第一原子力発電所 1号機の調査の写真を見ると雪が降っているようなたくさんの白い点が写っています。
それで、東京電力のHPで見るとどの写真も白い点が一面に写っており、動画で見ると白い点は降ってくるのでもなく、動き回るのでもなく、出ては消え出ては消えしています。

放射線がカメラのセンサーを通り抜けたところが白く写っているようです。

調査カメラの通過したところは、0.9~2.0Sv/hの放射線がでています。
普通、写真に放射線が写らないわけは、一般公衆の被爆限度は0.114μSv/h(1mSv/年)と1千万分の1と放射線が少ないからです。

「福島第一原子力発電所 1号機ベント管下部周辺の調査結果について」へのリンク(写真・動画ダウンロード)

【11/14動画追加】福島第一原子力発電所1号機ベント管下部周辺の調査結果について(1日目)

 【11/15動画追加】福島第一原子力発電所1号機ベント管下部周辺の調査結果について(2日目)

報道配布資料(PDF)へのリンク

福島第一原子力発電所1号機ベント管下部周辺の調査結果について(1日目)(PDF 193KB)

福島第一原子力発電所1号機ベント管下部周辺の調査結果について(2日目)(PDF 783KB)

 

動画を見ていると、揺らいでいるものがあったり、時々何か流れていくようで、水が流れているように見えます。地下水が流れ込んでいるためでしょうか?

 

参考
一般公衆の被爆限度は、年間1mSvと定められています。これは、0.114μSv/hにあたります。多くの地域では0.03~0.1μSv/hの範囲にあり、年間1mSvを越えません。

この場所に1時間留まるだけで、高線量放射線 軽症となります。
2Sv(2000mSv):倦怠・疲労感、白血球数低下、男性が不妊になる
1Sv(1000mSv):吐き気などの「放射線病」(死亡率は低い)

 

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再開、Meteomedia の原発の大気拡散予測

2013-10-04 | 天変地異

Meteomedia AG(本社;スイス)で「大気拡散予測 日本」と「気流予測 日本」の継続しています。

7月16日 (2013)以降は更新されずサービス終了と思われましたが再開していました。http://www.meteocentrale.ch/ja/weather /weather-extra/weather-in-japan.html

「大気拡散予測 日本 (Dispersion movie for Japan)」は福島第一原発からの浮遊物が高度10m、500m、1500mでの拡散を予測しています。

「気流予測 日本 (Streamlines movie for Japan)」は風の向きと強さがわかり、天気の変わり方に利用しています。

スイスのMeteomedia AGやドイツ気象庁が日本大気の予測をしていることから欧州でも注目していることを知りました。
しかも、素人でも直感的によく分かります。

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Meteomedia の大気拡散予測

2013-07-31 | 天変地異

Meteomedia AGで「大気拡散予測 日本」と「気流予測 日本」を掲示していましたが、7月16日(2013)以降は更新されていないのでサービス終了と思われます。http://www.meteocentrale.ch/ja/weather/weather-extra/weather-in-japan.html

2011年4月に原子力資料情報室で、「ドイツ気象庁(http://www.dwd.de/)」が福島第一原発からの放射能放出の予測をしていることを知りました。
2011年7月末でサービスが終了しましたが、その後、Meteomedia AGの同じサービスを見ていました。

「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」はPDFで静止画です。
Meteomedia AG は動画なので、分かり易く感じました。

当初は、洗濯物を外に干すか、室内にするかの判断に使っている方もいたようです。
長い間、ありがとうございます。

 

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「東北地方太平洋沖地震」の被害を「東日本大震災」と呼ぶ

2013-06-03 | 天変地異

東北地方太平洋沖地震と地震名で書いてあります。
地震名で書いてあるのがうれしかったので、撮らせてもらいました。
(企業名と代表者名は伏せました。)
東北地方太平洋沖地震の被害を「東日本大震災」と呼びます)

気象庁のつけた地震名は、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」です。政府・官邸は地震の被害について「東日本大震災」とつけました。

 

震災とは地震の被害の名称です。「東北地方太平洋沖地震」で起きた被害が「東日本大震災」ということです。地震名と震災名が異なるので不便なときがあります。

1923年(T12)関東大震災も、地震名は「関東地震」です。どちらも「関東」で分かりやすいですが。


【追記】
7月1日のニュースに『東日本大震災による地殻変動により、・・・』とありましたが、
地震名の東北地方太平洋沖地震」使わなければならないのは明らかです。


 

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節分

2013-02-03 | 天変地異

2月8日は太陰暦の1月1日にあたります。
インドネシア、中国などでは新年の行事をおこないます。

2月4日は立春で、春の季節に入ります。
5月の立夏まで、太陰暦の1月、2月、3月が春の季節にあたります。
今の暦の太陽暦では、おおむね2月、3月、4月になります。

先立つ節分には門口に棒を立てて歳の神様を迎えます。
木を割り、月の神様を炭でしるします。
閏月を入れて十三の月の神様を迎え、五穀豊穣を願います。

マルシャークの「森は生きている」には十二の月の精がでてきます。

 

太陰太陽暦とは
太陰暦は、新月~満月~新月を1月とし、12ヶ月で1年としています。
新月から新月までが29日または30日になるので、12ケ月で354日~355日となります。
季節が約12日ずれていくので、閏月(うるうづき)をおよそ19年に7回の割合で挿入します。

農業には、暦と季節がずれて都合が悪いので、二十四節季を利用します。
二十四節季は春分、夏至、秋分、冬至を含んで、約15日間隔で定められおり、太陽を公転する地球の位置で決められているので、二十四節季は太陽暦になります。

一月の決め方
おおむね立春の後に満月の来る月を1月と呼ぶようです。ですから、太陽暦の1月中旬から2月中旬の間に太陰暦の1月1日があります。

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風船爆弾 米の原発製造用の原子炉を緊急停止させる

2012-11-09 | 天変地異

古い新聞に思わず目が留まった。

「風船爆弾 米の原発製造を脅かした」1987年3月4日、朝日新聞、10版、11面
    原子炉への送電線直撃  危機は回避 回復に3日

1943年8月よりワシントン州ハンフォードに、長崎型原発用のプルトニウムを生産するため黒鉛型チャンネル炉 3基の建設を開始する。

1944年11月~45年4月 日本軍は9千個以上の風船爆弾を米国に向けて飛ばす。

1945年2月より長崎型原発の原料となるプルトニウムの取り出しを開始。

1945年3月10日 ワシントン州とオレゴン州の境付近に、日本が飛来させた2個の風船爆弾のうち1個が送電線に引っかかった。爆発はしなかったが送電が停止した。

そのため原子炉の電源が0.2秒間停電し、炉心冷却用の水ポンプが停止した。原子炉を元の出力にもどすのに3日間かかった。炉は多重安全装置を組み込んで設計してあった。

デュポン社が組み込んだ多重安全装置
 ・制御棒による炉の緊急停止
 ・ホウ素棒を挿入して中性子を吸収し反応を抑える
 ・ホウ酸溶液を落として炉心をホウ素漬けにする
 ・冷却水ポンプに電気を送るための非常用の予備電源システム

電源停止は非常事態として対策をたててあり、停電で緊急停止した事例が、初期の原子炉でありました。

 

1942年12月2日世界初の原子炉シカゴ・パイル1号CP-1が臨界に達する。

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チャボが「コーー、コーー」と鳴き続けた

2012-07-13 | 天変地異

7月10日(2012)午後1時前、チャボが頭を下げ「コーー、コーー」と鳴き続けていた。
どうしたかと思い見に行ったが鳴きやまない。

12/07/10 12:49頃 長野県北部で M5.0の地震がありました。
静岡県は富士市吉永で震度1が観測された外は観測されていない。

阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震1995/01/17 05:46:52)の時は、チャボが暗い中で「コーー、コーー」と鳴いて目が覚めたら揺れ始めた。チャボには地震で揺れるのがわかるのだろうか? 宏観現象なのだろうか。

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台風の塩害で漏電

2012-06-22 | 天変地異

6月19日、台風4号が通過するときに強い南風にのり潮が吹き込み、電線に塩分がくっついて漏電しました。

深夜、「ぼっ」といって電線から黄色い光がでます。引き続き20日も、雨が降ると、音と光を発していました。雨で塩分が流されておさまるかと思っていました。
ところが、21日になるとバンッと音が大きくなり煙が出て火花が散るようになりました。
22日に桑名から来た応援チームが電線を交換しました。これで夜、起こされないようになりました。


   (塩害による漏電で飛び散る火花)

停電で手一杯で漏電まで手が回らないようでした。
電話した方の話では、「火事にならないか」ときいたら「火が出たら消防を呼んでください」と言われたようです。

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