網戸に蛾が止まっている。
翅の前側の突起があり、後ろ側がえぐれていて、ちょっと変な形の翅をしている。
普通、蛾の翅は平面だが、この蛾は前翅にシワがあって盛り上がっているように見える。
下の後姿を見ると、翅はやはり平面です。盛り上げって見えるのは3D模様ためです。
いつも蛾の翅模様には感心させられます。
翅を開いて後ろの翅はオレンジ色をしている。
翅の突起は後翅の前側が見えていたのであって、前翅の前の縁は直線的です。
腹にオレンジ色の斑がないので、ホシヒメホウジャク(星姫蜂雀)のようです。 Gurelica himachala
後ろから見ると、脚(ランディング・ギア)を出したジェット機のように見えます。
後翅を見たかったので、そっと引き上げてみた。
たいてい、飛んで逃げるのだが、後翅を見せてくれた。アリガトウ。
<蛾曰く ひと我慢 ブログを飾る オレンジが>
後翅の前の縁は波打っているのが見える。
ゆっくり羽ばたくと、オレンジ色が明滅してきれいですが、普通は早すぎて見えません。
多分、寝ていたのではないだろうか。ゴメンネ、邪魔して。
太い胴をしているが、飛行中は翅が見えないくらいに激しく羽ばたきます。まるで胴体が宙に浮いているようです。
ホバリングをしたり素早く飛び回り、口のストローを伸ばして飛びながら花から蜜を吸います。
図鑑によれば、ヘクソカズラを食べるというので、隣近所で羽化してきた「町内の蛾」でしょう。
夕方、薄暗くなったとき、頭の上で『ブウン』と短い音がした。上を見たがなにも飛んでいない。
よくよく見回すと、部屋の中を飛び回っていた。網戸を開けても出ていかないので、網で捕まえて出してやった。
外で見かけた時と無音で飛んでいると思っていたが、音がすることがわかった。
「庭にハチドリが来た」と聞きますが、ホウジャク類かヒメホウジャク類かスカシバ類の蛾です。日本にはハチドリ(蜂鳥)はいません。
「星姫蜂雀」と書くので昔も鳥に似ていると思ったのでしょう。
ホバリングして蜜を吸うホウジャク (追記) 2014/11/20