ヨトウムシがサボテンを食べている

2013-12-30 | 野帖2013

庭にあったカニバサボテンを部屋に取り込み、つぼみが開くのを楽しみにしています。
大きくなったつぼみに穴が空いているのに気がつきました。
なんだ、この穴は?


つぼみの根元にイモムシがついていました。
イモムシがつぼみに穴を空けたのです。
写真で頭は左です。「知らんもん」とばかりに頭を隠しています。
尻に黒班があり、冬も幼虫なのでハスモンヨトウだと思います。Spodoptera litura

つぼみの中は食べられています。オシベ・メシベはなくなっていると思います。
触ると脚を離してポロリと落ちたところを掌で受け止め、退場してもらいました。

いろいろな農作物を食べ被害を与えます。
サトイモ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ネギ、トマト、ナス、ピーマン、ニンジン、イチゴ、インゲン、ダイズ、アスパラガス、ヤマノイモ、キク、ダリア、キンセンカ、カーネーション、シクラメン

 

ハスモンヨトウはヤガ科の蛾です。ヤガ科にはヨトウガやカブラヤガなどがおり、作物を食い荒らすので幼虫はヨトウムシと呼ばれます。
ヨトウは夜盗と書きます。夜盗はヤトウとも読みます。ヨトウガの仲間の幼虫は夜行性ですが、違う仲間のハスモンヨトウは昼間も活動します。

ヨトウムシと言う種から出たところを地際でちょん切るイモムシがいます。これはカブラヤガと言ってヨトウガやハスモンヨトウとも違う仲間です。

ヤガ科┬ヨトウガ亜科┬ ─ヨトウガ
   │      │

   │      └ ─ハスモンヨトウ
   └モンヤガ亜科
 ─カブラヤガ

 

 

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氷雨の朝のキチョウ

2013-12-19 | 野帖2013

黄色いものが落ちていた。


チョウの翅のようだ。クモの巣から落ちてきたのだろう・・・。


キチョウが落ちていた。
もう冬眠しているだろうが、昨日からの雨でたたき落とされたのだろうか。
翅に水滴がついている。草の葉先にも水滴がついている。
拾い上げると脚を動かす。生きている。

動くと消耗するので、ゆっくり冬眠できるように、乾燥しすぎず温度変化のすくない場所に移した。アケビコノハと同じ場所に。
来春、飛んでくるのが楽しみです。

冬の嵐で冬眠中に吹き落とされて
寒暖の変化が大きいと、暖かいときに飛び立つと体力を消耗させます。急な寒さで凍えることもあります。

暖かい冬の後は虫の多い夏になります。 しかし、寒い冬に続く夏は虫が少ないとはいいきれません。 冬のさ中に暖かい日が続くと冬眠から目覚め動き始めますが、そのあと寒さが戻ると冬眠に失敗し夏の虫が少なくなります。予報では寒い冬とありますが、どんな冬になるのでしょうか。

 

キチョウについて
主に九州以北に棲むキチョウをキタキチョウ "Eurema mandarina" と命名する提案がされた。(加藤、矢田、2005/June)  登録が済んだという記事を見つけられなかったので、キチョウとしました。



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アケビコノハ

2013-11-30 | 野帖2013


サトイモに枯葉がついている。


葉脈があるしやっぱり枯葉のようだ。でも、枯葉に足がある。下のほうに眼もある。


羽を開くと誰かが見ている。勾玉のような目をした顔のようだ。


翅の裏は前も後ろも目の模様。
裏から見ても両目が揃った顔の模様になります。
上の翅をたたんだときは目の模様は内側に隠れて見えません。
翅を羽ばたいて飛ぶときは上からは後翅の顔模様、下からは目が4つの顔模様です。

突然翅を開かれるとびっくりします。きれいな模様と思いますが、「きれい」と言う人より「こわい」と言って身を引く人の方がアケビコノハは喜んでくれると思います。Eudocima tyrannus

実は、羽を震わせて地面を歩いていたので、写真を撮りながらついていくとサトイモの葉で枯葉になった。わっと驚いてもらいたくて、撮ったのと逆の順番にしました。

忍者のように葉隠れの術で落ち葉に混じって冬を越すのでしょう。
その後、風があたらず、乾きすぎず、温度が低くいところで冬眠しています。陽が当たり暖まると動き始めます。もっと落ち着けるところを求めていくのでしょう。

こんな街中にどこから来たかということですが、幼虫がアケビを食べるのであそこかなと思います。わずかに生えているアケビを見つけてきたのに驚きます。

 

幼虫の時も目玉模様があります。

以前、山で見つけた幼虫です。
一番後ろの足を上げてちょっと警戒しています。


アケビのツルが揺れたので、警戒して目玉模様を目立つようにした。
目玉が2つ並んでいるので、フクロウにでも見つめられているような気がします。

幼虫は銀塩のネガフィルムですが、やはりデジタルカメラよりきれいですね。

 

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カラマツの黄葉

2013-11-22 | 野帖2013

標高800mくらいでしょうか、アカマツ林の緑とと黄葉したカラマツ(落葉松)の黄色がきれいでした。奥山は雪をかぶっていました。

カラマツは成長が早く、植林後15~20年でパルプ用に伐採する計画で、方々の山に植林されました。しかし、その後、自由化で海外のパルプが安くなり伐採の機会が失われたままになっています。
直径50cmくらいになると良い建築用材になるのですが、細いものはねじれるなど狂いが多く使えません。材質は硬くて白い木肌をしています。

植林した方には申し分けないのですが、暫くは秋の黄葉が楽しめます。
二酸化炭素の吸収・固定の役には立っています。

 

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当ブログの人気ランキング

2013-11-17 | 野帖2013

当ブログの人気ランキングがわかりました。

1.コカマキリ      13/05/02
2.ウスバキトンボ   12/08/02
3.ラミーカミキリ   13/06/19
4.ハグロトンボ    12/06/17
5.アリが歩いていた 11/04/02

植物・動物・地学など隔てなく載せたいのですが、昆虫が多くなってしまいます。
鳥・動物がランキングに入っていないのが以外です。

写真を撮るのが大変だったので、 アブラコウモリ (13/07/01) や、水浴び、メジロの日課 (11/02/11) などは上位だと思っていたのですが。写真が大変なのと、見たいものは違うのは当然か・・・。

《前のページ」 も見てやってください。

 

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コガモ来りて

2013-11-09 | 野帖2013

10月は暑かったのに、11月になって寒いと感じるようになりました。
川を見ると、いつもいるカルガモに混ざってコガモがいました。
冬鳥など冬の生きものが目に付くようになりました。


右上に青い羽が見えるのがカルガモです。
左側の水の中にいるのがコガモです。オスもメスも同じ色をしていて見分けがつきません。

冬至に向かい、羽が生え換わるとコガモのオスは頭から首にかけて緑色になります。緑色も光の加減で茶色に見えたりして、オスはきれいになりますが、メスは地味なままです。

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キツネノタイマツ3

2013-11-09 | 野帖2013

シソを抜いたら小さなツボがついていました。


ツボから伸びているのが菌糸です。 このツボは1㎝くらいです。
この菌糸はシソの根の間に入り込んでいました。

植物の根にからんで共生している様に見えます。 キノコの菌糸が地中の元素を集め植物の根にに渡し、植物から養分を受け取ります。 キノコの生える畑はよくできるといいます。

チャルノブイリの事故の5年後でも、スウェーデンでキノコの季節になったが、放射能があるからキノコ狩りができないと言っているのを聞きました。キノコがセシウムを吸収し蓄えるからだそうです。

キノコはセシウムだけでなく、重金属も蓄えるので、土壌が汚染された場所のキノコは注意するようにと言われています。

 

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キツネノタイマツ2

2013-11-03 | 野帖2013

畑の中に点々と赤くキツネノタイマツが出ては消えていきます。


指のように枝分かれしているものがありました。 まだ胞子を出していて、誘われてハエが来ています。写真の上部で半分だけ写っています。
中は中空です。 出てもまもなく倒れるのは中が空のためのようです。
6本くらいに分かれていますが、元は一つで、一つのツボから出ています。菌糸の栄養状態がよいとキノコが沢山でするので、このツボの菌糸もよく育ったのでしょう。

枝分かれしたものは初めて見ました。 倒れる前に、指が開いているような姿を見たいものです。 またいつか見れるだろうと楽しみにしています。

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落花生の根粒

2013-11-02 | 野帖2013

カラスがラッカセイ(落花生)を掘りにきて、少しくらい食べるのはいいのですが、未熟な豆を土から掘り出してしまいます。掘り出されると成長が止まり熟さなくなるので、ちょっと早過ぎるのですが収穫しました。


根についているツブツブは、理科でならった根瘤バクテリアです。
粒の中には根粒菌がいて、空気中の窒素をアンモニア化合物にして粒の中に蓄えます。
落花生の次に作る作物は、窒素肥料が沢山あるのでよく育ちます。

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キツネノタイマツ

2013-10-28 | 野帖2013

キノコのキツネノタイマツが毎年はえてくるようになりました。 Phallus rugulosus


ニラの根の中に、卵のようなキツネノタイマツのツボがありました。このツボが割れてキツネノタイマツが伸びてきます。
ツボは胞子を出すためなので、キノコの花芽のようなものです。


いくつも出てきました。これは一部です。ツボを掘り出してもキノコが出てきます。

 

胞子を運んでもらって役割を終えたキノコ。
カサの無いキノコです。

自然観察会でキノコを見かけると、よく『このキノコは食べられますか』ときかれます。 言わば「キノコのFAQ」です。

キツネノタイマツは『食用としないキノコ』です。
  『食用としないキノコ』というのは、無毒かどうかはっきりしていない場合があります。

 

キノコの卵 2(写真追加) 2011/11/4
http://blog.goo.ne.jp/shizenkansatsu/c/737943388398ad05d199a32398e08f4a

キノコの卵 2011/10/25
http://blog.goo.ne.jp/shizenkansatsu/c/737943388398ad05d199a32398e08f4a

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サクラの落ち葉

2013-10-28 | 野帖2013

一時停止で留まったら、目の前に・・・


赤く色づいたサクラの葉がフタにささっていました。風に運ばれて偶然ささったようです。
少しの風では飛び去ることもなく、風になびいていました。

見つけたときはそのまま通り過ぎたのですが、通るたびに気になり、三往復目に写真を撮りました。

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台風、ナンテンが折れていた

2013-10-17 | 野帖2013

台風26号が去った後、ナンテンが一本折れていました。


折れた先は落ちていませんでした。探して見ましたが見当たりません。
どこかへ吹き飛ばされたのでしょうか。

ナンテンは『難を転ずる』と言うので、いい事がありそうです。

 

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ハラビロカマキリ

2013-10-12 | 野帖2013

大きなお腹をしたカマキリがいました。


羽に白い斑点があるのでハラビロカマキリです。 Hierodula patellifera
卵を産む場所を探しているのでしょうか。

オオカマキリ、チョウセンカマキリと見分け難いですが、カマキリの卵(卵嚢)の形からは簡単に見分けが付きます。

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タマムシ

2013-09-20 | 野帖2013

歩いていると、緑に光るものが飛んできて草に留まりました。
タマムシです。久しぶりに出会いました。 Chrysochroa fulgidissima
最近、木を切っているのでまた殖えているのでしょうか。


光の向きで輝いたりくすんだりします。緑色の光だけを一方向に反射するのでその方向からは輝く緑に見えます。
動き回ると色が変わって見えるので見失いやすいのでしょう。
ストロボを光らせて写すと色が出なくなるといいます。

お腹は何色でしょうか?

金属光沢のある赤茶色でした。
背中もお腹も光っていました。

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モグラ (追記)

2013-08-19 | 野帖2013

死体が続きますが、市役所で見つけました。


モグラの死体が落ちていました。腰に怪我をしています。
前足は大きな手のひらがありシャベルのようです。

本州にはコーベモグラとアヅマモグラがいますが、見分け方がつきません。
箱根以西はコーべモグラと言われているので、コーベモグラとしておきます。

 

追記
博物館に引き取られ骨格標本になることになりました。

 

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