ツマグロヒョウモン

2014-07-26 | 野帖2014

朝、日除けシートの内側に蝶が泊まっているのが目に入った。


蛇の目模様がないからキマダラヒカゲではない。
後ろ翅裏の模様からツマグロヒョウモンで、ちらりと見える前翅裏から♀のようだ。 Argyreus hyperbius hyperbius  
褄黒豹紋は♀前翅表に黒班をさします。褄は端・着物の裾のことで妻ではありません。
妻黒といえば、この仲間にメスグロヒョウモンといって♂は黄色の豹紋ですが♀は黒色でイチモンジチョウに似た蝶がいます。
寝ていると思い込んで近寄ったら飛び立ってしまった。なので♂♀は確認していません。


写真を拡大すると、アンテナ(触角)を立てて目覚めていました。
脚が片側に2本ですが怪我をしたのではなく、タテハチョウ科の特徴です。
素早く飛び回るのに不要だったのでしょうか。

ツマグロヒョウモンは花壇に住みつきすっかり街の蝶になっています。

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パセリを食べるキアゲハ 5

2014-07-23 | 野帖2014

キアゲハが卵を産みつけて行きました。


産んだばかりの卵です。誰もが「真珠のよう」といいます。
実際は養殖真珠の核よりはるかに小さい。


2日後、卵の中で体ができてくるのが見えます。
この後、小虫が卵の中で丸まっているのが見えれば間もなく孵化です。

暑さにめげて見に行ったら孵化していたので、写真はとれませんでした。

アゲハチョウの仲間の卵は「真珠のよう」なものが多い。時々、卵の殻が葉に残っています。

ヒメギフチョウも真珠のような卵をまとめて産みます。孵化するとまず卵の殻を食べます。夕暮れ時にしゃがみ込んでみていたことを思い出しました。「夕ご飯」と呼ぶ声が耳にはいっても聞こえていません。
殻を食べ終わるころ「あっご飯だ」とやっと聞こえてきます。ゆったりと時間が流れてゆきます。

 

パセリを食べるキアゲハ 4 (2014/07/11)
パセリを食べるキアゲハ 3
 (2014/06/30)

パセリを食べるキアゲハ 2
 (2014/06/20)
パセリを食べるキアゲハ
 (2014/06/16)

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小型のヒメカマキリ

2014-07-20 | 野帖2014

カマキリが溺れていた。


今日見たカマキリは幼生でハネ(翅)がないのに、このカマキリは3cmくらいと小さいのに羽がある。
前脚に斑点がなくまだ幼生の時期なのでコカマキリではない。
アンテナ(触角)が長く、カマ(鎌)がセミの幼虫の前脚のように幅びろでないのでカマキリモドキではなさそうです。
こんな小さいカマキリは初めて見ました。


前翅の先端は丸いが後翅は角張っていて、前翅より長い。
写真では分かりにくいが、真ん中のアシ(脚)はまだら(斑)になっている。
ということからヒメカマキリでしょう。 Acromantis japonica

樹上にいるというので目立たないカマキリのようです。

 

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パセリを食べるキアゲハ 4

2014-07-11 | 野帖2014


キアゲハが産卵にきました。
この写真を撮った直後に飛び去りました。
アゲハチョウに似ていますが、今までは、黄色の濃さや飛び型で分かったつもりでいたのですが、見分け方を調べてみました。
翅の付け根が黒色というか灰色の塗りつぶしなのが特徴です。アゲハチョウはこの部分も縞や網になっています。
写真では翅の裏側が見えませんが、網模様がキアゲハの方がボケて不鮮明です。


パセリの花にこんな小さなハチがきます。名前がついていると思いますが調べてありません。
小さい虫の名前を調べるのは難しいです。多分、そっくりさんがいることと思います。
ご存知でしたらお知らせいただけませんか。

 

パセリを食べるキアゲハ 3 (2014/06/30)
パセリを食べるキアゲハ 2
 (2014/06/20)
パセリを食べるキアゲハ
 (2014/06/16)

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カミキリムシ

2014-07-06 | 野帖2014

夜の間に、バケツに落ちて溺れて死んでいた。
街灯ができてから、いろいろな虫を見かけるようになりました。


胸の両側に3個づつトゲ(突起)があるので、ノコギリカミキリ(鋸髪切虫)です。 Prionus insularis
このトゲ(突起)を鋸にみたてたのでしょうか。

 

小学生との話から
昔は、女の子は、カミキリムシに髪の毛を噛み切らしたりしていました。男はやりようがないので、しかたなく紙を噛み切らせました。ギィギィ鳴くのを持って遊びました。正しくは鳴くのではなく、音を出しているのですが。
最近、小学生と話していたら『紙じゃないの』と驚かれたので、びっくり。
最近の子供は『髪の毛』を噛み切らして遊ばないのでしょうか?
『髪切虫』で、紙切虫ではないのですが。

 

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アシダカグモ

2014-07-02 | 自然観察会のお知らせ

PCを使っていると辺りをクモが走り回っている。
PCによってくるカ(蚊)を獲ってくれているのだろうか?


アシダカグモです。オスは胸に逆ハの字の模様があります。写真のクモは成熟していないのでオスかメスかはっきりしません。 Heteropoda venatoria
オスの背中を見て「チューリップが開てる」と思う人もいるだろうか。

写真の脚の長さが不ぞろですが、移動中で脚を折り曲げているからです。

カ(蚊)やハエ(蝿)を捕ったら近くに投げてやると、パッと拾っていくかわいい奴です。

アシダカグモも油断できません。

最近、アシダカグモを狩るツマアカベッコウバチが北上しているようです。一度見かけたことがあります。

 

毒グモとは?
クモは外部消化なので、消化液を出して獲物を溶かして食べます。
それで噛まれると消化液が入って炎症を起こすことがあるようです。噛まれたことがないし見たこともないので詳しいことはわかりません。
アシダカグモは毒グモではありません。成長するとゴキブリもとります。
また、カバキコマチグモは牙が鋭いので噛まれると出血し、炎症をおこすこともあります。

オストラリアから来た、外来種のセアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)、ハイイイロゴケグモ(灰色後家蜘蛛)の仲間は毒を持っており、噛まると全身症状がでることがあるので、噛まれたときは医師の治療を受けてください。このクモは港の近くから広がりつつあります。側溝の中などに、不規則な網を張り筒状の巣があります。

 

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ガケジグモ

2014-07-02 | 野帖2014

俺の車に巣を張るな!!!
トランクとバンパーの隙間にクモが巣を、時々、取り除いているが、大抵はクモの巣をつけたまま走っています。みっともないですが。
毎日、取っているとネを上げて逃げ出すようです。

市役所の駐車場に、お仲間さんがいました。

クロガケジグモ(黒崖地蜘蛛)と言ってオーストラリ外来種のクモです。10年くらい前から目につくようになり、最近は屋根の上の方にも巣をかけています。 Badumna insignis

『ボロの網をかける』と、よく書かれていますが、かけたばかりの巣網は白いレースのようにきれいです。しかし、網の手入れをしないので、穴があいて糸が撚れて太くなってもそのままなので、次第にボロ網になります。ボロ網を見たらクロガケジグモで間違いありません。

巣網の中央付近に筒状の隠れ家があり、滅多にでてこないので、クモを見かけることは少ない。

子クモは空を飛ばないそうで、歩いて移動して拡大していくといいます。そのためか、我が家のいたるところに巣があり、空き家のように見えます。

 

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