ネズミを捕った

2013-12-31 | 野帖2014

ネズミ捕りにネズミがかかりました。

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12月に入って、夜遅くなると天井裏あたりからコトッと音がします。
そのうちにコトコトコトコト・・・と走る音や、更にゴリゴリゴリ・・・とかじる音がするようになりました。しまった、ネズミに入られた。

25日に軒下のネズミが出入りしそうな場所にネズミ捕りをかけましたが、翌朝見回りましたが空振り。
31日に餌が乾いたので取替え、天井裏にもかけました。
3日夜、トトトコトトトト・・・とネズミ捕りのある方に走る音がした後パンッと聞こえたので見るとネズミがかかっていました。頭を挟まれて即死していました。

尾を含まない体長が15センチくらい、天井裏、耳が大きいので、クマネズミと思います。
博物館の標本用にもらってもらうことになりました。 "Rattus rattus rufescens"

新年 草々なので過去日付にしました。

天井裏は餌や水がないので、ネズミは餌を探しに毎日出入りしているのではないかと思います。以前に出入口で捕ったことがあります。ピンポン玉が通るくらいの穴なら通れます。ハツカネズミなら500円玉くらいの穴でも通れます。

クマネズミは身のこなしが軽く、警戒心が強いので、ネズミ捕りを掛けても直ぐには掛かりません。暫く放置すると掛かります。
ハツカネズミは30分くらいで掛かったことがあります。ネズミでも性質が異なります。
大型のドブネズミは捕ったことがないのでわかりません。

 

屋外では、猫にネズミ捕りごとネズミを持っていかれないように固定しておきます。
ネズミ捕りで指を挟まれると、骨が折れたかと思うくらいスゴク痛いので、かけた場所は家人に伝えてあります。

野生の動物からダニをもらわないように注意しました。ネズミの体温が下がるとダニは次の動物を探しに移動を始めます。低温に弱いものが多いのですが、マダニのように地中生活と動物の体とを行き来するものもいますので油断できません。

 

 

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ヨトウムシがサボテンを食べている

2013-12-30 | 野帖2013

庭にあったカニバサボテンを部屋に取り込み、つぼみが開くのを楽しみにしています。
大きくなったつぼみに穴が空いているのに気がつきました。
なんだ、この穴は?


つぼみの根元にイモムシがついていました。
イモムシがつぼみに穴を空けたのです。
写真で頭は左です。「知らんもん」とばかりに頭を隠しています。
尻に黒班があり、冬も幼虫なのでハスモンヨトウだと思います。Spodoptera litura

つぼみの中は食べられています。オシベ・メシベはなくなっていると思います。
触ると脚を離してポロリと落ちたところを掌で受け止め、退場してもらいました。

いろいろな農作物を食べ被害を与えます。
サトイモ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ネギ、トマト、ナス、ピーマン、ニンジン、イチゴ、インゲン、ダイズ、アスパラガス、ヤマノイモ、キク、ダリア、キンセンカ、カーネーション、シクラメン

 

ハスモンヨトウはヤガ科の蛾です。ヤガ科にはヨトウガやカブラヤガなどがおり、作物を食い荒らすので幼虫はヨトウムシと呼ばれます。
ヨトウは夜盗と書きます。夜盗はヤトウとも読みます。ヨトウガの仲間の幼虫は夜行性ですが、違う仲間のハスモンヨトウは昼間も活動します。

ヨトウムシと言う種から出たところを地際でちょん切るイモムシがいます。これはカブラヤガと言ってヨトウガやハスモンヨトウとも違う仲間です。

ヤガ科┬ヨトウガ亜科┬ ─ヨトウガ
   │      │

   │      └ ─ハスモンヨトウ
   └モンヤガ亜科
 ─カブラヤガ

 

 

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氷雨の朝のキチョウ

2013-12-19 | 野帖2013

黄色いものが落ちていた。


チョウの翅のようだ。クモの巣から落ちてきたのだろう・・・。


キチョウが落ちていた。
もう冬眠しているだろうが、昨日からの雨でたたき落とされたのだろうか。
翅に水滴がついている。草の葉先にも水滴がついている。
拾い上げると脚を動かす。生きている。

動くと消耗するので、ゆっくり冬眠できるように、乾燥しすぎず温度変化のすくない場所に移した。アケビコノハと同じ場所に。
来春、飛んでくるのが楽しみです。

冬の嵐で冬眠中に吹き落とされて
寒暖の変化が大きいと、暖かいときに飛び立つと体力を消耗させます。急な寒さで凍えることもあります。

暖かい冬の後は虫の多い夏になります。 しかし、寒い冬に続く夏は虫が少ないとはいいきれません。 冬のさ中に暖かい日が続くと冬眠から目覚め動き始めますが、そのあと寒さが戻ると冬眠に失敗し夏の虫が少なくなります。予報では寒い冬とありますが、どんな冬になるのでしょうか。

 

キチョウについて
主に九州以北に棲むキチョウをキタキチョウ "Eurema mandarina" と命名する提案がされた。(加藤、矢田、2005/June)  登録が済んだという記事を見つけられなかったので、キチョウとしました。



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高潮

2013-12-02 | 天変地異

台風30号でフィリピンを高潮が襲い大きな被害がでました。津波のような高潮ですが、江戸時代に「延宝の高潮」があり静岡県では高いところでは9mの高潮に襲われ、そのことが古文書が残されています。
古文書は1760年頃、当人が60歳を過ぎた頃、見聞きしたり他の文書から写させてもらったりして昔話を書きまとめたものです。

1680年9月28日(延宝八年閏八月六日)大雨大風が吹き、さらに風が強まり高潮に襲われた。水がついので天井に上り屋根を破って棟に取り付いて家ごとが流されたが波にのまれた。波を逃れた人も家ごと流れてゆき橋にぶつかり溺れた。死者四五千人とも書かれていますが、二十九人とも、全六十一人とも三百人とも言われているそうです。
高潮の後、浜へは娘を嫁に出すなと言われたとあります。これは文書を写させてもらったとあります。
この人の住む集落までは波は来なかったようですが、米を袋に入れ高台へ逃れとあります。50年くらいたち、築いた堤防も低くなってきているので、高波が来た時は堤防伝いに高台へ逃げろと聞かされていたようです。

高潮から五六十年たった頃、白髪の老人が立ち寄り、その老人の話では波の中を子供を負ぶって流され、耐え切れずに子供を振り放して助かったと老人が涙を流しながら昔話をしていったという話を人づてに聞いて書いたものです。

高潮で大きな被害がでたので、藩は農地や住居を取り囲む「大囲堤(おおがこいづつみ)」と呼ばれる14kmにおよぶ大堤防を造ります。しかし、動員した農民に賃金(扶持米)を払わず、更に8600俵の年貢を増やしたため領民が苦しみました。農民の窮状が江戸幕府の耳に入り、藩主は藩替えとなりました。そのため完成間近の堤防工事が中止となり囲堤が完全には閉じていないとのことです。

「大囲堤」は昭和の土地改良事業(圃場整備)で崩されなくなりましたが、ごく一部が残っているそうです。

また、高潮や津波からの避難場所として「命山」という人工山も築かれました。高さ3.5m 頂上が19m×8mと高さ5m 頂上が13m×7mのものが残っており、津波対策として注目されています。

 

 

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