5月4日 (金曜日・休日 晴れ)
(その19)のつづき
綾瀬からは東京メトロ千代田線に入ります。
普通電車の線路(地下鉄千代田線)の横を、快速の線路(JR常磐線)が走っています。
分かりづらいので、簡単な図を作ってみました。ご覧の通り綾瀬と北千住の間は、快速電車はJR線なのに、普通電車は東京メトロの路線です。
当時の営団地下鉄の思惑(北綾瀬に車庫をつくりたい。)と、当時の国鉄の思惑(綾瀬まで営団に線路を敷いてもらえば安上がりだ。)が合致した結果です。
(ちなみに、北綾瀬駅の記事を、ずっと前に投稿していました。こちらもぜひご覧ください。)
これでは、松戸から北千住まで快速に乗った時と普通に乗った時とで運賃が異なるようにみえます。しかしそこには特例があります。今日のように、
「‥‥ → (JR:常磐線) → 綾瀬 → 北千住 → (JR:常磐線) → ‥‥」
と乗る場合、「綾瀬 → 北千住」はJR線として運賃計算します。
こうして、JR大回り乗車のルート内に、ひょっこり東京メトロが登場したわけです。
一方、例えば「綾瀬から乗って北千住で降りる場合」には、「綾瀬→北千住」は東京メトロ線として運賃を算出します。JRの旅客営業規則16条の5によると、
「常磐線北千住・綾瀬間相互発着となる旅客に対しては、乗車券類の発売を行わないものとする。」
とあります。
”「綾瀬から北千住まで」の切符は、うちでは売りませんよ、東京メトロさんで買ってくださいね”というところでしょうか。
東京メトロの北千住駅に着きました。ここから常磐線の北千住駅へ行く必要があります。地下鉄とJRの間には中間改札が設けられ、「定期券乗車券拝見」と書いてあります。切符と地図をみせて色々説明しなきゃならないかと思いきや、改札口には誰も立っていませんでした。
さて、不通だった快速電車はいつの間にか運転再開されており、16:42発の快速電車が38分遅れでやってきました。いつまでも不通だったらとうしようと思っていましたが、おかげで余計な心配をしないで済みます。柏で車両点検があり、38分遅れたとのことでした。
思うに、大回り乗車中一番気をつけるべきこと、いや、気をつけてもどうしようもないことは、電車の遅延・運転見合わせではないでしょうか。
例えば、東京から山手線内回りで1駅目の神田駅まで、外回りでわざわざ遠回りしようと思っていたら、外回りは不通だったとしましょう。ここで駅員さんに、「内回り電車なら神田まで行けますよ」って言われても、何にも嬉しくないわけです。
運転見合わせが、思わぬ形で大回り乗車を小回りにし、あるいは強制的にピリオドを打ってしまうかもしれません。また後日にやり直そうと思えば、いくらでもやり直せます。しかし、やり直すだけの気力があるかどうか、自分には自信がありません。
(15) 常磐線 快速1686H 上野行き
北千住 17:20(16:42) ⇒ 17:28(16:50) 日暮里
① クハ E230-76
② モハ E230-135
③ モハ E231-135
④ サハ E231-210
⑤ サハ E231-209
⑥ サハ E231-208
⑦ モハ E230-134
⑧ モハ E231-134
⑨ サハ E231-207
⑩ クハ E231-76 ↑ 上野ゆき
⑪ クハ E230-74
⑫ モハ E230-132
⑬ モハ E231-132
⑭ サハ E231-205
⑮ クハ E231-74
つづく