新・北総雑記 

シニア・フリーターの雑エッセイ

フリーエイジェント・サラリーマン

2008-05-29 | ビジネス
フリーエイジェントやポスティング(公募制度)などスポーツの世界ではよく知られているが、徐々に企業にも浸透してきている。しかし、実際の利用者は限られる。企業は人事制度の充実を示したいのでデコレーションするが、人事制度の構造のひとかけらに過ぎないのが現状だ。 課題は多い。まず、フリーエイジェント宣言をしても特定の管理職しか誰が宣言しているのか、わからない。また、余程の全社的成果を挙げた人物でないと、 . . . Read more

SOXが残したもの

2008-05-28 | ビジネス
エンロンやワールドコムの不正事件を受けて、米国で導入されたSOX法(サーベイン・オックスレー法:法律を提案した議員の名前)は米国の上場企業およびその海外法人に対して厳しい内部統制を要求した。徹底的な文書管理とクロスチェック、およびEvidence(証拠)の提出が求められた。膨大な人員と時間を費やし、なおかつ外部監査法人にSOX対応準備を依頼し、別の監査法人に莫大な監査料金を支払っている。 当然な . . . Read more

Delegationの意味

2008-05-27 | ビジネス
Delegation(権限委譲)は、承認者が不在の時に一時的に承認権限を部下に委譲することだが、少しずつ過去の遺物になりつつある。 外交の世界を見ても大時代的な「全権委任大使」も死語になりつつある。 もはや通信網やインターネットの発達で世界中どこにいても、上司の判断を仰ぐことができる。形式的な書類のサイン以外は委譲する必要はほとんどないと言っていいし、それも電子決裁に移行している。お陰で中間管理 . . . Read more

MarketingとSalesのBalance

2008-05-25 | ビジネス
以前もSalesとMarketingの組織構成や組織運営について書いたことがあるが、もう一歩踏み込んでみたい。 日本語ではMarketingに当たる言葉がない、というか翻訳語が造られていない。比較的新しい概念は片仮名でそのまま導入してしまっている。明治時代のように漢字で造語することは少ない。現代人は横着である。 敢えて言えば営業企画というのがMarketingに近い。また宣伝広告がMarket . . . Read more

「コードスイッチング」

2008-05-23 | 言語と身体
「言語は思考に影響を与える」というのは言語相対論の基本的テーマである。残念ながらこれは科学的に証明されてないが、感覚的には日常的にそう感じることが多い。 英語でプレゼンしたり、議論するときも、コードが切り替わる。出来るだけ曖昧表現を避けるようになったり、主語を必ず表現するので自己主張は強めになる。これは英語のほうがネイティブではないので自由に操れないからだ、という意見もあるが、かなりの英語の使い . . . Read more

T社のルール

2008-05-22 | ビジネス
・プレゼン資料は1枚   パワーポイント全盛で何十枚もの色鮮やかなプレゼンテーション・チャートがプロジェクターやディスプレイに踊るのが当たり前になっている。 いかにうまく見せるかが勝負のようで内容が伴うとは限らない。膨大な労力がチャートつくりに費やされる。メタボリックなプレゼンだ。Tー社は原則1枚で説明することを要求される。文字が小さくても紙が大きくてもよいが、1枚に収めるのがルール。しかもほとん . . . Read more

自分だけの「特命」

2008-05-21 | ビジネス
映画版「相棒」を見に行った。内容は見てのお楽しみだが、「特命課」所属というのが興味をそそる。英語でSpecial Assignmentと言えば、本当にSpecialな何かProjectを任されるか、次のポジションへの時間稼ぎかどちらかだ。映画の中でも言及されたが、若い人が長く特命課に所属しているのは考えものだ。本当の特命ばかりをやらせていると、普通の仕事はできなくなるし、面白みを感じなくなるだろう . . . Read more

幻のヤンバルクイナ・ドラコン

2008-05-19 | 旅と食
三度目の沖縄は仕事になってしまった。5月中旬はもう梅雨に入っていても仕方がない時期だが、諸般の事情でこの時期になった。天気予報は目まぐるしく変わり、実際も雨あり、晴れあり、くもりありでハラハラしたが、本格的な梅雨に遭遇することなく、4泊5日の出張旅行を終えることができた。 一泊目は那覇のハーバービュー・クラウンプラザに部屋をとり、地元の居酒屋で泡盛を飲みながらチャンブルー系統の沖縄家庭料理をつっ . . . Read more

通勤快読:「41歳寿命説」とストレス社会

2008-05-16 | 生活
西丸震哉 著 (日本人の食生態学者、エッセイスト、探検家、登山家。 情報センター出版局 1990年 今は品切)「41歳寿命説 - 死神が快楽社会を抱きしめ出した」によれば、今のような食生活を続けていると、いずれ日本人の寿命は41歳に下がる、と言う。日本の世界一高い平均余命は戦中戦後の粗食の時代に育った(いわゆる)後期高齢者の方々をベースにしたもので、飽食の時代を生きてきた今の中年以下の世代には当て . . . Read more

「ヒューマン・リソース」への投資

2008-05-14 | ビジネス
株式を上場している企業は成長することでしか存続できない。しかも競合に打ち勝って、株主や投資家の期待以上の成長をしないと市場で評価されない。安定成長で安定配当という選択肢もあるが、賛同してくれる株主はOBや年金生活者の一部に過ぎないし、それとて株価が下がればあっさりと離れていくだろう。 継続的な成長のためには投資が必要だ。短期的な営業の頑張りや小手先のサービスや宣伝だけでは限界がある。 投資は、新 . . . Read more

二度と一緒に仕事をしたくない相手

2008-05-09 | ビジネス
仕事を通じて色々な上司や部下や同僚とタスクをこなしてきた。成功しても、失敗しても、チームで仕事をすることは後々の人間関係や人脈を構築するうえで、財産になる。 中には、こいつとは二度と一緒に仕事をしたくない、と思う相手もいる。 議論をしても尽く対立し仕事が前に進まない。価値観も経験も異なるので仕方はないが、自分が正しいと思っているので主張を曲げる訳にもいかず、互いにボルテージは上がっていく。 と . . . Read more

説明責任と遂行責任

2008-05-06 | ビジネス
英語では、というか米国企業では、AccountabilityとResponsibilityを分けて考える。Accountabilityは説明責任とか結果責任、Responsibilityは遂行責任とか実務責任とか訳していいと思う。Accountabilityのある人は任命責任もあるので、Responsibilityをもつ遂行責任者がタスクをこなしているかどうか、確認して結果を導く責任があり、達成で . . . Read more

ICチップ付中型自動車免許

2008-05-01 | 生活
ゴールデンウィークの谷間に自動車免許証の更新に流山の免許センターに出かけた。5年ぶりの更新だが、色々な変更がある。ま まず免許証がICカード化された。偽造防止や国際化(?)対応だという。(国外免許がいらないとは言われなかった。せめて英語併記してもらえば国外免許をわざわざ取らなくてもいいのに。)運転免許証の偽造は振り込め詐欺に悪用される。免許証で携帯電話を複数契約し、それを利用して振り込め詐欺を行 . . . Read more