新・北総雑記 

シニア・フリーターの雑エッセイ

新たな挑戦

2007-12-29 | ビジネス
知り合いの外資系の会社の社長が転職するという。今どき外資系でなくても転職は珍しくないが、50歳を過ぎての異業種への転進は珍しい。これまでは高い成果をあげているので誰もがまさか、と思ったようだが、本人の意志は明確だ。これから今の会社で定年まで働いてどんな新たな仕事にチャレンジできるか、それを通じてどれだけ今まで以上の貢献できるか、を考えたとき、ある種の限界が見えてきたという。今度のオファーには今の仕 . . . Read more

通勤快読:「人間臨終図巻」 山田風太郎

2007-12-25 | 生活
山田風太郎の「人間臨終図巻」(徳間文庫:全3巻)は古今東西の有名人がどういう臨終を迎えたかを若いほうから死亡した年齢順に解説した奇書である。 概ね若くして死亡した人たちは非業の死を遂げているケースが目立つ。切腹、死刑、戦死、暗殺、拷問、投獄、極貧、など。年齢が上がるに連れて病気で死亡したひとの割合が徐々に増える。脳溢血、結核、肺炎、癌、そして老衰。 しかしこの本が面白いのは、一世を風靡した人々や歴 . . . Read more

隠れメタボ

2007-12-23 | 生活
暮れに駆け込みで人間ドックに行ってきた。結果はほぼ昨年同様で、中性脂肪が基準値を大きく上回っていた。体型は中肉中背だし、特に飲食に偏りがある訳ではないので理不尽に思っていたが、今回の担当医は明確な説明をしてくれた。すなわち、脂肪を身体に取り込むキャパには民族差、個人差があり、一般的に狩猟民族だった欧米人に比べて農耕民族の日本人はこのキャパが少ない。とりわけ私はそうらしい。これは遺伝的に決まってしま . . . Read more

恋の極意と葉隠

2007-12-20 | 生活
「武士道といふは、死ぬことと見つけたり」の一節で有名な「葉隠」は佐賀藩士、山本常朝が武士の心得をしたためたものらしいが、初めて読んだのは三島由紀夫の「葉隠入門」(光文社:現在は新潮文庫)だった。兄貴の本棚から拝借した。 そのなかで異彩を放っているのが「恋の至極は忍恋と見立て候。逢いてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死する事こそ本意なれ。」と語っている一節だ。忍んでいるだけでは何も始まらないし、 . . . Read more

「リーダーも悪くない」

2007-12-19 | ビジネス
ちょっと前のヒット映画、「踊る大捜査線、レインボーブリッジを封鎖せよ!」でリストラされた会社員たちがリーダーのいない組織を作り、様々な犯罪を起こすという筋立てがあった。最期は青島刑事の活躍でご用となってしまうが、独断専行の女性のリーダーから室井警視が指揮をとったことで組織が自律的に判断しながら事件の解決をもたらすというところが味噌である。最後に「リーダーも悪くない」と青島刑事に語らせる。 リーダ . . . Read more

テレビ再来

2007-12-14 | 生活
とうとうまた液晶テレビを買った。空き巣騒動以来、約一ヶ月ぶりにテレビのある生活に戻った。シャープのAQUOSは縁起が悪いのでこんどはソニーのBraviaにした。以前の37型だとやや大きすぎて小さなダイニングでは目が疲れたので32型にした。ちょうどいい感じだ。コジマの千葉ニュータウン店開店特価で夏モデルを10万円以下で買えた。盗難による被害や修理費用は所得税の雑損控除の対象となるので1年前20万円で . . . Read more

十坪菜園、冬の収穫

2007-12-06 | 生活
バジルが枯れて来年の種を採ったあと、秋冬野菜の収穫時期を迎えた。もっぱら手間の掛からないものを中心に選んでいる。虫をさけて9月中旬に種まきをするので収穫も遅めになる。天敵はあえて避けて通る。 今年、初めて里芋を作った。根菜としては珍しく、水分を多目に与える必要がある。まずまずの収穫。 何事も経験、初物へのチャレンジはおもしろい。 形がユニークでユーモラスなヤーコンは毎年収穫のあと芋の芽を埋めて . . . Read more

わかりあえない理由(わけ)

2007-12-04 | 言語と身体
日本語には男言葉と女言葉に顕著な違いがある。これは世界的にもかなりユニークらしい。台湾で見つけた日本語のマンガ入りテキストには中国語の文に対して男言葉と女言葉の両方の訳が与えられている。 これらの表現の違いは歴史的、文化的に醸造されてきたものだが、男女の役割や立場の違いが大いに影響しているらしい。男言葉が断定的、主体的な表現になじむのに対して女言葉は婉曲的、受身的表現が目立つ。それが男らしい、女ら . . . Read more

二人のカーク

2007-12-01 | 生活
SF「スター・トレック 宇宙大作戦」を昔テレビでみたり、映画のシリーズを見た人は多いと思うし、本(早川文庫)で読んだ人もいるだろう。(NHK BS「懐かしドラマ」で再放送されている) スター・トレックが面白いのはSF的なストーリーや場面設定ではなく、SFを通して人間の性(さが)を見つめ問いかけたことだと思う。 記憶している筋立てとして「二人のカーク」がある。いつも冷静沈着でかつ勇敢なカーク船長が人 . . . Read more