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鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

4-1以降の本試験の問題形式の推移

2009年01月14日 | 三点セット3 過去問

 14-3以降現在までの問題形式は、現在販売されている過去問集で分かります。以前私も記事にしました。それ以前の問題形式を4-1から振り返ってみます。

 満点が200点であり、読み問題が1問1点であることはずっと同じです。また、書き取りは、現在と同じく1問2点のことが多いのですが、1問1点もありその場合だけ付記します。また、意味については、14-2までは現在と異なり1問1点です。

  現在販売されている問題集の中には、現在の出題形式を反映しておらず、14-2以前の出題形式に則っているものがあります。昔出版されたものが、全く改訂されていないためです。過去問の出題形式と比較することで、いつ頃の問題に準拠して出版されたか、即ち、問題集の当初の出版時期がある程度推測できると思います。

 また、まあち様のブログに、4-1以降の合格者数・受験者数・合格率が纏められていますので一部引用いたしました。まあち様ありがとうございます。問題文を見る限り、漢検協会は、草創期は、受験者数と合格率を睨みながら問題形式を変えてきたのではないかと思いますので、私の勝手な推測も付記します。尚、私はこの頃は漢検に全く興味がなかったので、あくまでも問題文を見ただけの感想です。

 国会図書館の蔵書検索などにより、一部推測になりますが、漢検協会の1級関連出版物の発売時期なども付記してみます。あまり買いたくなかったのですが、漢検の歴史が載っている「12字の漢字が示す曲がり角の日本」(株式会社オーク社発行)も参考にします。

4-1の前に、「一級漢字必携」が発売

 国会図書館の蔵書検索では見当たりませんが、1級の配当漢字が分かっていないと学習のしようがないでしょうから、4-1の前に発売されたのでしょう。

4-1(第1回 70人/1199人  5.8%)

(一)(30点)読み 音読み20問、訓読み10問
(二)(30点)動物名10問、植物名10問(殆ど、熟字訓・当て字だが、一部音・訓読みがある)、外国の地名・国名10問の読み
(三)(10点)国字の書き取り10問(1問1点)
(四)(30点)四字熟語の書き取り10問、意味10問(選択肢も10個)
(五)(20点)旧字体の書き取り 二字熟語10問、20漢字を全て旧字体に。 

 但し、配点内訳が記載されておらず、「捷径」には問題用紙も載っていないため、二字熟語の一つだけ正解したばあいに、1点だったか0点だったか不明。

(六)(30点)故事・諺の書き取り15問 問題文は12文。現在と異なり、一文の中に、複数の書き取りをさせるものがある。
(七)(50点)文章題 読み10問、書き取り20問


5-1(第2回 68人/887人 7.7%)

(一)(30点)読み 音読み15問、訓読み15問.。

  この頃の読み問題は今ほど難しくはないが、訓読みを増やしたのは、音読み熟語よりも取っつきやすいからかなあ。

(二)~(五)(計90点)は、4-1と同じ
(六)(30点)故事・諺の書き取り12問(6文)。意味6問 4-1で故事諺が難しかったため、意味問題を付けてヒント代わりにしたのかな。

(七)(50点)文章題 読み20問、書き取り15問
 4-1の文章題の書き取りは、以前少しだけ記事にしましたが、難しいと思います。書き取りを減らして読みを増やしたのは少しでも簡単にしたのかな。合格率は約2%上昇。

5-2(第3回57人   995人  5.7%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動物名10問、植物名10問の読み

(解答は、全て熟字訓となっているが、問題文はただ、読みとあるだけ。螽斯(きりぎりすを8-2Y 19-2Yの(一)で出題されたように音読みでしゅうしと解答しても許容されたのかなあ。)

(三)(30点)四字熟語 4-1の(四)と同じ
(四)(20点)国字の書き取り10問(1問2点に)
(五)(20点)旧字体の書き取り

 二字熟語5問、10漢字を全て旧字体に(1問2点に)。解答用紙には、2×10とあるから、1漢字毎に2点であることが分かる。

(六)(30点)故事・諺 4-1の(六)と同じ。意味はなくなる
(七)(50点)文章題 4-1の(七)と同じ。

 受験生も増えたから、問題形式を4-1に戻して難しくした印象。合格率も4-1と略同じに戻っています。ただ、旧字体の書き取りの配点を1字2点に増加しています。また、外国地名・国名の当て字の読みをなくし、其の分国字の書き取りの配点を増やしています。国字よりも、外国地名・国名の当て字の方が分量がずっと多いでしょうからこれは簡単にしてバランスをとったのでしょう。ただ、4-1、5-1と二回連続して、外国地名・国名の当て字が10問出題されていて、受験生は準備していたでしょうから、いきなり出題されなくなって腹が立ったのでしょうね。


6-1(第4回 38人/686人  5.5%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(15問)、外国国名・地名(5問)の読み 
 外国国名・地名の読みが復活。
(三)(20点)国字 5-2の(四)と同じ
(四)(20点)旧字体の書き取り 二字熟語10問。
 二字熟語のどちらかの一字を旧字体に改めるという問題に。
(五)(30点)四字熟語 4-1の(四)と同じ
(六)(40点)故事・成語・諺 20問
(七)(40点)文章題 訓読み10問、書き取り15問

 故事・諺を5問増やして、文章題の書き取りを5問減らしています。文章題の書き取りは難しいから、多少学習し易くしたのでしょうか。しかし、合格率は漸減。


6-2(第5回 58人/826人  7.0%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(17問)、外国国名・地名(3問)の読み
(三)~(七)(計150点) 6-1と同じ

(二)だけ微調整というところです。

6-3(第6回 44人/595人  7.4%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(15問)、外国国名・地名(5問)の読み
(三)~(六)(計110点) 6-1から同じ
(七)(40点)文章題 読み10問、書き取り15問は6-1,6-2と同じですが、読みは音訓とも出題されています。

 なお、この回は、受験者が激減し、過去最低数字ですが、初めて年3回になったことが影響しているのかなあ。

H7.3.1「漢検1級への近道 1級合格のための合格捷径」(533頁)初版発売。
 4-1~6-3の過去問の他、当て字(熟字訓)276選も載っています。

7-1(第7回 29人/781人  3.7%)

(一)(30点)読み 5-1から同じ
(二)(20点)書き取り10問。
 純粋な書き取り問題はこのときが最初です。
(三)、(四)(計40点) 6-1から同じ。
(五)(10点)熟字訓(当て字)の読み

 外国国名・地名は出題されませんでした。その代わり、動植物名とは別の熟字訓 紙撚(こより)、雀斑(そばかすが初めて出題されました。いずれも直前に出版jされた「捷径」に載っていました。尤も、動植物名の熟字訓8問の内、「捷径」に載っていたのは、3問だけ、従って、「捷径」の「当て字(熟字訓)276選」だけでは5割しか取れませんでした。熟字訓の学習方法はこの頃も難しかっただろうなと思います。

(六)(30点)四字熟語 4-1から同じ
(七)(30点)故事・成語・諺 15問に減少
(八)(40点)文章題 6-3と同じ

  この回に受験生が増えたのは、「捷径」の発売の影響が大きかったように思う。ただ、「捷径」で学習した人ならお分かりのとおり、「捷径」は近道でもなんでもない。合格率は過去最低。

7-2(第8回 85人/758人 11.2%)

(一)~(四)(計90点) 7-1と同じ
(五)(10点)(計10点)熟字訓(当て字)の読み
  外国国名・地名の読み3問復活
(六)~(七)(計60点) 7-1と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは全て訓読み。

 合格率は過去最高。問題が簡単だったのかなあ。

7-3(第9回 145人/837人 17.3%)
 問題形式は、7-2と全く同じ。受験生増加、合格率も更に上がる。

H8.2「新漢字必携」発売

8-1(第10回 128人/855人 15.0%)

(一)~(七)(計160点) 7-3と同じ。
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは音訓ともあり。

H8.10、「捷径」第2刷発売。5-2~7-3の過去問収録。(大岡様のリスト参照)

8-2(第11回 47人/864人  5.4%)

(一)~(五)(計100点) 8-1と同じ
(六)(30点)四字熟語 書き取り10問、意味10問は同じだが、意味の選択肢が、10個から12個に増加。
(七)(30点)故事成語・諺 8-1と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは一問は音、他は訓と明記あり。

あまり問題形式は変わっていないのに、合格率が激減しています。

8-3(第12回 67人/976人  6.9%)

(一)~(七)(計160点) 8-2と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは注記無く音訓とも出題。

H9.3 「四字熟語」発売
H9.4 「捷径」第3刷発売。4-1~7-3までの過去問収録。当て字(熟字訓)は、4つ増えて280選に。

9-1(第13回 38人/1039人  3.7%)

(一)~(五)(計100点) 8-3と同じ
(六)(20点)四字熟語 書き取り10問だけ。意味問題がなくなる。
(七)(20点)同音訓異義語の書き取り 10問
(八)(20点)故事成語・諺 10問に減少。
(九)(40点)文章題 8-3と同じ

 合格率の減少は、同音訓異義語の登場で面食らったからでしょうか。

9-2(第14回 69人/985人  7.0%)

(一)~(八)(計160点) 9-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は8-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。合格率増加。


9-3(第15回 41人/986人  4.2%)

(一)~(八)(計160点) 9-2と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は8-3と同じ。但し、読みは一問だけ音読み。他は訓読み。

10.5 「1級」公式問題集. 平成6-9年度(6-1~9-3)発売

10-1(第16回 74人/999人  7.4%)

(一)~(三)(計70点) 9-3と同じ
(四)(10点)旧字体の書き取り 二字熟語のどちらかの一字を旧字体に改めるという問題は以前と同じだが二字熟語5問に。
(五)(10点)熟字訓・当て字の読み 3問は国名、地名 7-2(五)から同じ
(六)(20点)同音訓異義語の書き取り 10問 9-1(七)と同じ
(七)(20点)故事・成語・諺の書き取り 10問 9-1(八)と同じ
(八)(30点)四字熟語 書き取り10問 意味10問 選択肢12個 8-2や8-3と同じに戻る。
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。8-3や9-1と同じ。


10-2(第17回)~11-1(第19回) 10-1と同じ


11-2(第20回 146人/1151人  12.7%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。

11-3(第21回 90人/933人  9.6%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは一問は音読み、他は全て訓読み。

H12.3 1級過去問題集. 平成12年度版発売(8-1~11-3所収)

12-1(第22回 152人/1106人  13.7%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。

12-2(第23回)~12-3(第24回) 12-1と同じ

H13.3 「辞典」発売
H13.4日本漢字能力検定1・準1級過去問題集. 平成13年度版(12-1~12-3)発売。この年から、準一級と合冊となり、過去1年分だけ所収。以後毎年発売
H13.4.30 「必携」改訂版発売

13-1(第25回 208人/1064人  19.5% 今までで最高の合格率)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。


13-2(第26回 118人/962人  12.3%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。


13-3(第27回)~14-2(第29回) 13-2と同じ

14-3(第30回 137人/942人  14.5%)

 現在の問題形式に変化。14-2までとの違いは
(一)(30点)読み 音読みが20問に増加し、訓読みが10問に減少 4-1と同じに
(二)(30点)書き取り 15問 内、2問が同音異義語、2問が同訓異義語
(三)(10点)国字の書き取り 5問に減少
(五)(30点)四字熟語の書き取り 意味が5問、一問2点に
(六)(10点)熟字訓・当て字の読み 外国の国名、地名は出題されなくなる
(十)(30点)文章題 書き取りが10問に減少

旧字体の書き取りがなくなり、その代わり、
(四)(10点)語選択書き取り
(七)(10点)音訓読み 
(八)(20点)対義語・類義語の書き取り

が登場。(九)(20点)故事・成語・諺の書き取りだけは変化無し

 4-1~7-2までは、毎回問題形式が変わっており、協会も試行錯誤をしています。7-3~14-2までは、大きな変化は9-1の同音訓異義語の書き取りの登場くらいであとは細かな変更です。14-3の大変更は、かつてなかったものでした。

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「辞典」の音訓にないのに、14-3以降出題された唯一の過去問

2008年12月21日 | 三点セット3 過去問

 出題形式が変更となった14-3以降は、熟字訓・当て字は別として、「辞典」の親字欄の下に記載のある音訓からしか出題されないと書きました。 しかしながら、過去問と「辞典」の照合をしていたら、1問だけ、「辞典」の訓にない書き取りを見つけました。それは、

毒杯を あお(呷)り 絶命した。19-2K

です。【呷る】は、「辞典」の見出し語にありますが、呷の親字欄の下の訓読み欄は空欄です。勿論、巻頭の音訓索引の「あおる」にも煽るしか載っていません。

 尤も、【呷る】は、5-1Y、9-1K、16-3Kで出題されている頻出語で、9-1K、16-3K,19-2Kでは孰れも、煽ると対で同訓異義問題で出題されています。また、うめ(呻)く と間違い易い漢字です。訓にはないが、例外的に過去問から出題されたと考えればいいのでしょう。

 「辞典」には、親字欄に訓がないのに、訓の見出し語があるものが散見されます。例えば、

×【鱏】(えい)

×【胛】(かいがらぼね、かいがね)

 こういうのは、過去問には出題されていないので、出題可能性が低いと思い、見出し語の上に×をつけています。

 鱏については、×【赤鱏】、×【糸巻鱏】という見出し語もありますが屹度出題されないでしょう。もし出題されたら御免なさい。鱏は音読み熟語も四字熟語もないので、見出し語のない漢字として、△の漢字としました。えいについては、寧ろ、熟字訓の海鷂魚9-3Yだけ憶えておけばいいでしょう。

 胛については、 【肩胛骨】がありますが、 【肩甲骨】とも書きますので、胛は書けなくてもいい漢字でしょう。

 過去問と「辞典」・「四字熟語」との照合は、8-2まで遡りました。

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1級の問題と解答が載っている過去問集の頁

2008年11月02日 | 三点セット3 過去問

(21.10.16~18 FCC様のコメントに基づき平成14年版の情報追加、また平成16年版以下も追加等)

平成4年からの過去問については、大岡様がamazonで纏めています。ここに、国会図書館の所蔵本も明記されています。

 古い過去問については、品切れが多く、また、篦棒な中古価格で売っていたりします。従って、国会図書館での複写サービスが受けられる方は、このサービスを利用するのが賢明でしょうが、複写にあたっては、全部の2分の1しか出来ないというきまりがあります。 なお、郵送でも可能だと思います。

 私は、4-1から17-3までは、国会図書館と同じ本を持っています。1級だけであれば、2分の1ルールをクリアできると思いますので以下具体的な、複写頁を指摘します。また、請求番号のところに、国会図書館の書誌情報にリンクを貼りました。なお、国会図書館の蔵書検索を利用する場合、簡易検索窓のタイトル欄に「1級」、著者・編者欄に「日本漢字教育振興会」を入れると、1級過去問が全てヒットします。でも、日本漢字教育振興会って、一体どういう組織なのだろう?

 ただ、私はこのことでは国会図書館を利用したことはなく、下に注記したとおり、国会図書館所蔵本と私の持っている本とで刷が異なっているものもあります。従って、頁数が違っていましたら御宥し下さい。


請求記号 Y54-8665
タイトル 1級合格捷径 : 漢検1級への近道 用例・既出問題集
形態 536p
出版年 1995.3

4-1~5-1 468頁~491頁
5-2 問題 492頁~495頁、解答500~501頁
(496頁から499頁までは解答用紙ですから不要。以下も間が空いているのは同じです。)

6-1 問題 502頁~505頁 解答 510~513頁
(各小問毎の正答率が記載されているため第1回は解答4頁になっています。以下12-1まで同じ。)

6-2 問題 514頁~517頁 解答522頁~523頁
6-3 問題524頁~527頁 解答532頁~533頁

(捷径については、問題は極一部ですから、468~533頁でも2分の1ルールはクリア出来ます。)


請求記号 Y54-11311
タイトル 「1級」日本漢字能力検定公式問題集. 平成6-9年度
出版年 1998.5 (私のは、1998.6.1第2刷 但し頁数は同じ)
形態 135p

7-1 問題36~39頁 解答44~47頁(8頁)
7-2 問題48~51頁 解答56~57頁(6頁)
7-3 問題58~61頁 解答66~67頁(6頁)
8-1 問題68~71頁 解答76~79頁(8頁)
8-2 問題80~83頁 解答88~89頁(6頁)
8-3 問題90~93頁 解答98~99頁(6頁)
9-1 問題100~103頁 解答108~111頁(8頁)
9-2 問題112~115頁 解答120~121頁(6頁)
9-3 問題122~125頁 解答130~131頁(6頁)

全部で60頁ですから、2分の1以下です。(1と重複する6-1~6-3を複写しないことです)

 3,
請求記号 Y54-13242
タイトル 日本漢字能力検定1級過去問題集. 平成12年度版
出版年 2000.3
形態 135p

10-1 問題68~71頁 解答76~79頁(8頁)
10-2 問題80~83頁 解答88~89頁(6頁)
10-3 問題90~93頁 解答98~99頁(6頁)
11-1 問題100~103頁 解答108~111頁(8頁)
11-2 問題112~115頁 解答120~121頁(6頁)
11-3 問題122~125頁 解答130~131頁(6頁)

計40頁。なお、11-3については、漢検協会のHPからも入手可能です。

 以下は、準1級と1級が合冊であり、問題以外の審査基準などの説明部分もありますから、1級の問題と解答だけであれば当然2分の1ルールに適合します。

4,
請求記号 Y54-14321
タイトル 日本漢字能力検定1・準1級過去問題集. 平成13年度版
出版年 2001.4
形態 79p

12-1 問題40~43頁 解答48~51頁(8頁)
12-2 問題52~55 頁 解答60~61頁(6頁)
12-3 問題62~65頁 解答70~71頁(6頁)
計20頁


請求記号 Y54-J1520
タイトル 日本漢字能力検定過去問題集 : 1級・準1級. 平成14年度版
出版年     2002.4
形態     63p 
付属資料     15p

13-1~13-3 問題32~43頁 解答(別冊) 8~13頁


請求記号Y54-H1260
タイトル 日本漢字能力検定1級/準1級過去問題集. 平成15年度版
出版年 2003.4(第2刷)  (私の持っているのは2003.3.10第1刷但し頁数は同じ。)
形態 63p
付属資料 15p

14-1~14-3 問題28~39頁 解答(別冊)8~13頁

7,
請求記号     Y54-H2116  
タイトル     日本漢字能力検定1級/準1級過去問題集. 平成16年度版   
出版年     2004.4 
形態     63p ; 21cm 
付属資料     15p

15-1~15-3  問題36~47頁 解答(別冊)8~13頁

8,
請求記号     Y54-H3364  
タイトル     漢検過去問題集1級/準1級. 平成17年度版   
出版年     2005.4 
形態     59p ; 21cm 
付属資料     15p

16-1~16-3 問題36~47頁 解答(別冊)8~13頁

9,
請求記号     Y54-H4610  
タイトル     漢検過去問題集1級/準1級. 平成18年度版   
出版年     2006.4 
形態     55p ; 21cm 
付属資料     16p

17-1~17-3 問題30~41頁  解答(別冊)8~13頁

以下は、私は現物を持っていませんので、1級の頁がわかりません。国会図書館の書誌情報だけ引用します。

10,
請求記号     Y54-H6050  
タイトル     漢検過去問題集1/準1級. 平成19年度版   
出版年     2007.4 
形態     55p ; 21cm 
付属資料     16p

11,
請求記号     Y54-J600  
タイトル     漢検過去問題集1/準1級. 平成20年度版   
出版年     2008.4 
形態     55p ; 21cm 
付属資料     16p

12,
請求記号     Y54-J2075 
タイトル     漢検過去問題集1/準1級. 平成21年度版   
出版年     2009.4 
形態     55p ; 21cm 
付属資料     16p   

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17-3は三点セット広義で196点、狭義で184点取れた

2008年06月13日 | 三点セット3 過去問

(21.10.18  さわら の書き取りはA1→A4へ移動)

 ブログ開設後の18-1~19-3については、三点セット出題頻度を、既に記事にしました。17-3も、調べてみました。

A 狭義の三点セットで解答できる問題

1,「辞典」の1級漢字を含む見出し語、索引にある熟字訓の読み、(三)国字 164点(82%)
 
2,「辞典」の見出し語にはないが、他の1級漢字の見出し語から推知可能な読み 1点(累計165点) 

(一)奸黠(かんかつ16-1Y←奸悪、奸詐、奸商、奸臣、奸佞、奸佞邪智、奸婦、奸物、奸雄4-1Y,大奸7-2K、漢奸、斬奸、佞奸、狡黠、黠鼠9-1Y

3,「四字熟語」の見出し語 10点(累計175点) 以前の記事参照

4,上記1~3以外で、過去問からの再出題及び過去問から解ける問題 9点(累計184点)

(一)寧馨児(ねいけいじ馨香12-2Y=征19頁 (馨は準1級)

(二)障子の組子に さわら(13-2Kが使われている。(1級見出し語にあるが、植物名の書き取り

(八)肥沃⇔こうぶ(荒蕪15-3K=征93頁

(十)
理(おさ)むる5-2Y
禾果(かか
一禾12-3Y=征20頁(禾は準1級)
しが(歯牙16-1K

5,纏め

 小問毎の、上記1+2+3+4=合計(括弧内は、狭義の三点セットで解けない問題)の内訳は次のとおりです。青字にした小問は、全て「辞典」の1級見出し語及び索引にある熟字訓の読みからです。

(一)25+1+0+1=27点/30点(3点 斌斌(ひんぴん)、開(はだか)って、遐陬(かすう)
(二)26+0+0+2=28点/30点(2点 にべ(鰾膠・鮸膠)
(三)10+0+0+0=10点/10点
(四)10+0+0+0=10点/10点
(五)20+0+10+0=30点/30点
(六)10+0+0+0=10点/10点
(七)9+0+0+0=9点/10点(1点 覘望(てんぼう)
(八)18+0+0+2=20点/20点
(九)18+0+0+0=18点/20点(2点 なめくじ(蛞蝓)
(十)18+0+0+4=22点/30点(8点 以為(おもえ)らく胡(なん)ぞぎょくれん(玉簾)・さくふう(朔風)・熊穴に ちっ(蟄)して)

 文章題が8割を切っています。全体としては9割以上取れるのですから、別に構わないと思いますが、文章題で8割を取るには、括弧の中の問題を2点以上は取らなければならないということでしょう。


B 広義の三点セットで解答できる問題 12点(累計196点)

1,熟字訓の書き取り(4点) 
(二)にべ(鰾膠or鮸膠)
(九)なめくじ(蛞蝓)

2, 「辞典」の索引にない熟字訓の読み(1点)
(十)以為(おもえ)らく

3,準1級・常用だけの見出し語新出(7点)
(一)斌斌(ひんぴん開(はだか)って
(十)胡(なん)ぞぎょくれん(玉簾さくふう(朔風


C 広義の三点セットでも解けない問題 4点(内訳 音読み2点、書き取り2点)
(一)遐陬(かすう
(七)
覘望(てんぼう
(十)熊穴に ちっ(
して

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平成6~9年度過去問集を衝動買い

2008年05月30日 | 三点セット3 過去問

 大岡様のリストマニア「漢字検定1級・過去問題集全リスト」を時々見ています。この中で、先日、平成6~9年度過去問集が、当時の定価1400円のところ、古本送料込みで2340円で出品されました。

 今まで、この本は、いつも在庫切れで、出品は見たことがありませんでした。しかも私はこれは持っていません。ちょっと高いと思いましたが、合格捷径9779円、14年度版9994円、15年度版6857円程ではありません。4年分12回分が載っているので、1回分当たり約200円。がくぶん過去問集よりは高いのですが、最近の過去問集は、1回分当たり約450円しますので、それよりは安い。で、ついクリックして購入してしまいました。本日届きましたが、書き込みは疎か、折り目すらなく新本同然でした。

 実は、私は、合格捷径第3刷を昔新刊で買っており、これに、4-1~7-3は載っています。また、平成12年度版はコピーを入手しており、これには8-1~11-3が載っています。従って、平成6~9年度の問題は全て持っており、大岡様も仰有るとおり、これを重ねて購入する意義は乏しいのです。

 でも、これで、平成18年度版以前の過去問集は、一部コピーもありますが全部揃いました。表紙の図柄などを見ていると結構満足感があったりしますから、オタクなのでしょうね。なお、合格捷径の第1刷も以前入手しており、これで国会図書館の蔵本も平成18年度版以前は揃いました。

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「三点セット」の優先順位は、過去問→「四字熟語」→「辞典」の順

2007年11月04日 | 三点セット3 過去問

 昨日、19-2について「三点セット」からの出題数を記事にしました。 18-1以降、 「辞典」→「四字熟語」→過去問の順で、出題数を数えています。これは、18-1のときは、まだ過去問を全部入手しておらず、また、「辞典」からの出題頻度が圧倒的に高かったためです。

 ただ、学習効率ということから考えると、過去問が一番優先順位が高いと思います。

 過去問は、最近は1回130問です。4-1~19-2まで44回分ですから、単純計算をすると、5,720問になります。ただ、昔の問題は出題形式が違いますので、ざっと数えたところ5,753問でした。この内、旧字体の問題、外国地名の当て字は14-3以降出題されていないので、それを除くと5,300問位になります。 更に、きちんとは数えた訳ではありませんが、半分くらいは、同じ熟語や漢字の問題が出題されているような気がします。また、最近の出題傾向に合わない問題もあります。重複問題や無視してもよいと思う問題を差し引くと、2,500問程度ではないでしょうか。

 一方、「四字熟語」の見出し語は、約4,000語です。また、「辞典」の見出し語は、約42,000語あります(「この辞典の使い方」5頁参照)。

 過去問 約2,500問
「四字熟語」 約4,000語
「辞典」 約42,000語

ですから、学習効率の観点からは、「三点セット」の中では、過去問を優先すべきでしょう。 「四字熟語」や「辞典」は、過去問に出てくる漢字や熟語の意味を調べるときに使い、その過程で語彙を膨らませて、過去問以外の問題にも対応できるようにする ためのものでしょう。

 なお、語数や頁数からいっても、「四字熟語」の方が、「辞典」よりは通覧は容易です。私も「四字熟語」は通覧しましたが、「辞典」の通覧はいつ終わるのか見当も付きません。

 従って、「三点セット」の優先順位は、

①過去問
②「四字熟語」の見出し語
③「辞典」の見出し語

の順でしょう。

 そうすると、出題頻度の分析も

1,過去問と同じ問題
2, 過去問だけから推知可能な問題(読み問題→書き取り問題など)
3, 過去問出題漢字について、過去問からは推知できないが、「四字熟語」「辞典」の見出し語から解ける問題
4, 過去問出題漢字についてについてそれ以外の問題
5, 過去問未出の漢字で、「四字熟語」「辞典」の見出し語にあるもの
6, 過去問未出の漢字で、「四字熟語」「辞典」の見出し語にないもの

 という順で行う方がいいように思います。

 実は、16-2~19-1について、上記1~4に類する分析を、既にSIMO様がmixiで行ってくれています。また、併せて他の問題集からの出題頻度も分析されています。mixiのIDをお持ちの方は、こちらのトピックをご覧下さい。

 SIMO様の分析によると、18-2と19-1以外は、上記1~4で合格点に達するのです。つまり、過去問に出題された漢字だけを学習すれば、余程難しいとき以外は合格点に達するということです。

 また、過去問に出題された1級漢字は1900字弱であり、1級漢字2631字の内、過去問未出の漢字は、まだ700字強ありそうです。従って、過去問既出漢字を中心に学習し、少しずつ未出漢字にまで広げていくのが効率的のように思います。

 今後どのようにしようか迷っています。でも、今のところ、今後も「辞典」中心主義で学習を継続したいと思っています。だから、迂路であることは承知しつつ、今までと同様の順序で考えていこうかなと思います。

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読み問題の書き取りは難しい

2007年10月07日 | 三点セット3 過去問

 過去問を解いた後、一日位空けて、 (一)読み問題の解答の平仮名を見て、書き取りをしています。15-2を解きました。30問の内、11問書けませんでした。

 書けなかったのは、「辞典」を確認して「見出し語」かどうか確認しています。見出し語なら原則的に書けた方がいいと思うからです。 見出し語にある問題で間違ったものを列挙してみます。?は漢字が浮かばなかったものです。

1 きはい ○跪拝  ×詭拝 
 相変わらずの部首間違い病です。跪(ひざまず)く詭(いつわ)るでは、全く意味が違います。

9 とそつてん ○兜率天  ×?率天
 兜は準1級配当なのに浮かびませんでした。

12 ちょうこく ○肇国 ×雕刻

 問題文 ちょうこくの記念日を休日とした を憶えていれば熟語が思い浮かんだかもわかりませんが、忘れてしまっていました。漢字は、文脈で書ければいいのですから、ちょうこくだけから、肇国を書く訓練は不要かもわかりません。

 ただ、1級の場合、語選択書き取りや対義語・類義語では、平仮名の選択肢だけを見て、漢字が浮かぶ必要があると思います。また、そうぼうなど文章題でも文脈や意味がわからないことがあります。故事諺でも意味が解らないことがあります。だから音熟語の平仮名だけから漢字が浮かぶ訓練をすることは、しんどいけど大事だと思っています。

 それと、母という言葉からmotherやmommyという英語が浮かぶのが、英単語の語彙力でしょう。であれば日本語でも、ちょうこく という言葉から、雕刻のみならず、肇国も浮かぶのが、日本語の語彙力だと思います。漢字が浮かばなければ、肇国が、国を肇めることという意味はわからないでしょう。

 この点で、完ぺきとか破たんとかちょう用とか、音熟語について常用漢字以外を平仮名で書く、いわゆる交ぜ書きは、日本人の語彙力低下に一役買っていると思っています。

 話が逸れてしまいました。問題に戻ります。

16 ほうちゅう ○庖厨 ×庖(厨の雁垂を麻垂に)
  麻垂で書くときは、ですね。

19 にじゅ ○二竪(豎) ×二(鼓+豆)

22 かんじき ○檋*(橇) ×檋の木偏を書かず

25 いき(り立って) ○  ×?
 なお、「いき」だけではさっぱりわかりませんので、読み問題の答えを帳面に書くときに、送り仮名も書いています。

28 せめ(げども) ○ ×門構えの中が?

 合計8問です。 尚、以下の3問は書けませんでしたが、次の理由で別に構わないと思っています。

A,同訓の簡単な漢字で書ければいいと思うもの

24 悪政は世の条理をみだれさせる。 ○ ○

27 ただに学問のみならず、武芸にも長ず。 ○ ○只、唯
 啻は、読みでは頻出ですが、書き取りでは、只または唯でいいと思います。「日国」では、「ただ(に)」の表記として、唯・只・啻が並んでいます。

B,熟字訓の書き取り

26 おがくず(大鋸屑)
 熟字訓の書き取りは、精々、過去問で出たものだけでいいと考えています。

 3問分を差し引いても、8/(30-3)=約3割 間違いました。これは結構しんどい訓練ですが、語彙力増強のために継続しようと思います。

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熾すは意味がonlyな訓か?

2007年09月19日 | 三点セット3 過去問

 先日13-2を解きました。同訓異義語問題に次の問題がありました。

7 新国家を おこ(興)す
8 七輪に火を おこ(熾・煽)す

 私は、7は書けましたが、8は書けませんでした。標準解答を見て、熾烈5-1Y 7-2Y 16-1Kの熾かと思いました。なお、煽すは、「辞典」に載っていない訓ですので、これは無視します。

 そうすると、熾すは、「辞典」に載っている訓としては、標準解答が一つだけですので、意味がonlyな訓になりそうです。

 しかしながら、標準解答以外にも正解があることもあり、最近は、なるべく簡単な別の漢字で書けないかを考えていますので、「辞典」の音訓索引を見ると、

おこす 起 熾 興 

と並んでいます。興すには、火を興すという使い方はありません。7と8が同じ漢字では同訓異義語問題になりませんから、当たり前です。

 ところが、見出し語【起こす】を見ると、いくつか意味がある中で

はじめる。生じさせる。・・「火をーす」

とあります。あれ、8は「起す」でもいいんじゃないか、でも「辞典」には「起こす」と書いてあり、送り仮名が違うから間違いのかなあと思います。

 「辞典」の付録に、「送り仮名の付け方」というのが載っています。私は送り仮名が嫌いですから、こんなの読んだことありませんが、この通則2に起こるが載っています。ところが、その後に

許容 読み間違えるおそれのない場合は、活用語尾以外の部分について、次の( )の中に示すように、送り仮名を省くことができる 

として、起こる(起る)が載っています。許容は、当たり前のことであり、送り仮名の通則ってつまらないことが書いてあるような気がしますが、それはともかく、結局、起す でもいいのです。

 従って、熾すは、起すと書いてもよく、熾すは、意味がonlyな訓ではないということになります。興すと起すでは、どちらも常用漢字で簡単すぎますので、こういう問題は、最近は出ないような気がします。

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昔は、個々の問題の正答率も載っていた

2007年08月19日 | 三点セット3 過去問

 11-1を解きました。準1級を学習していた時に使っていた「平成12年度版 準1級過去問題集」に載っていましたので、これで解きました。同書には、8-1~11-3までの準1級の問題と、10-1、11-1の1級の問題が掲載されています。全14回分の問題が載っていて、1300円(税別)でした。11-1は、「平成12年度版 1級過去問題集」(税別で1400円 8-1~11-3まで12回分収録)にも載っています。

 最近の過去問題集には、小問毎の合格者平均点しか載っていませんが、この頃は、一つ一つの問題の正答率・誤答率・無答率が載っていました。過去問集全部を調べたところ、6-1~12-1までそれぞれ第1回の問題だけ個々の正答率等が掲載されていました。 11-1で間違ったところについて、当時の全受験生の平均正答率も引用してみます。

すぼめながら ×穿  ○ 27.8%

 窄むはonlyな訓です。16-2Kでも再度出題されました。なお、穿も窄も準1級ですが、窄には、(すぼ)むの他、 せま)い・(せば)まる・(つぼ)むの訓があり、穿には、 うが)つ・(ほじ)る・()くの訓があります。訓がいくつかある漢字では、読みでも書き取りでも間違い易いと思います。

しんかんとは天子のご直筆のことだ。 ×(麻垂+辰)翰 ○宸(親)翰 13.4%

 辰の上に何か付いていたと思いましたが、ウ冠と麻垂を間違いました。いつもながらの部首間違い病です。

たこ揚げ ×凧の巾の上に一を付けた ○凧(紙鳶)66.7%

 10-1で間違って書いた鑓といい、準1級の国字があやふやになってきています。

たんかで運ばれた ×担荷 ○担架 67.0%

 常用漢字なのですが、どうもよく間違います。14-2でも啖呵と同音異義語の書き取りで再度出題されています。

白衣そうく ×走狗 ○蒼狗 1.9%

 走狗は、狡兎死して走狗烹らる(8-2K)、権力の走狗(10-1K)ですね。こういう同音異義語は、すぐ忘れてしまいます。

安車ほりん ×輔輪 ○蒲輪 10.0%

 甫の音符字(蒲は浦の音符字)の中での間違いです。恐らく、脣(唇)歯輔車8-3Kと混乱しているのでしょう。「安らかな車は、蒲(がま)の車輪」とでも憶えます。

貶す ×おと(す) ○けな(す) 49.6%

 貶には、お(とす)という訓もあるのですが、送り仮名が違うから間違いです。複数の訓があるときは送り仮名に気を付けなければいけませんね。なお、貶には、他に、(おとし)める・(さげ)すむの訓があります。また、貶(けな)すは、onlyな訓ですから、書き取り問題に転化するかもわかりません。

訳者の同情は、むしろ高踏派の上に在り・・(出典上田敏「海潮音」序) ×書けず ○ 40.7%

 時々出題される、常用漢字の表外音訓の書き取りです。「辞典」の音訓索引を見ると、むしろには、席莚筵蓆|寧 と並んでいますが、寧は、意味がonlyですので、仕切り線を入れました

 平均正答率を見ると、正答率が5割以上のものなどは、間違っていけないという気持ちになります。一方、白衣蒼狗(1.9%)のように正答率が低いものは、難問ということですから、まあいいかという気にもなりますが、これも解けると高得点が狙えるなあと思います。

 学習にメリハリが付きますので、過去問題集に、一つ一つの平均正答率の掲載を復活して欲しいなあと思っています。

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予定変更

2007年08月14日 | 三点セット3 過去問

 2~3日に1回分過去問を解いて全部遣るなんて計画を立てましたが、最近までで解いたのは、4-1~7-3の9回分で、まだ、34回分残っています。このペースではとても全部は遣れません。ペースを上げればいいのでしょうが、仕事で帰ってきてやる気のないときも結構あります。

 そこで、古い順に解くのは止めて、18-1の本試験前に解き、もう1年以上解いていないものから解いていくことにしました。そして、問題集得点推移の記事に、最近の得点を加えていきます。以前よりも少しは点数が上がっていることを確認して、小さな喜びを感じないと、なかなか学習なんて継続できないものです。

 10-1を解きました。間違ったところを書いてみます。

てっつい ×鉄鑓 ○鉄槌・鉄鎚
 は、準1級配当の国字で、やりの訓しかありません。

人気をさらった ×浚 ○
 土砂やゴミを浚う、お浚い、人を攫うという使い分けは憶えていましたが、人気の場合はどちらかわからなくなってしまいました。

びょうそ同眠  ×病鼠 ○猫鼠

えんまん流爛 ×衍蔓 ○衍曼(漫) 
 まんえん蔓衍(延)なのに、えんまんと逆にすると蔓では駄目なのですね。

そうれき(注 かいばおけ) ×糟(米+歴) ○槽櫪
 
最近の記事で かす(糟)をよく書いていたので引き摺られてしまいました。米+歴なんて漢字は、「大漢和」にもありません。

きょうおく(注 むね) ×胸奥 ○胸臆
 胸奥キョウオウですね。おくは、奥の訓読みです。なお、億、憶、臆の使い分けは準1級のときにかなり苦しんだ記憶があります。

ふけい(注 たしかなよりどころがない) ×不 ○不稽
 
は、1級漢字ではないのですが、「大漢和」には、麦の種をまくという意味で載っています。でも、こんな漢字見たことない筈なのに、どうして書いてしまうのだろう。

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芭蕉の句は、故事成語・諺ではない

2007年07月19日 | 三点セット3 過去問

7-2を解きました。171点/175点(正答率97%)。故事成語・諺にあった、

のみしらみ(蚤虱)馬の尿する枕元

の虫の上のノを忘れました。風―ノ(左側)と憶えておきます。或いは、の方が間違いにくいかもわかりません。

 ところで、問題文は、芭蕉の「奥の細道」所収の句です。芭蕉ファンとしては、何故この句が、故事成語・諺のところに入っているのか全くわかりません。勿論、「成語林」にも載っていません。

 芭蕉句については、8-2でも、

辛崎の松は花より おぼろ(朧)にて

が故事諺で出題されていますが、これもよくわかりません。芭蕉は、徹頭徹尾文学者であり、決して人生訓を述べたりはしていません。

 遉に最近は、故事諺の問題に俳句は出題されていないようです。

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棚卸し考

2007年07月16日 | 三点セット3 過去問

 7-1を解きました。173点/179点(正答率96%)。ここは、旧臘に解いており、7ヶ月くらいしか経っていないので、特に間違ったところはまだ憶えています。

 書き取りに次の問題がありました。「征服」68頁上段が7-1の問題です。

すさまじきこと、人の たなおろ(棚卸・店卸)し

棚は2級、卸は3級、店は表外訓ですが9級です。難なく書けました。棚卸しは、私は、在庫の現品を数えるという意味しか知りませんでした。この文も、棚卸しのときは現場がばたばたするという意味と思っていました。

 偶々、「辞典」を引いたら、【棚(店)卸し】には、他人の欠点を数え上げて、いろいろと批評することという意味が載っていて、へえと思いました。この文は、この意味で使われていたのですね。こういうのは「辞典」を引いてよかったなあと思うときです。マスコミは在庫がないから、人の棚卸しをするのかな。

 ところで、棚卸しのおろしは、何故、卸しと書くのでしょう? 卸すというのは、「辞典」に依れば、問屋から小売商人に売り渡すことです。棚卸しのときは、売りません。棚から下ろして数えてまた棚に戻すのです。そうであれば、棚卸しよりも、棚下しの方が相応しい気がします。

 尤も、漢検の採点基準では、送り仮名は、内閣訓令・告示「送り仮名の付け方」によるとあります。戦後のがちがちの送り仮名だと、下(お)ろすと書くべきで、下(おろ)すは間違いですから、棚下しは間違いでしょう。また、「広辞苑」にも「日国」にも、棚卸しとあって、棚下ろしはありません。従って、漢検では、棚卸しと答えておくべきでしょう。

 因みに、愛用している「最新俳句歳時記 新年」(山本健吉編 昭和47年)を見たら、年卸=棚下(お)り=棚下(おろ)しとあって、

「関西の諸地方では、正月11日、年桶その他年棚の供物を皆卸して、この朝の雑煮にして食べ、あるいは一部を6月朔日の氷餅まで貯える。山陰では5日に、阿波では15日にする例もある。年神との別れの日であり、この日に注連や門松も卸してしまう所もある。」

とありました。卸し=下ろしと考えてもいいような気がします。

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読み問題を、書き取り問題として解く

2007年07月14日 | 三点セット3 過去問

 4-1の(一)読み問題を解いていたら

矍鑠(かくしゃく)
埃(ほこり)
胃が凭(もた)れて

という問題がありました。 あれ、どっかで解いたなあと思ったら、19-1の(二)書き取り問題に孰れも出題されていました。尤も、

すすぼこり(煤埃)
欄干にもた(凭)れて

と若干捻ってはいます。 4-1の(一)読み問題30問の内1割の3問が、19-1の(二)書き取り(全一五問)に出題されています。(二)書き取り問題の内、5分の1が4-1の読み問題というのは、かなりの確率だと思います。冗談ですが、書き取り問題は、15年前の読み問題からある程度は出すということかもしれません(^^;)

 矍鑠・埃(ほこり)・凭れるについて、「過去問情報」によりますと

矍鑠 4-1Y 6-2K 11-3K 16-3K 19-1K
埃(ほこり) 4-1Y 19-1K
凭(もた)れる 4-1Y 8-1Y 13-1K 16-3K 19-1K

 要するに3問孰れも最初は読み問題で出題され、その後書き取り問題に転化したということです。矍鑠や凭れるは以前から書き取り問題で出題されていましたが、埃(ほこり)の訓の書き取りが出題されたのは今回が初めてです。なお、埃については、音熟語の じんあい(塵埃)8-3Kの書き取りは既に出題されていました。

  過去問の読み問題を書き取り問題として解くことは、以前から あおむし様のブログやSIMO様がmixiで仰有っていましたが、私はあまり実践していませんでした。今回、過去問の解き直しを始めて、改めて読み問題が書き取り問題に多く転化していることを得心致しました。

 次の問題を解く前に、(一)読み問題の答えを書いたノートのところに漢字を書き込んでいます。文章がないため答えの平仮名を漢字にするのはよくわからないこともありますが、時間を置かなければ問題文を憶えていたりします。

 漢検過去問の読み問題は、年を塁ねるに従って難しくなりますので、書き取りもだんだん難しくなります。

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直前学習を1週間とし、それまでに過去問を潰そうと思うが・・

2007年06月18日 | 三点セット3 過去問

(20.10.19 範疇変更等)

 19-1の直前は、直前学習期間を2週間としましたが、間延びしてしまいました。過去問の復習もあまりできませんでした。矢張り、18-3直前のように1週間にしておいた方が緊張感があると思います。19―2は、10月28日(日)ですから、10月20日(土)からを直前学習期間と設定します。

 今回は、以前過去問を解いて、間違ったところしかしませんでしたので、19-1では、以前は正解した問題を可成り間違いました。特に4-1~6-1、10-1、11-1そして12-1以降の各問題は、18-1(平成18年6月)より以前に解きましたので、正解したところは1年以上解いていなかったになります。

 過去問に出た問題はまた出題されやすく、落としてはいけないところですので、19-2までに、もう一度解いてみようと思います。 ただ、昔の過去問では、旧字体の書き取りや、外国地名の当て字の読み問題が出題されていますが、14-3以降は出題されていないので、やりません。

 また、既に記事にしてきたところですが、以下の問題も、出題可能性は極めて小さいと考えていますので、憶えるべきことを少なくするとの観点からやりません。以前、過去問を解きながら、気づいたときに問題に括弧をつけて、今後はやらないとしています。

1, 「辞典」の訓に載っていない訓読み
2,「辞典」の訓に載っていない訓の書き取り(ex.11-1のいじ(苛)め)
3, 「四字熟語」の見出し語にない四字熟語
4, 「辞典」の見出し語にない熟字訓
5, 異体字の読み
6,旧字体の読み

 昨日の日曜日に4-1を解きました。正答率は、91%でしたが、文章題の書き取りは7割しかできませんでした。

 6月17日から、直前学習開始日前日の10月19日までは、後124日です。4-1~19-1までの過去問は全部で43回分あります。そうすると、124÷43=2.88・・ですから3日毎に1回分では間に合いません。

 2日に一度する問題数をX,3日に一度する問題数をYとすると、X+Y=43 2X+3Y=124ですから、この連立方程式を解くと(このくらいはまだできます)、X=5,Y=38です。

 従って、最初5回分は2日に一度、その後は、3日に一度すればいいわけです。といっても、これは私にとって結構しんどいペースですから、できないかもしれないなあ。

やっぱり、出来ませんので、予定変更しました。

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過去問の間違った訓読み問題を寝床で解く

2007年06月03日 | 三点セット3 過去問

  読み問題は、寝床でしています。「征服」の印をつけたところを終え、以前、過去問を解いて間違ったところだけを再度解きました。矢張り、訓読みの方がよく間違います。

1, 法正しければ則ち民愨む 18-2 ×(あわれ)む ○ (つつし)む

 これは、恐らく、愍(あわ)れむと混乱したのだと思います。あわれむという訓の漢字は、外に、哀れむ・恤れむ・矜れむ・憫れむ・閔れむ・憐れむがありますが、孰れも送り仮名は「れむ」です。従って、送り仮名が「む」の時は、絶対あわれむではありません。

 なお、愨の音読み熟語は見出し語にないので、音は憶えなくてもいいとしていますが、「辞典」の意味欄に謹愨(キンカク)という熟語が載っています。謹も愨もつつしむという訓で、同訓で構成された音熟語ですから、訓を憶えるのに好都合です。謹愨は憶えておいた方がいいかもわかりません。

2, 鐫る 18-2 ×き(る) ○ )る、()る

3, 賞賛の声を吝しむものではない 16-2 ×(いぶか)しむ ○ )しむ

 一文字の訓って結構難しいです。いぶかしむは、訝しむです。吝は、他に(やぶさ)か6-1Y 11-2K 13-3Kという訓が頻出ですが、 (しわ)いという訓は、onlyなのに一度も出ていません。

4, 啻に 83Y 122Y 152Y 173Y 182Y ×(つと)に ○ (ただ)に

 これは頻出なのですがよく間違います。 「つとに」は夙にですね。 啻には、文章題で出るとよくわからなくなってきます。私が間違った17-3の文章では、

彼の女の持って居る「円満」は、啻に彼の女の容貌のみにあるばかりでなく、人間の形を成して居る肉体の総ての部分に認める事が出来ました。就中・・・

 現代では、あまり使われず、「ただ単に」と同義でしょう。「辞典」の啻の意味欄に類として、只が載っていますので、啻=只と憶えておきます。尚、余談ながら、私は谷崎の上記のような文章は苦手です。

5, 高野大師の宣いしも嬉しや・・ ×(うべな)いし ○ のたま)いし

 宣にむべという訓があるので、この連想から、うべないしとしてしまったようです。うべなうは、肯うや諾うですね。これも答えを見るとなんだと思うのですが・・・

 過去問の読み問題は、かなり「征服」に収録されており、重複部分は、割愛しましたので、4-1まで割と早く終わりました。今は「本試験型」の読み問題の間違ったところを遣っています。

 先週は、飲み会もあったし、帰りも遅かったし、あまり学習はできませんでした。受験しないのですから、緊張感がなくてもやむを得ないのですが、直前の学習2週間だと間延びするような感じがします。

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