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鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

旧い版で準1級配当となっているが、1級漢字が含まれている四字熟語

2009年11月28日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

 (21.12.5  準1級配当四字熟語を全部見たので修正)

 21-2Kの四字熟語問題で、鏃礪かつう(括羽)が出題されました。これは、18刷(H19.7.10発行)までの「四字熟語」では、準1級配当となっていますが、は1級配当ですので、記載の誤りです。尚、現在販売されている19刷(H20.6.1発行)では更められていますが。

 私のもっている版(7刷 平成12年4月1日)で、他にもこういうのがあるか、朝の厠で調べました。準1級配当となっている四字熟語を総覧して、あれ、これは1級配当の漢字が含まれているのではと思うものだけを「辞典」で確認しました。最近、準1級配当か1級配当かあやふやになっていますので、漏れがあるような気がします。一応見付かったものを列挙します。緑字が1級配当の漢字です。

尚、現在の版では、1級になっているものもありますが、まだ準1級の儘のものもあるようです。全部は確認していません。

怨女夫(えんじょこうふ
商山四しょうざんのしこう
礪括羽(ぞくれいかつう
21-2K
所之羊(としょのひつじ
毒筆墨(とどくのひつぼく
竜之技(とりょうのぎorとりゅうのぎ
山之夢(ふざんのゆめ
眸皓歯(めいぼうこうし
16-2K
勇気凜凜ゆうきりんりん11-2K 14-1K

 16-2で明眸皓歯が出題されていますので、鏃礪括羽は5年振りの出題です。それほどありませんから学習してもいいのでしょうが、旧い版を使っている者にとっては探すのが面倒です。また、態態「四字熟語」を買い換えるのも馬鹿馬鹿しいことです。

 「四字熟語」は1級配当だけ学習すれば合格できますが、1級配当だけでも厖大ですから、それ以上は勘弁してと思います。従って、こういうのは「狭義の三点セット」から外すことにします。尚、1回出題されたものは、また出題される可能性があるでしょう。


準1級~5級の四字熟語は学習しなくても合格点は取れる

2008年09月15日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

1, 1級配当の出題率

 よいち様のサイトに、6-1~19-3までの四字熟語の問題が分析されています。これに拠りますと、14-2以前は、「四字熟語」の1級配当の出題が8割を切っていることも屡々ありますが、問題傾向が変わった14-3から19-3までは、孰れも1級配当の出題が8割以上です。14-3以降1級配当の出題率は、8割が2回、9割が5回、10割(全部)が9回です。20-1も10割でした。

 つまり、14-3~20-1の17回の内、10回は、1級配当だけから出題されました。また、17回(170問)の内、1級配当の出題数は、161問ですから、1級四字熟語の平均出題率は、94、7%になります。殆どが、1級配当の出題です。

 従って、1級配当以外、即ち、準1級~5級の四字熟語は、学習しなくても合格できると思います。拙ブログを開設した平成18年度の3回は、いずれも全て1級配当でしたので、私も当初からそう書いてきました。

2, 準1級~5級は学習困難

 ところが、19年度は、

第1回 断章取義(5級)
第2回 斗折蛇行(2級) 
第3回 金声玉振(4級)

 と立て続けに、常用漢字だけで構成される四字熟語が出題されました。私も慌てて「四字熟語」の準1級~5級配当のものを読みましたが、太刀打ちできませんでした。

 「四字熟語」には約4000語の見出し語があり、この内、準1級~5級で3000語弱あります。知らないものも一杯あり、読んだくらいでは定着しません。あおむし様のように書き出しをして憶えるしかないのでしょうが、気が遠くなります。

3、 1級優先、準1級~5級は無視

 私は、20-1の せいせつ(井渫)不食が出来ませんでしたので、まだ、1級の四字熟語も覚えていないのが沢山あります。1級配当の四字熟語を優先し、準1級~5級は、「三点セット」から除外することにします。3000語弱無視できることになります。

 準1級~5級の四字熟語について、過去問に出たものだけは学習する方法もあるでしょうが、出題可能性は低いのですから、これも当面除外してしまいまししょう。また、載舟覆舟(3級)から解けるとしていた19-1の覆舟も除外することになります。

 そうすると、狭義の三点セットで取れる点数は、19-2~19-3は各2点、19-1は4点下がります。関連記事を訂正します。

 でも、一部除外したとはいえ、1級配当の四字熟語だけでも潰すのは大変ですね。20-1のように過去問だけで何とかなるといいですが、毎回、そういうこともないでしょうから・・・。


「四字熟語」の見出し語から解ける過去問音読みがある

2008年01月13日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

(20.1.14 リンク先の記事を修正したため、訂正)

 以前から、「辞典」・「四字熟語」の見出し語では解けない過去問を探しています( 「更新中の記事」の範疇参照)。棗は、「辞典」の見出し語には音読み熟語がありませんので、「四字熟語」の見出し語でも使われていないだろうと勘違いして、

棗栗(そうりつ7-1Y 14-2Y 14-3Y
剥棗(はくそう11-1Y
棗脩(そうしゅう17-2Y

は、二つの辞典からは解けない過去問音読みに挙げていました。

 今、「四字熟語」の1級配当の見出し語が、「辞典」に載っているかを参照して、載っていないときは、「辞典」に書き込んでいます。最近、渾崙呑棗(こんろんどうそう)を見つけて、棗の音読みが、「四字熟語」にあることに気づきました。昔、一度は見た筈なのですが、全く記憶に残っていませんでした。

 この四字熟語が読めれば、上記は何れも読めると思います。脩は「辞典」の見出し語【束脩】(そくしゅう)から推知可能です。上記熟語は記事から削除しました。

 四字熟語は、書き取りで必ず10問(20点)出題されます。ただ、それだけでなく、筆力扛鼎(こうてい)16-3Yのように読みで出題されたこともあります。また、棗のように、他の熟語の読みで出題されることもあります。1級配当の四字熟語を、先ず、全て読めるようにするというのも学習法の一つのような気がします。

 尤も、「辞典」の下付欄には、見出し語にはなっていませんが、羊棗(ようそう)という熟語が載っています。私のようにややこしく考えず、これを憶えておけばいいだけなのかもわかりません。


5級四字熟語の学習は、1級四字熟語の学習になる

2007年07月18日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

「四字熟語」の5級配当を最初から読んでいます。相変わらず知らないのが一杯出てきます。昨日の記事のとおり、対義語・類義語もチェックしています。そうすると結構、1級配当も出てきます。1級四字熟語は、以前に一応全部目を通しました。あ、こういうのあったなあとか、あれ、こんなのあったっけと思います。いくつか、問題形式で書いてみます。

悪口雑言ばり(罵詈)雑言11-3K≒ばり(罵詈)ざんぼう(讒謗)14-3K

一場春夢≒かんたん(邯鄲)之夢≒こうりょう(黄粱)一炊≒ろせい(盧生)之夢

一望千里≒一望むぎん(無垠

一挙両得≒一石二鳥≒一箭そうちょう(双雕
・・
適材適所≒ちゅっちょく(黜陟)幽明⇔きふく(驥服)塩車
10-2K

波及効果あたりまで進みました。


「四字熟語」の類義語・対義語欄を読む

2007年07月17日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

 「四字熟語」には、対義語・類義語が載っています。準1級・1級を通して、この欄に書いてある四字熟語はチェックしました。そして、見出し語にあれば配当級を書きました。そして、そこの類義語を更にチェックしました。なお、最近の1級では「四字熟語」の見出し語から全て出題されていますので、見出し語にないものは×をしました。

  例えば、1級の三豕渉河を例にとって、順次類義語を引用します。見出し語の初出だけ大きくします。

 三豕渉河の類義語  ×三豕渡河 ×三豕己亥 魯魚亥豕9-1K 17-2K(1) ×三豕金根

 次に、魯魚亥豕の類義語 魯魚章草(準1) ×魯魚帝虎 ×魯魚陶陰 烏焉魯魚6-2K 14-2K 16-1K(1)×三豕渡河

 その次に、魯魚章草の類義語 魯魚之謬(準1) 魯魚亥豕(1) ×魯魚陶陰 ×魯魚帝虎 ×烏焉成馬 亥豕之譌(1) ×焉馬之誤 ×三豕渡河

 更に次に、烏焉魯魚の類義語 魯魚之謬(準1) 魯魚亥豕(1) ×魯魚陶陰 ×魯魚帝虎 ×烏焉成馬 魯魚章草(準1) 亥豕之譌(1) ×焉馬之誤 ×三豕渡河

 さてその次は、魯魚之謬の類義語 魯魚章草(準1) 魯魚亥豕(1) ×魯魚陶陰 ×魯魚帝虎 ×烏焉成馬 亥豕之譌(1) ×焉馬之誤 ×三豕渡河

 果たしてその次は、亥豕之譌の類義語 魯魚亥豕(1) 魯魚之謬(準1) 魯魚章草(準1) ×魯魚陶陰 烏焉魯魚(1) ×焉馬之誤 ×虎虚之誤 ×魯魚帝虎 ×三豕渡河

 ここで、新たな見出し語は出て来なくなり打ち止めとなります。最初の頃、これをやっていると頭がくらくらしてきて、途中で何をやっているのかよくわからなくなりました。でも、「四字熟語」を1頁目から順に読むよりは愉しめると思います。

 文字は一つも誤らなかったかなあ。


5級~準1級配当の四字熟語を読む[高]

2007年07月08日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

 (20.9.15 準1級~5級の四字熟語は狭義の三点セットから除外しましたので、本記事は、高得点狙いの記事です。)

 19-1だんしょう(断章)取義が出題されました。「辞典」にも「四字熟語」の見出し語にも載っており、教育漢字だけで構成される四字熟語で、5級配当です。

 1級本試験の四字熟語の出題傾向は、よいち様のサイトに纏められています。17-3以降は、1級配当しか出題されていませんでしたので、1級の四字熟語だけを遣っていました。私は、準1級からしか受験をしていないので、5級の四字熟語は殆ど学習しておらず、断章取義は全く知りませんでした。準1級以下の直近の出題と出題数は、よいち様のサイトによれば次の通りです。

準1級 17-2 たいきん(堆金)積玉 70問
2級  16-1 百花せいほう(斉放) 3問
3級  7-3 換骨だったい(奪胎) 3問

 準1級や2級は最近でも出題されていたのですが、3級は10年以上出題されておらず、4級や5級は、一度も出題されたことがありません。従って、今回の5級の出題は、前代未聞(←2級配当)です。

 4-1以降15年間で初めてですから、今度5級配当がまた出題されるのは、15年先なのかもわかりません。また、他の9問は何れも1級配当ですから、1級四字熟語を優先的に学習した方がよく、憶えるべきことを少なくする観点からは、断章取義は落としてもよい問題なのかもわかりません。

 ただ、1級合格者として、準1級以下の配当の四字熟語も知らないのは沽券にかかわりますので、学習することにしました。

 寝床では、 「四字熟語」にある1級配当の見出し語を「辞典」に書き込んでいましたが、これを中断して、5級~準1級配当の四字熟語を読むことにしました。 知らないのが一杯出てきます。ちょっとだけ問題形式にしますと

あんそう(暗送)秋波
いざい(意在)言外
いたい(衣帯)不解

 「辞典」の見出し語にもなっているものについては、「四字熟語」に載っている5級配当ということがわかるように、四(5)と書き込んでいます。また、「四字熟語」の方にも、「辞典」の見出し語になっているものは(「漢検漢字辞典」の略語)と書き込んでいます。1級や準1級は、「辞典」に載っていない四字熟語がたくさんありますが、5級~2級については、かなり「辞典」の見出し語になっています。(これを調べてどうするのという感じですが・・)

 準1級まで読み終えましたので、また、1級配当の四字熟語で、「辞典」に載っていないものを書き込みしています。


試験に出ないといいなあと思う四字熟語-異体字

2007年04月24日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

SIMO様のコメントに、

青鞋布韈 せいあいふべつ=布韈青鞋 ふべつせいあい
蠹居棊処 ときょきしょ

がありました。「必携」では、韈は、1級配当として独立して載っており、棊は、棋(常用)の別体字とあります。しかし、「辞典」では、いずれも独立した親字としては載っておらず、韈は襪の、棊は棋の異体字に載っています。

 異体字は、14-2以降は出題されていないと思いますし、異体字は、本字で書いても正解でしょうから、韈や棊は憶えなくていいでしょう。

 問題は

せいあいふべつ 青鞋布襪
ときょきしょ 蠹居棋処

として出題されるかです。「四字熟語」には襪や棋でもいいとは全く書いてありません。従って、この四字熟語を学習する際、韈や棊の漢字の意味、音訓などを「辞典」で探そうとしても、索引にも全く載っていませんので途方に暮れてしまいます。 「辞典」の態度は、異体字は学習しなくていいよと言っているようなものです。

 最近の問題は、「必携」には載っていても、「辞典」には載っていない訓は出題されなくなっており、出題者は、「必携」よりも「辞典」の方に重きを置いていると思っています。従って、「四字熟語」の見出し語に、「辞典」の異体字が含まれているものは、出題される可能性が低いと思います。

 ただ、「四字熟語」には、煙の異体字である烟が見出し語になっている四字熟語が相当あります。ATOK漢検辞書のテキストファイルで検索したところ、「四字熟語」には

雲烟過眼、雲烟万里、雲烟飛動、雲烟縹渺、雲容烟態、烟雲過眼、烟霞痼疾、烟波縹渺、千里無烟

という見出し語があり、いずれも1級配当です。これが、今まで一度も出題されていないか、今後も出題されないと言い切れるかがよくわからないのです。ただ、烟については、「四字熟語」の各項目に烟=煙という注記があります。こういう注記があるものは出題されるが、青鞋布韈や蠹居棊処のように注記のないものは出題されないということかもわかりません。

 1級四字熟語は一杯あるので、少しでも憶えるべきものを減らしたいと思います。「辞典」の異体字が見出し語になっているものは、出題されないといいなあという希望的観測を込めて、 をつけておきます。


試験に出ないと思う四字熟語-「辞典」にない音読み

2007年04月23日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

(21.2.21*追加)

SIMO様のコメントに、出題されない四字熟語として、

翫歳愒日 がんさいけいじつ

がありました。愒は、1級配当漢字ですが、「辞典」には、

音 カイ カツ 訓 むさぼる おどす 

とあり、ケイの音は、載っていません。「必携」には、ケイの音も載っているのですが、最近ageた記事に書いたように、最近の問題では、「辞典」の親字の下に載っていない音訓は出題されていません。従って、これも出題されないと思います。

 他にも「辞典」の音読みにない読み方をするものが、「四字熟語」に載っているかもわかりません。

最近、1級漢字の見出し語の有無や数を調べるために、1級配当の四字熟語を「辞典」に書き込んでいますので、探してみようと思います。

斬衰斉衰 ざんさいしさい 「辞典」の斉の音読みは、セイ (サイ これは熟語無し)

*悶絶躄地 もんぜつびゃくち 「辞典」の躄の音読みは、ヘキ


試験に出ない四字熟語-配当外の漢字

2007年04月20日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

(19.5.27 +に大岡様の2007-05-27 17:34:23のコメントに基づき、e漢字追加)

1級では、1級までの配当漢字しか出ません。従って、「四字熟語」(私の使っているのは、1999年3月1日初版第6刷)に1級配当と書いてあっても、1級配当外の漢字が含まれている四字熟語は出題されないでしょう。先ず40語見つけ、その後SIMO様、大岡様からコメント欄でご指摘戴いたものを追加しました。 「四字熟語」の見出し語の上には×をつけました。少し大きなe漢字と、茶色の漢字が、1級配当外です。

なお、(  )を付した四字熟語の内、注記した6語は、「四字熟語」等に別表記の注記があり、ATOK漢検辞書でも括弧付きで変換されるのもあります。また、環境依存文字には*を付しました。

暗香(勃) あんこうおうぼつ 勃は配当漢字
遺簪墜屨 いしんついく
飛肉 うかくひにく
水隠士 えいすいのいんし
円鑿方枘 えんさくほうぜい=方円鑿 ほうぜいえんさく
繊懦弱 おうせんだじゃく
瑰意*行 かいいきこう
荷衣*帯 かいけいたい
禍福糾纆 かふくきゅうぼく
汀蘭 がんしていらん
坎井之(蛙) かんせいのあ 蛙は配当漢字
崎嶇坎(軻) きくかんか 軻は配当漢字
綺襦袴 きじゅがんこ
佶屈牙 きっくつごうが
(*)蒿凄愴 くんこうせいそう
閨英秀 けいえいいしゅう
趾適 げっしてきく
羹藜含糗 こうれいがんきゅう
告朔羊 こくさくのきよう
虎擲竜挐 こてきりょう(りゅう)だ=竜虎擲 りょうだこてき
犀舟勁檝 さいしゅうけいしゅう
采椽不 さいてんふたく
残膏馥 ざんこうしょうふく
山肴野蔌 さんこうやそく
鱗潜翼 しゅうりんせんよく
裳竹笥 しょしょうちくし
斐貝錦 せいひばいきん
截趾適 せっしてきく
之疑 せっぷのぎ
前跋後疐 ぜんばつこうち 
桑間上 そうかんぼくじょう=桑之音 そうぼくのおん=上之音 ぼくじょうのおん
大沢空 だいたくらいくう
+(踔*)(*)風発 たくれいふうはつ
蜩翼 だふちょうよく
断港絶 だんこうぜっこう
鳥革飛 ちょうかくきひ
直言骨鯁 ちょくげんこっこう
豬(猪)突勇 ちょとつきゆう 猪は配当漢字
雨尤雲 ていうゆううん=尤雲雨 ゆううんていう
袍恋恋 ていほうれんれん 
埴冥行 てきしょくめいこう
之派 てんこうのは
地垠 てんこんちぎん
刀鋸鼎 とうきょていかく

洞見 どうけんちょうけつ
跿科頭 とくかとう
(軟)紅塵中 なんこうじんちゅう 軟は配当漢字
買妻恥醮 ばいさいちしょう
還珠 ばいとくかんしゅ
橋驢上 はきょうろじょう
八元八(*) はちげんはちがい
靡衣食 びいとうしょく
百舎重 ひゃくしゃちょうけん
末之功 ひょうまつのこう
夫妻(判)合 ふさいはんごう 判は配当漢字
和泣璧 べんかきゅうへき
鳳凰在笯 ほうおうざいど
暴戻恣 ぼうれいしき
之守 ぼくてきのまもり
砥礪 まろうしれい
冥行埴 めいこうてきしょく
何之郷 むかのきょう
竜舟鳳 りょう(りゅう)しゅうほうぼう
竜蟠肆 りょう(りゅう)ばんげんし 69語

 大岡様のATOK漢検辞書に、全部入っていましたので、入力は助かりました。なお注記のある( )内の漢字は、孰れも配当漢字ですから、その漢字で書けばいいとして、

坎井之蛙 崎嶇坎軻 軟紅塵中 夫妻判合

は出題される可能性がないとはいえませんが、そんな意地悪はしないと信じております。

尚、SIMO様ご指摘の内、翫歳愒日、青鞋布韈、蠹居棊処は別記事に致しました。


「漢検四字熟語辞典」は必要

2006年07月11日 | 三点セット2 漢検四字熟語辞典

(20.11.19 若干修正)

 「漢検四字熟語辞典」(「四字熟語」と略す)は、「辞典」発売前からあり、準1級のときからずっと使ってきました。しかし、18-1の場合「辞典」の見出し語だけで、充分合格点に達するのですから、「四字熟語」は不要ではないかと思いました。18-1は、四字熟語10語の内、9語が「辞典」の見出し語に載っていたため、「四字熟語」の必要性は低いのです。そのため、それ以前の問題も調べてみました。

17-3は、ネットでは、漢一さんのサイトにあります。 「辞典」の見出し語だけで合格点に達するのは18-1と同じです。ただ、四字熟語10問の内、

えんがん(燕頷)投筆
けんれん(牽攣)乖隔
茅屋さいてん(采(or採)椽
桃李せいけい(成蹊

の4つが「辞典」に載っていません。「四字熟語」には全部載っています。よいち様のサイトに、四字熟語の出題傾向が纏められていますが、頻出である桃李成蹊が、「辞典」に載っていないのは致命的でしょう。「桃李言わざれども下自ら蹊を成す」は載っているんですけどねえ。

 また、「辞典」が発売された後の13-1~17-2の四字熟語問題について、ざっと調べたところ、10語の内、全部「辞典」に載っている場合もありますが、5語載っていないこともあります。

一方、「四字熟語」には、殆ど全てが載っています。「四字熟語」に載っていないのは、咽喉右臂13-1K=征103頁と、14-1の洒掃薪水14-1K=征106頁だけです。因みに、18-1で唯一「辞典」に載っていなかった因循苟且も「四字熟語」には載っています。 即ち、14-2以降は、全て「四字熟語」の見出し語から出題されています。

18-2も、全て、「四字熟語」の見出し語から出題されました。これに対し、「辞典」の見出し語に載っていたのは、10問中、7問です18-3も同様です。

 憶えるべきものを少なくするとの観点からは、「辞典」の見出し語をマスターすれば、「辞典」の四字熟語だけを憶えても合格点に達するとは言えます。ただ、10問の内、4問乃至5問も知らないものがあるのはちょっと不安です。また、四字熟語は、憶えるのは大変ですが、憶えてしまうと、二字熟語や訓読みよりも記憶の定着性がいいように思います。語呂がいいからでしょうか、あるいは、中国の悠久の歴史を生き抜いてきた重みからなのでしょうか。

また、四字熟語を憶えることは、そこに使われている漢字を憶えることになり、読み書きのときの記憶喚起に使えます。また、故事・諺問題にも、四字熟語の知識が役に立つ場合があることは、あおむし様がご指摘のとおりです。

 それと、17-1K、19-2Kで出題された当ブログの題名も、「四字熟語」には載っていますが、「辞典」には載っていません。

そんなことで、「辞典」には載っていなくても、「四字熟語」に載っているものは、憶えた方がいいと思うので、「四字熟語」は、「辞典」と併用した方がいいと思います