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鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

熟字訓の読みも過去問が9割

2008年07月18日 | 20-1(第46回)

1, 過去問からの出題

熟字訓の読みの出題が過去問から多いことは、ささきしげき様が夙に指摘されていました。「過去問情報」に拠りますと、今回の出題は、

 A 4回目(2問)
善知鳥*(うとう) 7-1Y 11-3Y 16-3Y
浮塵子*(うんか 6-3Y 12-3Y 16-2Y

B 3回目(5問)
信天翁(あほうどり6-2Y 17-2Y
海参(いりこ 6-3Y 18-1Y
香蕈*(しいたけ15-1Y 17-2Y
熨斗*(のし7-2Y 9-1Y
覆盆子*(いちご6-1Y 13-2Y

C 2回目(2問)
大口魚(たら5-2Y
皁莢*(さいかち 8-1Y

で、四字熟語の書き取りと同じく、9割は過去問からの出題です。20-1の場合、合格には、過去問既出語だけで十分でしょう。

2,「征服」には6問しか載っていない。

上記に、*を付したのが、「征服」に載っている問題です。 「征服」<過去問ですから、仕方がないのですが、どうも過去問の内、いくつかは、「征服」に載っていないものを選って出題しているような気がしてなりません。「征服」だけでは、絶対不合格と言って過言ではないでしょう。

 SIMO様のmixiでの報告(IDある方はこちら)によれば、 「征服」の熟字訓は、略7-1~15-2の過去問が載っているということですので、それ以外の過去問が出題されています。

3,「征服」以外の過去問をどうするか

 「征服」に載っている問題以外の4-1~6-3と15-3~19-3はした方がいいと思います。漢検のHPでは、平成16年版以降は、まだ販売していますが高いですよね。お上手としかいいようがありません。全部の過去問集を出すか、せめて「征服」を改訂して、新しい問題も載せてくれるといいのですが、「征服」はもう3年も改訂されていません。名前だけでも代えたら如何と思いますが、過去問集が売れ続ける限りこの状態が続くような気がしてなりません。

 「本試験型」「合格ノート」「問題と解説」などで代替できるといいのですが、特に最近の過去問はあまり載っていません。また、1級・準1級の過去問集を古本で見つけるのは可成り困難です。ガソリンも高いし、お金の節約のためには、4-1~6-3が載っている「捷径」も含め、国会図書館で閲覧複写するのがいいのでしょうね。ただ、時間はかかりそうな気がします。

4, 新出の行器(ほかい)をどうするか

 20-1で最も難問だったと思います。残り9問が過去問で、特にリピーターにとっては簡単でしたから、残り1問はとびきり難しいのを出したのでしょう。SIMO様が仰有るとおり、「ここら辺りまで範囲を広げるのはなかなか難しい」ものです。私は、現段階では、これは出来なくても仕方ないと思っています。

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四字熟語の書き取りは9割が過去問

2008年07月10日 | 20-1(第46回)

1, 8割は、3回目以上の出題

四字熟語問題で、6-1~19-3で2回以上出題されたものは、よいち様のサイトに纏められています。全部で、95個。この内、今回8個が出題されました。これで合格水準に達します。出題率は、8÷95=8%で可成り高率です。この95個(但し、春蚓秋蛇は、「四字熟語」にも「辞典」にも載っていないので出題可能性は低いと思いますが・・)を先ず憶えることが先決でしょう。

2, もう1問は18-3の出題

 過去問に今まで1回出題されたものでは、彫虫てんこく(篆刻)が出題されました。19年度過去問集に載っていますから、多くの方は学習されていたのではないでしょうか。よいち様のサイトの四字熟語+最近の過去問で9割になるのですから、20-1の場合、合格のためには四字熟語はこれで十分でしょう。

3, 新出の学習

新出は、せいせつ(井渫)不食一つです。これについては、SIMO様が仰有るように、「四字熟語」冒頭の、 「四字熟語の由来する主要成句索引」の1級四字熟語を学習するのがいいでしょうね。この点は、以前、あおむし様も実践されていました。 あおむし様によれば、全部で193個です。

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準1級・常用から解ける問題

2008年07月09日 | 20-1(第46回)

(21.12.12 まこ(麻姑)搔痒 を点数に追加)

19-3 と同じように、熟字訓を除き、調べてみました。緑字は、1級漢字です。 問題の前の符号と内訳は次のとおりです。

A 狭義の三点セット(7点)
 A-1-1 1級見出し語でも書けるもの(2点)
  A-1-2 「辞典」の見出し語にある1級配当四字熟語について、準1級・常用漢字の方が出題されたもの(2点)
 A-2 過去問からの再出題(3点)

B 狭義から除外した広義の三点セットに含まれるもの(「辞典」の見出し語新出)(5点)

C 三点セット以外(2点)


1,常用漢字の読み(表外音訓) 2点

B(一)28僮僕歓び迎え、稚子門に候()つ18番と同じく、 「帰去来の辞」より)

A-2(十)刈穫(がいかく13-3Y

2.常用漢字の書き取り 4点

A-1-1(二)御前に家臣が大勢しこう(伺候or候)8-2Kしていた。
候は、読みと書き取りと両方で出題されました。こういう出題は珍しいと思います。

B(十)・・・商賈(しょうこ)職工は四方に雑散して復せきえい(隻影だも見ざるに至れり。

3.準1級漢字の書き取り 6点

A-1-2(五)まこ(麻姑)搔痒
 
9-3K 15-2Kでは1級漢字痒を含む搔痒が問われましたが、今回は、6-1Kと同じく、常用+準一級の方が問われました。

A-2(八)齟齬⇔ふんごう(吻合15-2K 17-2K

B(九)藜羹を食らう者は たいろう(大牢or太牢)の滋味を知らず。
意味等は、しのぶん様の記事参照。尚、大牢は、大纛(たいとうorだいとう)とは異なり、「だいろう」とは読まないようです。

C(十)・・と(を安んぜず、・・


4,計

 合計14点(1級配当で書けるものを除くと12点)です。18-1以降では19-2と同じく最少です。

(三)国字の書き取り
(四)語選択書き取り
(七)熟語音読み・一字訓読み

の三つの小問について、いずれも1級漢字を含んだ熟語が出ているのも19-3の傾向と同様です。

また、問題に出た漢字(全229字)を一つ一つばらばらにしてざっと数えると、

1級 131字(57%)
準1級 14字(6%)
常用 84字(37%)

です。1級 131字のうち、畳語や音訓の出題の重複分を差し引くと、出題漢字数は123字です。

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「三点セット」で解けない問題 [高]

2008年07月04日 | 20-1(第46回)

1、一文字音

(十) ・・人々其の と(堵)を安んぜず、徳川氏に随いて居を其の邦国に移す者あり。(出典 芳川顕正「市区改正意見書」 東京駅を計画した人なのですね)

安堵16-3K 所領安堵から類推しました。

以下は、19-2のときの纏めの順で

2, 訓が出題された漢字の音読み

(十)蹉躓(さち)
蹉は、蹉跎(歳月)、蹉跌4-1Y 14-3Kから推知可能です。
躓は、音読み見出し語はありませんが、訓読みの躓(つまず)く13-2Yが出題されていました。

3, 同訓熟語及びその訓

(七)賚賜(らいし)・賚(たま)う

賚の見出し語は、熟字訓(但し、巻末索引にはなし)の恩賚=恩頼(みたまのふゆだけです。たま(う)という訓が載っており、賚賜も、見出し語ではありませんが、「辞典」に載っています。賚は、部首が貝、音符が來。來は来(ライ)の旧字体ですから、普通に読めばいい訳です。 「学然後知不足 教然後知困」音訓問題31番にバッチリ載っています。

 なお、高得点狙いの記事については、[高]と付けることにしました。一寸、嫌みかもわかりませんので、ご意見があればどうぞ。

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「三点セット」広義で195点、狭義で183点取れる

2008年07月04日 | 20-1(第46回)

(21.10.18 19-3の点数変更)

 19-3 と同様、「三点セット」からの出題数を調べました。

A 狭義の三点セットで解答できるもの

1,「辞典」の1級見出し語、索引にある熟字訓の読み、1級国字 160点(80%) cf.19-3 148点

(四)語選択書き取りは、全て1級見出し語からの出題です。

2,「辞典」の1級見出し語にはないが、他の1級漢字の見出し語から推知可能な読み 6点(累計166点) cf.19-3 154点

 出題熟語について、茶色字は、見出し語以外の小さな活字で「辞典」に載っている熟語です。←の右側が、見出し語です。緑字は、問われた1級漢字が下付です。

(一)
4 黔黎(けんれい黔首7-2Y 、黔突10-2Y・12-3Y、黔驢の技、黎元=黎首=黎庶=黎民、黎明11-3K 14-3K 16-2K
20 酒醴(しゅれい醴水の交わり、醴泉

(七)
3 佩剣(はいけん)17-1Y←佩玉、佩帯<帯佩、佩楯、佩刀、佩服>佩用、感佩、玉佩

(十)
イ 笞罰(ちばつ笞刑、笞杖、笞撻18-1Y、鞭笞
カ 訥朴(とつぼく訥言敏行、訥訥、訥弁、剛毅朴訥6-1K、木訥=朴訥16-2K
ク 珍卉ちんき花卉17-1Y

3,「四字熟語」の1級見出し語、「四字熟語」の1級見出し語から推知可能な問題 11点(累計177点) cf19-3 165点

(一)大纛(たいとう・だいとう高牙大纛

(五) の四字熟語問題の内、「辞典」の見出し語にあるのは、7つで残りの3つ(6点分)は、「四字熟語」の見出し語から、意味も2問(4点分)あるのは19-3と全く同じです

しょうふう(嘯風)弄月6-2K 7-2K
へいしょく(秉燭)夜遊9-2K 13-3K 14-3K
せいせつ(井渫)不食

4,上記1~3にはないが、過去問からの出題、及び過去問から推知できる読み問題 6点(累計183点)

(一)
8 提撕ていせいorていぜい15-1Y 18-1Y 
18 雲は心なくして以て岫(しゅう)を出でたり14-1Y(出典 陶淵明「帰去来の辞」
19 噴嚔(ふんてい打嚔8-1Y

(八)齟齬⇔ふんごう(吻合15-2K 17-2K

(十) エ 刈穫(がいかく)13-3Y

小問毎の、

1(「辞典」の見出し語)+2(「辞典」の見出し語から推知可)+3(「四字熟語」の見出し語)+4(過去問)

の内訳は次のとおりです。括弧は、狭義の「三点セット」からは解けない分です。

(一)23+2+1+3=29点/30点(1点)
(二)26+0+0+0=26点/30点(4点)
(三)10+0+0+0=10点/10点
(四)10+0+0+0=10点/10点
(五)20+0+10+0=30点/30点
(六)9+0+0+0=9点/10点(1点)
(七)7+1+0+0=8点/10点(2点)
(八)18+0+0+2=20点/20点
(九)18+0+0+0=18点/20点(2点)
(十)19+3+0+1=23点/30点(7点)

B 広義の三点セットで解答できるもの 12点(累計195点)

1,「辞典」の見出し語にある熟字訓の書き取り(2点)
(二) 髪に桜の小枝をかざ(挿頭)した

2.「辞典」の見出し語にはあるが、索引にない熟字訓の読み(1点)
(六) 行器(ほかい)

3,準1級・常用の見出し語新出(5点)
(一)候()つ
(九)たいろう(大牢太牢 
(十)せきえい(隻影

4.二字畳語見出し語新出(2点)
(十)ぎぎ(巍巍魏魏

5,植物名見出し語新出
(二)あおかび(青黴

あおかび(青黴は、見出し語にはありませんが、あお+かびと二文字で書くことは瞭らかです。青は常用漢字ですし、かび()】は、見出し語にありますので、これは、見出し語ありとしていいでしょう。

 「三点セット」からの出題頻度は、広義でも19-3と比較して1点増えただけです。ただ、19-3より随分易しく感じるのは、過去問の出題頻度が増えたため、既知の問題が多いからでしょう。

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間違った音問題を、「漢字音符字典」で復習する

2008年06月29日 | 20-1(第46回)

1 紅裙 ×こうきん ○こうくん

 君の音符字は、・裙・・窘赤字は常用)の5つです。1級漢字では、今回の裙は初出だと思いますが、窘は、何度も出題されています。

音 困窘(こんきん)16-2Y
訓 窘(くる)しむ11-3Y 14-2Y 17-1Y
  窘(たしな)める10-2K 19-2K

 窘は、過去問に何度も出題されているため、daisaku様と同じく、窘(キン)に引き摺られてしまいました。

 「音符字典」(「漢字音符字典」を以下このように略します)に拠ると、君の音符字で、キンと読むのは、窘だけです。裙は、君(クン)と同じに読んでおけばよかったのです。音符と同じ読みをする不腆(ふてん) の腆 18-2Y 、婚娶(こんしゅ)の娶19-1Yと同じです。「音符字典」の窘(キン)のところにonlyと書き込みました。

2 黔黎 ×きんれい ○けんれい

 黔首(けんしゅ)7-2Y、黔突(けんとつ)10-2Y・12-3Yと出題歴があり、「征服」にも載っているので、リピーターとしては落としてはいけない問題です。

 当初こういう問題を解いたときは、今はキン・コンとしか読まないのに、黔はケンと読むのかと思い、結構印象に残ります。然し乍ら、沢山1級漢字を学習する内に、こういう印象は薄れてしまいます

 「音符字典」によると、今の音符字は9つもあり、一寸厄介です。ただ、ケンと読むのは黔だけですので、「音符字典」の黔(ケン)のところにonlyと書き込みました。

3 糶売 ×ちょくばい ○ちょうばい

 「音符字典」に拠ると、これは、(ヨウ(テキ))の音符字なのですね。は、1級配当外ですが、音符で今後もブログ記事に使う可能性があり、e漢字を使うときは、「大漢和」のコード番号から検索することが多いので、のコード番号28727を「音符字典」に書き込みました。

 の音符字ということが分かっていれば、ヨウ→チョウと類推できたのかもわかりません。また、の音符字11の内、チョウと読むのは糶だけですので、これもonlyと書きました。猶、糶の対義語の糴もの音符字であり、擢(テキ)→糴(テキ)と類推可能です。

4 鶴首≒ぎょうぼう ×遶望 ○翹望17-1K

 これは、以前にも間違い記事を書きました。 音符堯は浮かぶのですが、部首の羽が浮かばない部首間違い病です。そして、今回の直前の学習でも同じ間違いをし、「音符字典」で復習しました。遶は、ギョウとは読みません。また、遶は、見出し語のない漢字ですので、△をつけ、「音符字典」の音訓とも括弧で括りました。△の字は忘れてしまえばいいのですが、また書いてしまいました。嫌な奴ほど、何時までも付き纏ってくる感じです。こういう何回も間違うものについては、別途対策が必要のようです。

5 贅沢≒しゃし ×奢肆 ○奢侈15-2Y

 奢侈は、15-2の文章題の読みで出た後、 16-3Kの贅沢の類義語として、問題文にありました。奢侈≒ぜいたく(贅沢)は、 「征服」の創作問題にもあり、問題文の熟語の方が出題される可能性もあることを指摘しました。にもかかわらず、シの旁が多であることが全く浮かびませんでした。

 「音符字典」に拠ると、多の音符字は、(タ)・(イ)・侈(シ)の三つです。字音は三つともばらばらですが、多の音符字は三つで、タイシと憶えておくと、侈も思い出せるような気がします。「音符字典」は、読み問題だけでなく、書き取りにも役立つと思います。

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虻蜂取らず

2008年06月27日 | 20-1(第46回)

(20.7.3 標準解答を見せて貰った。挿頭の許容解答として、簪追加)

間違ったところに書いたとおり、

 (二)
12髪に桜の小枝をかざした。  ×翳 ○挿頭or
13刀を振りかざして賊を撃退した。 ×交 ○

を二つとも間違いました。

 挿頭すは、全く解りませんでした。翳すは、18-2Kでも出題されていたため、漢字は書けましたが、どちらの用例で使用するのか解りませんでした。 18-2Kでは、

刀を振り かざ(翳)して構えた。

で出題されていますので、この用例を憶えておけば解けたのでしょうが、用例までは憶えられません。

 かざし については、「奧の細道」に

卯の花をかざしに関の晴着かな  曽良

 という句がありますので、このかざしはどんな漢字だったかなと考えましたが、わかりません。後で、芭蕉自筆翻刻本を見たら、平仮名でした。

 ということで、結局わからないので、適当に12に翳を書き、13はこれも適当に埋めてどちらも間違いました。でも後で考えれば、どうせ1つしか解らないのですから、両方に、翳すと書いておけばよかったのです。そうすれば2点取れました。こういうことは、受験時代は色々考えたなあと思いました。

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大纛は、「だいとう」でも「たいとう」でもいい

2008年06月25日 | 20-1(第46回)

(20.6.27 SIMO様、鼈甲様のコメントに基づき修正)


(一)11大纛に扈従して本営に赴いた

 2ちゃんの仮解答では、「だいとう」ですが、SIMO様から、「広辞苑」には、「たいとう」とあると教えて貰いました。手許の辞書で調べますと、

だいとう(6) 「四字熟語」(高牙大纛)、「旺文社漢和辞典」(S39)、「字統」(旧版)、「字通」、「全訳漢辞海」(初版)、「捷径」

たいとう(7) 「大漢和」、「大字典」(旧版)、「日国」、「漢語林」(初版)、「大辞林」、「大言海」、「広辞苑」

 略、拮抗していますので、どちらでもいいのでしょう。唯不思議なことに、「たいとう」でも「だいとう」でもどちらでもいいと書いてある辞書は一つもありませんでした。

 余談ですが、「大纛に扈従」で検索すると、蘆花「不如帰」の用例がでてきます。少しだけ引用しますと、

同十三日大纛(だいとう)に扈従して広島大本営におもむき、翌月さらに大山大将山路中将と前後して遼東に向かいぬ。 われらが次を逐うてその運命をたどり来たれる敵も、味方も、かの消魂も、この怨恨も、しばし征清戦争の大渦に巻き込まれつ。
 明治二十七年九月十六日午後五時、わが連合艦隊は戦闘準備を整えて大同江口(だいどうこうこう)を発し、西北に向かいて進みぬ。

 蘆花は、「だいとう」とルビを振っています。不如帰は、当時のベストセラーですから、百年前は、大纛は普通に使用されていたのでしょう。

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間違ったところ

2008年06月23日 | 20-1(第46回)

(20.7.3 挿頭の許容解答 簪を追加)

(一)
紅裙 ×こうきん ○こうくん
黔黎 ×きんれい ○けんれい
10糶売 ×ちょくばい ○ちょうばい
30燠か ×はる ○あたた

(二)
12髪に桜の小枝をかざした  ×翳 ○挿頭or簪
13刀を振りかざして・・×交 ○9-3Y 14-3Y 18-2K

(五)せいせつ不食  ×正節 ○井渫

(六)行器 ×あんか ○ほかい

(七)擺く  ×のぞ ○ひら

(八)
鶴首≒ぎょうぼう ×遶望 ○翹望17-1K
贅沢≒しゃし ×奢肆 ○奢侈15-2Y
この二つを間違ったのは痛い。

(十)多保真は本は巫者の女なりけるが・・・まことにきんかくの雄将とも云うべき・・
×瑾格  ○巾幗10-1Y 13-2Y 18-2Y
(出典 幸田露伴「活羅が妻」 ネットでは見当たりません。「露伴全集」があればなあ)

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2ちゃんねるで自己採点

2008年06月22日 | 20-1(第46回)

(21.1.3 2ちゃんねるのリンク先変更)

 今回もいつものように知人から問題を教えて貰ってやってみました。今回から、標準解答は当日配布されず、後日送付になったようです。ただ、困ったときの2ちゃんねる 資格全般板の1級/準1級スレ(22以降)に、合議の結果の仮回答があり、それに基づいて答え合わせしました。その後、標準解答見せて貰ったところ、2ちゃん情報は正確でした。

(一)音読み     17点/20点
(一)訓読み      9点/10点
(二)書き取り     26点/30点
(三)国字       10点/10点
(四)語選択      10点/10点
(五)四字熟語     18点/20点
(五)同 意味     10点/10点
(六)熟字訓       9点/10点
(七)熟語と訓読み   9点/10点
(八)対義語・類義語 16点/20点
(九)故事諺       20点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     18点/20点

計 182点

2ちゃんねるでは今回は易しかったのではないかという意見が多いです。

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