鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

部首間違い病ではなかった

2006年06月14日 | 18-1(第40回)

結果通知を受けて修正しました。7/15)

更に 類義語

跋扈―○猖蹶 ○猖獗

これは随分迷いました。解答用紙に、最初、猖蹶と書いて、何か違うなあ。蹶を消して、猖獗と書いて、でもやっぱり何か違うなあ。また、獗を消して猖蹶にして、これも違うかなあ。どっちだろう、えい、儘よ、猖蹶で行こう。ご丁寧に、問題用紙に、猖蹶に○をして「これでいった」と書きました。

標準解答には、猖獗しかなく、猖蹶は間違いだと思っていましたが、結果通知では正解でした。よく見れば、「辞典」でも猖獗=猖蹶です。

なお、猖獗は、平成15年度第2回には、瀰漫の類義語として、問われていますので、瀰漫・跋扈・猖獗はそれぞれ類義語です。今後、今回の問題とは逆に、猖獗が問題文にあって、瀰漫や跋扈が問われるかもしれません。


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2 コメント

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「蹶」は、難しい。 (daisaku)
2006-06-14 19:06:41
私は、まだ、知識が乏しく、「蹶」には馴染みがまだありませんでした。知識がないと迷わずに済むと言うこともあります。



私は先ず、部分を重ねた熟語を学習していますが、足偏の漢字は、一級では多く、足偏を重ねる熟語だけでも未だ混乱しています。



「蹶」と「獗」は、偏の違いだけで、意味も違っていることを今回知り、勉強になりました。
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ちょっと時代が違うかな (白魚一寸)
2006-06-14 20:35:41
>知識がないと迷わずに済む



皮肉でもなんでもなく、1級短期合格を狙うのであれば、出ないものは憶えないという姿勢が肝要かと思います。



普通、漢字は、読むよりも書き取りの方が難しい筈なのに、1級の読みが難しいのは、読みにしかでない、書き取りには出ない漢字があるからです。漢検の事だけ考えれば、蹶は、現段階では、読めればいい、書けなくていい漢字だと思います(もう少し早く気付けばよかった。)



「辞典」の見出し熟語のうち、蹶起は、戦後の書き換えで、決起となっていますから、けっきが出ても、決起と書いておけばいい。また、蹶然と決然は、意味が違うようですが、蹶起=決起なのに、蹶然≠決然とは言えないのではないか、ATOKでけつぜんで変換しても、蹶然は出てきません。だから、蹶然を書かす問題で、決然が誤りとはいいにくいでしょうから、そういう問題は漢検は出さないでしょう。



また、蹶の訓であるつまずくは、書き取りでは躓く、たおれるは、倒れると書いておけばいい(だから、たおれるは、書き取りでは出ない)と考えます。(蹶と倒は、若干意味が違うように思いますが、漢検はそんな微妙な同訓異義語は出ていないと思います。)



>「蹶」には馴染みがまだありませんでした。



私の学生時代、まだ、学生運動の余燼がありましたので、立て看やビラには、「学生諸君、蹶起せよ」と書いてあった記憶です。決起と蹶起では、行動を起こす勢いが違うと感じます。戦後の漢字制限は、私は、漢字文化の破壊だと思っていますので、漢検はともかく、蹶起という熟語は大切にしたいなと思っています。こんなことを考えたりしているから時間がかかってしまっていますが、どうせ、漢字は遊びですから、ゆっくりした勉強も愉しいものです。
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