goo blog サービス終了のお知らせ 

鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

「辞典」の見出し語にない準1級音熟語を間違う

2007年05月11日 | 「完全征服」

「征服」の音読みを寝床で解いていたら、

鵝鴨(がおう)起ち赤幟奔る(16頁20番 11-1Y)。
出游して田野桑柘(そうしゃ)の間を泛観す(20頁14番12-3Y)。
徐に摺扇(しょうせん)を開き、うちあおいだ(20頁17番 13-1Y)。

が孰れも読めませんでした。鴨、柘、摺は準1級です。

甲(コウ、カン)→鴨(オウ)
石(セキ、シャク、コク、ジャク)→柘(シャ)
習(シュウ、ジュウ)→摺(ショウ)

といずれも音符の読みが変化します。こういうのが出題されやすく、間違いやすいものです。

 鵝鴨、桑柘、摺扇は、いずれも「辞典」の見出し語にはなっておらず、他の見出し語からも読みは推知できません。鴨(オウ)、柘(シャ)、摺(ショウ)は、「辞典」の音読みにはあるのですが、いずれも音読みの見出し語がありません。鴨(オウ)については、下付語の内、家鴨だけは見出し語にありますが、見出し語の読みは、あひるだけです。鴨の下付き欄には、家鴨(カオウ、あひる)とありますが、見出し語の読みにカオウはありませんので、カオウは憶えなくてもいいとしていました。また、柘、摺は、見出し語は、訓読みと熟字訓だけで、音熟語は載っていません。従って、いずれの音も憶えなくてもいいとして括弧で括っていましたので、まあ読めなくても仕方がないのです。

 ただ、 「辞典」にある音訓について、見出し語になくても、過去問に出題されたものは、見出し語と同様に扱う方針ですので、消し護謨で括弧を消し、鵝鴨、桑柘、摺扇を「辞典」に書き込みました。こんなややこしいことをせずに、「辞典」の音訓を全部憶えればいいのですが、私にはとても憶えられそうにありません。それと、憶えないとかやっぱり憶えるとか、記憶の抽斗を入れ替えした方が記憶の定着に資するように思います

 最近、準1級の読みは其程出題されません(18-1は2問18-2は1問18-3も1問)ですので、其程重点を置く必要はありません。でも、1級をやっていて、準1級漢字が読めないのも癪ですから、この機会に憶えておこうと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

送り仮名のない訓読みが複数ある場合

2007年05月07日 | 「完全征服」

以前、複数の訓読みがある場合は、送り仮名に留意すると書きました。「征服」を解いていたら、送り仮名のない訓読み(孰れも名詞)が複数ある漢字も出題されていました。 

会員たちは一齣(ひとくさり)議論を交わした(31頁11番8-3Y)。 
その戯曲の一齣(ひとこま)を忘れることができぬ(47頁11番7-2Y)。

 「征服」では、二つの問題が離れていますが、こういう間違い易いのは学習の便宜上、並べておいてくれるといいなあと思います。送り仮名がないのですから、送り仮名から訓を推知することはできず、文意から判断するしかありません。「辞典」には、一齣(ひとくさり)も 一齣(ひとこま)も見出し語にあり、参考として、別の意味になる読みも明記されています。どちらかの問題を解いたときに、忠実に「辞典」を引けば、意味の違う別の読み方を学ぶことができるでしょう。 

至治(しち)の国、君は(○ばち ×いかだ)の若く、臣は鼓の若し(35頁4番10-2Y出典「韓非子」功名篇)。

 桴にはいかだという訓もありますが、この文意は、君=桴、臣=鼓という対応ですから、ばちでなければいけないでしょうね。こういうのは難しいなあ。

 近江の伊吹山は(○もぐさ ×よもぎ)の名産地とされた(35頁18番15-3Y)。

 艾には、よもぎ(=蓬、蒿、蕭)という訓もありますが、よもぎはどこにでも生えているから、名産地という以上、もぐさでないといけないでしょうね。この問題は、百人一首51番藤原実方の

かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを

が浮かべば正解に達するのでしょう。漢検1級の問題は、あらゆる知識を総動員して解かなければならないとは思っていますが、漢検の問題を解きながら百人一首はなかなか想起できませんね。

 以下、蛇足ですが、上記の和歌のいぶきは、漢検の問題のとおり、近江の伊吹山だと思っていました。この伊吹山には、ハイキングでもスキーでも行ったこともあります。しかし、下野説もあるようで、古典文学の地名比定は面白いなあと思います。尚、実方は、芭蕉が愛した人物の一人であり、芭蕉ファンとしては興味のあるところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新傾向創作問題(5)-対義語・類義語

2007年05月06日 | 「完全征服」

(19-3で獰猛、20-1で奢侈・俯瞰が出題されたため追加し、項目を分けました。)

1,創作問題は計40問

 「征服」二G対義語・類義語の内、90頁は14-3・15-1、91頁①は15-2の過去問です。また、93頁②のうち、7番以外は、15-3で、15-3 7番の問題は、「征服」91頁10番にあります。従って、それ以外が創作問題で計40問です。解答の熟語はすべて「辞典」の見出し語です。

2,創作問題からの出題

 16-1~20-1の、対義語・類義語分野でのこの創作問題からの出題は次のとおりです(なお、「征服」に載っている過去問についても再度出題がありますが、それは省略します)。

 また、「征服」とは、問題の熟語が少し変わって出題されているのもあり、過去問を表示しました。過去問表示の太字が解答すべき 熟語で、細字が問題文に載っている熟語です。

91頁 静謐⇔喧擾16-1K・諠擾17-3K
92頁 俯瞰⇔仰視16-2K・瞻仰20-1K、迂闊⇔周到17-3K
93頁 贅沢≒奢侈16-3K

 他の分野での出題は次のとおり。

91頁 剽窃17-3K、辟易18-3K
92頁 獰猛18-1K・19-3K

 計7語です。語選択書き取りほどは多くは出題されていませんが、1級の基礎的な語彙だと思います。

3,問題文の熟語も出題される

 この創作問題の内、4問は、解答ではなく、問題文にある熟語が出題されています。

92頁 黎明⇔黄昏16-2K  惻隠16-3K
93頁 都雅⇔鄙俗18-1K
93頁 奢侈≒贅沢20-1K

式神様が仰有るように、問題文にも注意を払うことが必要のようです。

4,「辞典」にも書いてある

 この40問の内、14問については、「辞典」の見出し熟語の説明に対義語・類義語が書いてあるものです。例えば、91頁の嘲笑⇔称賛については、嘲笑のところに、【対】称賛・賛嘆と明記してあります。以前も書きましたが、辞典のこの部分や意味欄から、対義語・類義語の関係を押さえておこうと思っています(帳面作りは全く捗っていませんが・・)。

5,準1級・常用が多すぎる

 この40問の内、準1級・常用漢字で解答できる問題が21問もあります。対義語・類義語には準1級以下で解ける問題も出題されますが、18-3では獲麟一問だけであり、こんなに準1級以下からは出題されず、最近の出題傾向と合致していません。問題数も少ないと思います。「征服」だけでは本試験は絶対征服できません。

 
 これで新傾向三分野の創作問題は解き終わりました。故事・諺分野で触れたように、他の分野にも少しだけ創作問題が含まれているところがありますが、大した問題はないように思います。後はすべて過去問ですので、これで一応「征服」の書き取り部分は解き終わったことにします。読みの部分は寝床で解き続けようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新傾向創作問題(4)- 語選択書き取り(承前)

2007年05月05日 | 「完全征服」

 「征服」二F書き取り(二)の内、創作問題55語について調べてみました。過去問そのものの分析は、あおむし様の第一ブログに譲ります。

 16-2以降の語選択書き取りでも、意味の記述は少し変えていますが、次のとおり、この創作問題から同じ熟語が出ています。まだ解いていない方はネタばれご注意あれ。

82頁 揶(邪)揄16-2K
85頁 斟酌16-2K、刮目17-2K
86頁 睥睨(俾倪)16-3K
87頁 雄渾18-2K、謦咳18-3K

 なお、最近の語選択書き取りは、この創作問題よりはもう少し難しい熟語が出ていると思います。

 また、この55語は別の分野でも16-2以降の書き取りで次のように出題されています。上記斟酌は、18-1Kでまた出題されていますし、他にも

84頁 殲滅≒鏖殺18-2K
85頁 恫喝≒威嚇18-3K 、吝嗇18-1K
86頁 忸怩≒慙愧17-1K、濫觴≒淵源18-2K、旗幟17-2K、落魄⇔栄達18-1K、明眸16-2K、語彙18-2K、尺牘≒雁書18-1K 87頁 俯瞰⇔仰視16-2K、阿諛17-2K、肯綮≒正鵠17-1K 18-3K
88頁 艱難17-1K 18-3K

 上記の対義語・類義語は、左が解答、右が問題です。漏れがあるかもわかりませんが、16-2~18-3の約3年間8回の内に、55語中、20語が出題され、その内、3語は2回出題されています。 この出題頻度は可成り高いと思います。また孰れも「辞典」の見出し語であり、書き取りは見出し語からという最近の出題傾向にも合致します。従って、この55語は、まだ出題されていないものも含め、1級の基礎的な語彙として、今後も出題される可能性が高いような気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新傾向創作問題(3)- 語選択書き取り

2007年05月04日 | 「完全征服」

以前の記事の(1) に引き続き、二F書き取り(二)を遣りました。83頁は、14-3と15-1、84頁上段は、15-2、89頁は、15-3と16-1そのままですから、それ以外の55問を解きました。間違ったのは次の5問です。

a.85頁 ○剪定 ×剪剃 剪って、剃ったら丸坊主になってしまいます。

b.86頁 ○尺牘 ×牘の部首をにしてしまいました(部首間違い病) 偏の漢字は、の二つだけと憶えておきます。以前は、部首順に並んでいる「必携」をよく参照していたので、部首で漢字を探していました。最近は、五十音順の「辞典」しか見ていないので、部首が益々あやふやになります。偶には、「辞典」の部首索引も使うといいのでしょう。

c.87頁 ○俯瞰 ×瞰の一番右のノ文を戈にしてしまいました。敢を書けばいいのにどうしてこういう間違いをするのかなあ。

d.同 ○熾烈 ×熾裂 常用漢字間違い病とでも名づけます。

e.88頁 ○ ×のワの上の細長い口一つを、口二つにし、ワの下の口二つを忘れました。は準1級。準1級の画数の多い漢字については、書けるようになったかと思うとまた間違えてしまいます。

 以前の記事で書き取り間違いの類型化をしましたが、類型はまだ増えそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寝床で読み問題を解く

2007年05月02日 | 「完全征服」

 「征服」のオリジナル問題をする一方、直前学習に備えて、過去問と征服の照合をしています。一Aの音読みを見ていたら、過去問を解いたときは正解しているのに、わからないものやあやふやなものが結構あります。こりゃまずい。

 以前、しのぶん様が寝床で「征服」を解いているという記事を読んで、凄いなあと思っていました。でも、私も寝床で読書をするのは昔からの習慣です。書き取りはできないけど、読み問題なら、読書をするのと同じことです。それと、「征服」は同じ頁の下に解答があるので、正解かどうかをチェックするのも容易です。

 ということで、昨日から「征服」と「辞典」を寝床に持ち込みました。間違えたもの、わからないものは「辞典」の見出し語にあるか確認しています。醯醢(けいかいなんてあったっけと確認すると、見出し語にはありませんが、醯の意味欄に載っていました。醯醢のところに9-3Yと書き込みました。醯を使う四字熟語として甕裡醯鶏(おうりけいけいが書き込んでありましたので、醯が使われる「三点セット」の熟語数は②になりました。

 また、醢には、 ひしおという訓と、醢汁=塩汁(しょっつるという見出し語しかなく、音の見出し語はなかったので、カイは括弧で括ってありました。醢欄の余白に醯醢9-3Yと書き込み、熟語数は③としました。

 こういうことをしてたら憶えられるかなあ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新傾向創作問題(2)- 熟語音読み・一字訓読み(承前)

2007年04月30日 | 「完全征服」

「征服」一D熟語の読みの内、同形式で過去問で出題されたものを除くと、音訓合わせて、114問です。この創作問題は今後の出題傾向を占えるのではないかと思い、「辞典」の見出し語にあるかどうかなどを調べて見ました。 見出し語にあるものは92問(80%)であり、22問が見出し語にないものです。内訳は次のとおりです。

1,「辞典」の見出し語から読みが推知可能な音熟語 8問

左が問題、右が見出し語です。過去問も「辞典」に書き込んであるものだけ書いておきます。

齟嚼(60頁)←齟齬(そご)・咀嚼(そしゃく17-3K
闔門(61頁)←開闔(かいこう
紆回(同)←紆曲(うきょく)・紆余(うよ13-2K
恪励(62頁)←恪勤(かっきん、かくごん16-2K 18-3K
駭遽(63頁)←驚駭(きょうがい)・震駭(しんがい17-3K・急遽(きゅうきょ)・遽然(きょぜん
邏吏(同)←邏卒(らそつ17-3Y
駢儷(同)←駢文(べんぶん)・伉儷(こうれい
俘馘(64頁)←俘囚(ふしゅう)・俘虜(ふりょ)・馘首(かくしゅ16-2K 18-2K

見出し語そのものと合わせて100問(87%)が「辞典」の見出し語から解ける問題です。従って18-3の全体の出題傾向と大体合致しています。

2,「辞典」の訓にあるが見出し語にないもの 7問

緝(あつ)める、齟()む、馥(かお)る、惆(うら)む、徊(さまよ)う、鈔(うつ)す、慷(なげ)く

 見出し語のない「辞典」の訓は学習しないとして、「辞典」の当該訓には鉛筆で括弧をつけ、音訓索引には△をつけてきました。しかし、この内、鈔すは18-2の読み問題で出題されていますので、他も出題可能性がありそうです。残り6つも、例外的に過去問と同等に扱って、憶えようと思います。「辞典」の括弧と音訓索引の△は消し護謨で消し、訓のところに、「征60P」とか書き込んで、見出し語があるのと同等に扱うことにします。私の基準は結構いい加減なのです(^^;)

3,「辞典」の音にあり、音熟語も載っているが見出し語はないもの 1問

緝綴(しゅうてい)

4,「辞典」の音にあるが、音熟語は全く載っていないもの 1問

俟望(しぼう)

3と4も僅かながら出題可能性があるのですが、これは憶えなくていいでしょう。とはいえ、2つだけですから、憶えないとしても憶わりそうです。

5,「辞典」にはなく、「必携」にしか載っていない訓  5問

娜(しな)やか、匍(は、はらば)う、駢(なら)べる、俘(と)る、偬(せわ)しい

「必携」にしか載っていない訓は、14-3以降は出題されていないのに、どうしてこんなに載っているのでしょう? また出題するつもりなのでしょうか。でも、必携の訓をすべて憶えることは私にはとても出来そうにありません。「征服」には、外国地名の当て字のように出題されないものも載っていますので、これは従前通り、無視することにします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新傾向創作問題(1)- 熟語音読み・一字訓読み

2007年04月29日 | 「完全征服」

  「征服」(私のは第3版)はほとんど過去問であり、過去問は一応全部しましたので、「征服」は、直前対策用に使おうと思っています。ただ、14-3からの新傾向問題(一D熟語の読み、二F書き取り(二) G対義語・類義語)のところには、過去問以外が相当含まれています

 まず熟語の読みのところをしました。59頁は14-3~15-2、64頁①は15-3そのままですから、その40問は割愛して、それ以外の130問をしてみました。6問間違えました。

 最近の熟語音読みー一字訓読みは、過去問に一度も出題されていないところがかなり出題されますので、結構難しいものです。これに比して、「征服」のこの問題の中には、過去問に出たものも結構あり、一度は解いていますので、簡単に思えます。16-1の問題10問は、実質全部この130問に含まれています(60頁の雄勁が、16-1では勁草になっているところが違うだけです。)

 16-2から18-3までで全く同じ問題が出たのは

16-2 糜爛(びらん)―糜(ただ)れる
16-3 邀撃(ようげき)―邀(むか)える

の二つであり、少し変えたのが

 17-1 佩剣(はいけんcf.「征服」60頁では佩用(はいよう)―佩()びる

くらいですから、この分野の対策としてはあまり役にたちません。

 この130問の内、過去問では、他の小問の読み問題で出題されているものもあります。そして、音熟語は、それ以前の書き取りから選ばれているものもあり、16-1以降もかなり書き取りで出題されています。読み問題は書き取り対策になる一例です。

 60頁 敬虔(けいけん18-1K 軋轢(あつれき16-3K 衒気(げんき18-1K 慟哭(どうこく18-2K

 61頁 馥郁(ふくいく17-3K 長嘯(ちょうしょう18-1K

62頁 夭逝(ようせい17-2K 惆悵(ちゅうちょう17-3K 諮詢(しじゅん18-3K 阿諛(あゆ17-2K

 63頁 韜晦(とうかい17-3K 讒謗(ざんぼう17-1K 慷慨(こうがい16-3K

 上記13個はいずれも「辞典」の見出し語です。65問の音熟語のうち、「辞典」の見出し語でないものが、11個ありますので、それはまあいいとして、それ以外の54個は、意味も掴んだ上で書けた方が良さそうな気がします。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完全征服」への疑問(4)

2007年02月17日 | 「完全征服」

  「九仞の功をイッキ(一簣)に虧く」は、4-1、6-2、13-1に出題された頻出問題なのに、どうして「征服」に載っていないのでしょうか?

  「征服」は、殆どが過去問の抄録ですので、I故事諺に載っている問題が、何時の過去問か調べてみました。以前、あおむし様は、「征服」のそれぞれの頁に過去問の年度と回が書き込んであると仰有っていましたので、その顰みに効って、故事諺のところだけ書き込みました。

 「征服」の故事諺のところに載っている問題は、7-1~15-2の故事諺で出題された問題全部と15-3の1番までだと思います。この間にも、同じ問題が相当数重複して出題されていますので、それは刪ってあります。尚、

命をげいげい(鯨鯢)の鰓に懸く(113頁8番)
青天のへきれき(霹靂(119頁16番)
ちり()を望んで拝す (122頁16番)

の3問は、この間の過去問ではないと思います。

 平成6年度以前の故事諺の出題は、「征服」に収録されていないので、4-1や6-2に出題された一簣は載っていない訳です。

 では、一簣は、13-1でも出題されたのに、どうして「征服」に載っていないのでしょうか。それは、13-1では、故事諺のところでは出題されず、同音異義語の書き取りのところで出題されたからです。対の問題は、

いっき(一饋)に十たび起つ(=一饋十起)

でした。

 現在は、同音訓異義語は、(二)書き取り問題に吸収され、音訓二問宛(8点)しか出題されませんが、9-1~14-2は、独立の小問(10問、20点)として出題されていました。同音訓異義語の問題は、「征服」の79頁17番~20番に少しだけ載っていますが、殆ど収録されていません。このように、「征服」には穴があり、過去問の内、「征服」に載っていないものも出題されるということです。

 何故、一簣が載っていないかは判明しましたが、過去に3回、18-3も含めると4回出題されたということは、協会がこれを重要な故事諺と考えているということだと思います。頻出問題は、なるべく「征服」に載せて欲しいと思いますが、どこかの出版社が、1級頻出度順問題集を出版するのを翹望するしかないのかもわかりません。

---------

【本日の学習】
、「本試験型」第7回の間違ったところを再度解く。鉄脚梨(ぼけを再度間違った。私って鉄脚梨、鉄脚梨と呟きながら、カードを作りました。

2,「本試験型」第8回を解きました。正答率82%(修正正答率86%)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国字は、19-1までは完全征服できました

2007年02月14日 | 「完全征服」

(20.5.4 19-2を踏まえて訂正)

 18-118-2も、国字だけは、「征服」で満点がとれました。調べたところ、18-3、19-1も同じです。ただ、19-2で「征服」の問題に載っていない匁が出題されました

 「征服」には、国字の問題が120問載っており、略網羅しています。1級国字で載っていないのは、体積の単位の竏・竓、長さの単位の粨、籵の4つだと思います。これは問題を解かなくても

キロ(千)+リットル(立)=
ミリ(毛)+リットル(立)=
ヘクト(百)+メートル(米)=
デカ(十)+メートル(米)=


と憶えておけばいいでしょう。偏と旁を逆にしないように気をつけないといけませんが。

 それと、鮟が126頁10番の問題に載っているのですが、問題は、

コウ(鱇)を吊し切りで捌く

となっていて、鮟を書かせる問題は載っていません。我が家の「必携」(第1刷 平成13年)には、鮟に国字の●がついていますが、巻末の資料4には、他のいくつかの国字と共に、辞典によって扱いの異なる▲がついています。

 過去問を遡ってみたところ、11-3に、「征服」と同じ文章の問題が載っていて、これはアンコウ(鮟鱇)2文字を書かせる問題となっています。「征服」の初版(平成16年)も同じだったのですが、第2版(平成17年)から鮟コウ(鱇)に変わっています。「征服」126頁の7番から16番までの問題は、11-3の問題と文章も全く同じですから、「征服」第2版以降の著者は過去問からの転載にあたって、鮟を問題から外したということです。また、我が家の「漢検漢字辞典」(第1刷 平成13年)でも、鮟に国字との記載はありません。

 どうも、ちぐはぐな感じがしますが、現在では、協会は、鮟は国字と考えていないのではないかと思います。まあ、鮟は難しい漢字ではないので、それほど影響はないですね。

 国字は、1級受験生にとって得点源です。今は5問(10点)だけですが、14-2以前は10問(20点)出題されていました。いっそ偶には、問題は全部国字で、100問書き取り200点満点なんてしてくれると嬉しいと思います。

 従って、これ以上問題数が減っては困りますので、国字を論うことは憚られるのですが、ついつい気づいたことを書いてしまいました。鮟に限らず、協会の定める国字に疑義があることは、大原様が夙にご指摘のとおりです。有名な「和製漢字の辞典」の鮟の部ブログの「本当に国字か」をご覧下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完全征服」への疑問(3)

2006年11月21日 | 「完全征服」

(22.1.3 若干訂正)

 18-2の熟字訓・故事諺について、「征服」に載っていない問題が、過去問から出ているか調べてみました。

故事諺については、

えくぼ(笑窪、靨 15-3K
しんい(瞋恚 16-3K 忿怒の類義語

の2問が「征服」に載っていません。残り8問は、「征服」に載っていました。「征服」に載っている問題は、過去問からの転載でしょうから、故事諺で問われている語句は全部過去問から出たということです。

これに対して、熟字訓は,

蝲蛄(ざりがに 15-3Y

1問が「征服」に載っていません。「征服」に載っていた5問と合わせ6問。4問は、過去問以外から出ました。

 私が疑問なのは、どうして、15年や16年の過去問が「征服」に載っていないのかということです。

 「征服」の初版は、H16年3月に発行され、その後、毎年のように改版はされています。H17の第2版は若干の改訂がなされましたが、H18の3月の第3版は、第2版とざっと見比べましたが、本文は全く同じだと思います。

 変わったのは、第2版の表紙と背表紙下には、「文部科学省認定」とあったのが、第3版では「200万人の」に変わって、漢検のロゴが少し小さくなっただけです。他の出版社の問題集の中には、同じ内容のものを、表紙だけ変えて売り続けているのがありますが、「協会よ、おまえもか」と言いたくなります。

 1級を学習している人なんて、せいぜい数千人でしょうから、問題集などあまり売れないでしょう。だから、協会以外の問題集の場合、改訂する気にならないのはなんとなくわかります。

 ただ、協会は、高い受験料を取って、出した問題を転載したらいいだけのことであり、それ程コストがかかるとも思えません。頁数が増えては困るのであれば、「征服」の資料三の人名用漢字表などどう考えても不要ですから、削除すればいいと思います。

 また、14-3から出なくなった旧字体の問題は載せていないのに、国名、地名の当て字は今も載せています。もう出す気がなければ、国名、地名の当て字は削除して、その代わりに最近の問題を載せて欲しいです。

 とはいえ、今度の第3回の試験には間に合いません。熟字訓に限らず、他の問題集を併用することが肝要でしょうね。因みに、18-2で出た熟字訓 

珠鶏(ほろほろちょう
玉筋魚(いかなご

は「合格ノート」TEST18に出ています。なお、余談ながら、この記事に書いた5つの問題は、私は全て間違いました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完全征服」への疑問(2)

2006年11月19日 | 「完全征服」
9-1の文章題は、「征服」144~145頁に載っており、出典は、漱石の「草枕」(三の途中から)です。

「征服」の解答は、過去問の標準解答と同じであり、試験終了時に配付されるものと同じでしょう。ただ、標準解答と異なっても正解になる場合があることは、私自身、18-1の猖蹶で体験しました。

今回、問題を解いてみて、解答と違っても正解ではないかなあと思うのが、二つありましたので、報告しておきます。

A、愉快をむさぼ(○?翫、○

「辞典」の音訓索引には、むさぼるについて、貪の他、婪る、愒る、饕るがあります。意味を見ると、饕るは、17-1にとめどなく財貨を饕るという読み問題が出ているとおり、対象が財貨や飲食に限定されるようですので、愉快の場合は間違いかもわかりません。

ただ、後二つの婪る、愒るは、貪ると同じ意味のようですから、これでもいいのではないでしょうか。漱石の原文と同じでなくてもいいことは、詮議が僉義でもいいことから明らかです。

以下は、蛇足になりますが、私は、準1級の翫るで解答しました。この訓も意味も、「辞典」には載っていませんが、「必携」には載っています。H13のお正月頃、準1級の学習をしており、その頃は、まだ、「辞典」は発刊されていなかったので、「必携」、高橋書店の「学習ノート」、「新字源」を首っ引きでやっていました。当時は、「必携」の音訓は全部憶えようという意気込みでしたので、その頃の記憶が残っていたようです。年を取ると、最近の記憶は忘れるが、古い記憶が蘇ってくるのかもしれません。そうであれば、私などはゆっくり学習した方が良さそうです。

扨、愉快を翫るが正解かどうかですが、「大漢和」の翫には、むさぼるの意味のところに、「春秋左史伝」(昭公元年)から「翫歳而愒日 (注)翫愒、皆貪也」が引用されています。ここに(注)は、凡例に拠れば原注です。つまり、左伝の著者が、翫=愒=貪と注記をしてくれていますから、翫るでも正解だと考えます。9-1当時、協会が、翫るを正解として許容したかどうかよくわかりませんが、左伝を愛した漱石は、宥してくれるでしょう。

尤も、翫るよりは、貪るを憶えた方がいいと思います。貪の方が見出し語も多く、過去にも何度か出題されています。例えば、12-2の故事諺どんよく(貪欲、貪慾)、14-3の恬澹の対義語として、どんらん(貪婪)です。

B、草鞋(○?そうあい ○わらじ)旅行

「辞典」によると、草鞋は、わらじという読み以外に、そうあい、そうかいという音読みもあります。青空文庫の原文を見ると、旅行にたびというルビが振ってあります。旅行をたびと読むのであれば、そうあい(そうかい)たびでは、平仄が合わないので、わらじでなければなければいけないでしょう。

ただ、漱石は、時々、特異なルビをつけます。旅行をたびとは普通読まないと思いますし、「辞典」にもそのような読み方は載っていません。また、問題文にもルビはありませんので、多くの人は、りょこうと読むでしょう。旅行を音読みするのであれば、草鞋も音読みでも許容されると考えます。


どうでもいいような話になってしまいました。協会は、恐らく標準解答以外に、採点の際の許容解答の基準も内部的には用意しているのだと思います。また、実際の受験生の解答が許容されるかどうかも個別に検討しているでしょう。むさぼると読む漢字は、「大漢和」の字訓索引では、76個もあり、あらゆる許容例を明らかにすることは困難でしょうし、採点直後に公表すれば、これはどうかという質問が殺到して困るような気もします。

せめて、過去問集を発行するときや、「征服」に転載するときに、標準解答をそのまま載せるのではなくて、許容解答の内、代表的なもの(例えば18-1の猖蹶)も載せて欲しいなあと思います。特に1級や準1級は、高い受験料を取るのですから、後の受験生のためにもその程度のサービスはあっていいのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完全征服」への疑問(1)

2006年07月08日 | 「完全征服」

勉強法へ行ってしまったので、6月(18-1)の問題分析に戻します。

「征服」は、私は殆ど使っていないので、実戦的な意見は述べれませんが、ネットで見る限り、1級受験生に最も愛用されている問題集です。そして、次の諸点が指摘されています。

1,「征服」は、殆ど過去問(但し、14-3からの新傾向問題については、過去問以外もある)。過去問の入手は難しいので、抄録とはいえ、過去問が廉価で入手できるようになったことは喜ばしいことです。

2,ただ、「征服」だけでは、合格点には達しない。

一方、18―1の問題について、過去問からの出題頻度については、すでにあおむし様やコメントのSIMO様によって、明らかにされています。 私の「○○で何点取れるか」というのも、あおむし様やSIMO様の真似をさせて戴いております。この場をかりて御礼申し上げます。

「征服」<過去問なのですから、「征服」からの出題分析は屋上屋を架すことになりますが、ざっと数えて見ました。誤りがあるかもわかりませんので、大凡の傾向としてご理解下さい。「征服」だけを全部マスターすると解ける問題は、読み問題と書き取り(四字熟語の意味は便宜書き取りに加えました)に分けて数えますと、

A 読み問題

(一)読み            13点/30点(43%) +1点
(六)熟字訓・当て字      8点/10点(80%)
(七)熟語読み・一字訓読み 1点/10点(10%)
(十)文章題読み        2点/10点(20%) +2点 
小計               24点/60点(40%) +3点

B 書き取り

(二)書き            18点/30点(60%) +4点
(三)国字書き取り      10点/10点(100%)
(四)語選択書き取り      4点/10点(40%)
(五)四字熟語            12点/30点(40%)
(八)対義語・類義語       12点/20点(60%) +4点
(九)故事・諺              16点/20点(80%)
(十)文章題書き取り        8点/20点(40%) +4点
 小計                   80点/140点(57%)+12点

C 合計                104点/200点(52%) +15点=119点

(四)と(八)は、熟語の意味が解らないと解けません。14-3からの新傾向問題で、「征服」には、沢山の問題は収録されていませんので、書き取り問題に出ており、意味を理解することを前提にカウントしました。なお、+で書いたのは、出題された準1級・常用漢字のうち、「征服」に問題として載っていない分です。従って、「征服」と準1級・常用をマスターしても、他の知識が無ければ、全部で約6割しかとれません。

漢検協会という問題出題者が監修しているにも拘わらず、全部マスターしても、合格点に達しない問題集に「完全征服」という名前を冠するのは、ちょっとどうかなあと思います。2級以下と同じく「漢検分野別問題集」にすればいいのではないでしょうか。まあ、善意に考えれば、この問題集には、資料として、「出題の対象となる一級用漢字音訓表」が載っていますので、ここをマスターすれば、一級を完全征服できるという意味なのでしょう。

閑話休題、私は、1級は、満点や高得点は到底狙えない、合格点160点ぎりぎりでいいという気持ちで勉強してきました。国字は、それ程多くはありませんので10点を狙い、その他の小問は8割取れれば、合計162点になります。

ぎりぎり合格という観点で、上記結果を見ますと、18-1の場合、「征服」で(三)国字は充分、(六)熟字訓や、(九)故事・諺は、なんとか合格水準に達します。従って、これらの項目は、「征服」をマスターすれば後は程々にして、他の分野、即ち、漢字・熟語(四字熟語含む)の読み書きを広げていく、語彙を増やしていくことが肝要のように思います。

どうやって、語彙を増やすか? 考えられる方法としては、①他の問題集、②辞書、③読書、④ネットあたりでしょう。      

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする