下津一中すくーるらいふ

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山添先生のお話(2011/10/24)

2011年10月24日 | 3年生
1.行  事:「障害者とは」 講師:山添高道先生

2.日  時:10月24日(月)5,6限

3.場  所:LL教室

4.参加生徒:三年生

5.内  容:一峰会「ぱん工房かたつむり」を通して、支え合って共に創る社会についてお話がありました。

6.みんなの感想 

♪障害を持った人たちが自分のできることをしていける環境を作るということはとても難しいと思う。しかし、そのような環境を作ることはとても大事だと思った。(Bryan)

♪親も障碍者の人たちと会って話をしたりする仕事をやっているので、大事なことは知っていました。なので、今回詳しく話を聞くことができて良かったなと思います。(Hailey)

♪日本の人口が5%が障碍者だということを聞いて驚いた。障碍者がいるのでハンデがたくさんいるのかなと思っていたけど、ごく普通のパン屋のようですごいなと思った。(Jennifer)

♪今日のお話を聞いて障害者だからと言ってほっておくのではなくすべての人の問題だということが分かりました。写真に写っていた時の表情の表情も笑顔で楽しそうに見えました。(Jenna)

♪日本の福祉はなくなってほしくないです。そのためにもいろいろと今できることをを少しでもしていこうと思います。(Cole)

♪今日山添先生の話を聞いて障害者の人たちがもっと安心して暮らせる社会を作らないといけないなぁと思いました。もっともっと障碍者の人たちのための仕事を作ってほしいです。そして、みんなが安心して笑顔で暮らせる社会を作っていきたいです。(Erin)

♪先生が最後に話してくれた2つのことが印象に残っています。まずは何でも話せる友達を持つことです。2つ目は幸せな人はいじめないということです。本当にそうだなと共感しました。自分がいじめる側に回らないよう、自信をコントロールできる力が必要だと感じました。深く考えさせられるお話を聞けて良かったです。(Jasmine)

♪僕の中では障害者は普通の人のようには働くことができないんじゃないかと思ってたけど、今日の話を聞くとそんなイメージは完全になくなった。「障碍者には自信と誇りがある」と聞いて何だか障害者は普通の人よりすごいような気がしてきた。(Christopher)

♪ぱん工房かたつむりで働いている人たちもこれからがんばってほしいなあと思いました。(Sara)

♪今の自分には障害について考えるという機会を持つことはとても大切なことだと思う。これから先、自分たちがこの社会を背負っていかなければならない。私は福祉の仕事に興味があるので今日のお話を聞いて、自分が思っている以上に障害者の問題は深刻であるということがわかった。(Aaliyah)

♪山添先生が障害者のことを教えてくれました。すごく勉強になってよかったです。(Eddie)

♪大人になってから障害者の人の手助けになれるような仕事につきたいと思います。福祉の仕事も良いと思うし、誰かの役に立てる仕事がしたいと思います。(Hannah)

♪障害者を社会全体で受け止める、すべての人の問題だということがわかった。その時は前向きに考えて精一杯生きようと思う。「ゆっくりでもいいんだ」が心に響いた。(Morgan)

♪これまでいろいろと活動してきたことについては、自分も改めてこれからどうしていこうかと考えさせられました。(Jason)

♪障害があっても自分でできることはさせて、甘えさせないという言葉がなぜか心に響きました。そんな人に自分もなりたいと思いました。(Catherine)

♪僕は1年ほど前に「橋のない川」を全て読んだ。読む前は何の話か分からず、適当に取った本だったので軽い気持ちで読んでいたが、読むにつれてだんだん怒りが込み上げてきた。(Luke)

♪障害者があんなに多いとはびっくりしました。あんなに多いのに支援のお金があんだけなんて少しひどいような気もしました。(Hunter)

♪ぱん工房かたつむりで働いている人たちはみんな良い笑顔をしていました。「障害」に甘えず、自分にできることを社会の一員としてやっていくという冊子での山添先生の言葉はすごく印象に残りました。(Makayla)

♪障害者はその人だけの問題ではなくて、すべての人たちの問題なんだとよくわかりました。いい話を聞かせてもらってよかったし、聞いたことを忘れないようにしときたいと思いました。(Paige)

♪山添先生の「かたつむり」での活動などを聞いて僕たちにも何かできることはないかと思った。僕も山添先生のように障害を負っている人たちの支えになりたいと思った。(Alex)

♪同じ社会の中で生きている限り、私たちも見て見ぬふりをするのではなく、支え合って生きていかなければなりません。今日、このようなとても大切なことに気付けたのは山添先生の熱い思いが伝わってきたからです。(Jada)

♪私も将来は直接は関わっていなくても、障害者の人たちが「笑顔」になれるような働きをしたいです。障害者の人たちの役に立ちたいです。(Bryce)

♪障害者にも障害を持っていない人達でもできることとできないことがたくさんあるとよくわかった。自分はその人のできないことをする。人は支え合って生きているんだなと改めて感じた。(Timothy)

♪今日、話を聞いて思ったことは人をいじめている人の心は不幸せだということです。(Jessica)

♪障害者のできないことはってうだってあげる。障害者ができることはできるまで待つ。それも大切なことだと僕は思った。(Conner)

♪障害者だから差別するのではなく、社会全体やその周りにいる人たちが協力し合って支えていくことが大切だと分かった。これから私たちが生きていくことが大切だとわかった。これから私たちが生きていくこの世の中何があるかわからないけどこの機会で人権についていろいろ調べてみようと思った。(Lily)



7.フォト・ギャラリー



「下一で12年、下小で3年勤め、教師を辞めて4年目です。みんなが3年生から5年生まで、一緒に小学校で過ごしましたが、みんな大きくなって道で会ってもわからないですね~。」

と、言いながら顔を見て出席を取ってくれました。「あ、わからんな~」「あ、変わってないな~」と。


先生は、小学校・中学校の時はあまり深くものを考えていませんでした。考え始めたのは二十歳くらいです。

今、みんなは中学校3年生で進路について真剣に考え始めているでしょうか。

僕は、高校を決めるときは単に親孝行をしたいと、家が農家だったので、農業関係の高校に行きました。[その後いろいろありますが]今まで自分でより良い人生を選んできたと思っています。今、みんなは人生で最初の一番大きな進路の選択に迫られています。でも、安心してください。人生それで決まるわけではありません。でも、人生第一の選択し、真剣に考えてください。

では、今から、僕がやってきたことをお話します。





障害者とは


障害を持っている人の問題ではなく、すべての人の問題である。

障害にはいろいろあって、大きく分けると
 知的障害
 身体障害
 精神障害

これは、特別なことではなく、交通事故にあって脳に衝撃を受け、脳損傷をになると、高次機能障害になって、言葉を忘れたりすることもあります。いつだれがなるかわからないのです。

障害者は手帳をもらえます。みんなに身近にもいると思いますが、どんな人かわかりますか?
みんなのおじいちゃんやおばあちゃん、高齢者の障害者です。耳が聞こえなくなったので補聴器がほしい。歩きにくくなったので車いすがほしい、などとなると、少しの負担で買うことが出来ます。障害者とは特別な人ではなくすべての人の問題なのです。

障害者は、人口の5%と言われています。1億2770万人として、計算では639万人ですが、実際には700万人ちょっとです。

みんながこれから先、好きな人が出来て結婚して幸せであっても、子供ができるとき3~4%が障害を持って生まれてくるといわれています。これは確率の問題なのでどうなるかわかりません。でも、もし障害のある子どもが生まれても悲観しないで。当事者だけでどうにかするのではなく、社会全体で支えるのです。

たとえば、障害のある子どもが生まれて、親としてはその兄弟にその子を頼むよ、というでしょうが、将来その兄弟にも家族ができ、その人の人生が、生活があります。そうなるとその障害のある兄弟の人生を背負うことは難しくなります。だから、社会が支えるのです。

精神障害は、社会に出て仕事をしているとストレスがかかります。そうすると鬱や躁鬱病になります。真面目な人ほどなりやすいといわれています。また、高学歴の人にも多いと。経験不足があるのかもしれえませんね。一生懸命勉強をして、頭の中はいっぱい詰まっているけど、心が空っぽで、社会に出てうまく人と付き合えない、ということもあるかもしれません。



障害者の年齢による構成



このスライドを見たら、当事者だけのものだとは言えません。



なぜ障害者問題にかかわるようになったのか



青年団に入って色々な経験をした。
差別など。「橋のない川」知っていますか。

また、下津港の公害のデモに参加したこともあります。

手話サークルなどにも参加しました。



教師の道へ



知的障害者の教育を受ける権利を勝ち取ろう!



無認可作業所

















法人化にむけて






















今まで、作業着を家庭用の洗濯機で洗濯していました。一日に5回くらい回して、雨の日は乾かないこともありました。そこで、業務用洗濯機を入れました。これが、作業をしている人の自信と誇りにつながるのです。間に合わせで仕事をしているのではなく、こういう立派なものを使って仕事をしている。知的障害はあるけど、やっていることはプロだという自信です。



私たちの責務は



今、障害者たちは月に6~8万円の障害者年金をもらっていますが、とても自立して生活できる金額ではありません。せめて12~3万は必要です。その分を補うために頑張っています。頑張っていますが、まだ一人、2万ほどです。



目標を持って取り組もう



今案では、9時に作業所に来てパンの出来上がりは13:00~14:00くらいでした。もっと早くできないか、と…。

今では早い人は7:00に出勤しています。5時間労働ですからお昼には帰れます。

自分のできることは自分でする。できることも手伝うのは甘えさせるだけ。できないことは見極めて適切な支援をしていく。余計なお世話をしてはいけない。

今では、障害者が自分でJRやオレンジバスを利用して自力で出勤しています。

10:30にはほとんどのパンが出来上がっています。一昨年に比べて売り上げが倍になりました。



福祉のありがたいところは国や県の助成金があることです。

僕たちの給料は国から支給されているので、いくら頑張っての職員の給料は変わりません。でも、それは〈ぼくらの責任〉です。自分の給料が上がるわけではないのにしんどいことをするのは嫌だという人がいるかもしれませんが、それは僕の考えとは違います。すべての人が等しく豊かに生きられるようにしないといけないのです。





障害関連予算




「ゆっくりでもいい」





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最後に…


いい友達を持ってください。なんでも話せる友達を。

もう一つは、幸せな人は差別をしないということです。いじめっ子も何らかの不幸を背負っている。幸せで何も心配することのない人はいじめをしようという気にはならないと思います。

僕は小学校中学校で幸せな時間を過ごし、本当ならもう定年の年なんですが、教師を辞めてもうひと踏ん張り頑張ろうと今の仕事をしています。


僕の思いは、この資料の6ページにうまくまとめてくれてあると思います。

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1 コメント

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感動!! (white)
2011-10-24 19:15:16
本当に良いお話を聞かせていただきました。
山添先生とは久しぶりの再会でした。
「かたつむり」という作業所をされているというのは知っていました。障害者の方々が普通の人と変わらず、仕事をされていると聞きました。私たちが支えて行かなくてはならないと感じました!
この気持ち、忘れずにいきたいです
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