令和4年1月13日(木)
お早うございます。
今日は日本の祭り 其の15 野沢温泉の道祖神祭り(長野県野沢温泉村)を紹介いたします。
小正月、正月飾りなどを燃やす「とんど」「左義長」と呼ばれる行事が全国各地にあります。なかでもこの「野沢温泉の道祖神祭り」は、日本でも最大級といっても過言ではない、とんどの行事であるともいえます。
祭りの主役は、40歳~42歳と25歳の厄年の男たち。
行事は13日に、木造の社殿を組み立てるところから始まります。
山からご神木が運ばれ、14日の深夜までかかって社殿の組み立てが行われ、15日の昼に社殿が完成します。
とんど行事なので、15日朝までに村人の正月飾り・門松・書き初め・お守りなどが持ち寄られます。
そしてクライマックスは、19:00頃から始まる火の攻防戦。
社殿を守る厄年の男たちと、社殿に火をつけようと松明を持つ村人との激しい戦いが繰り広げられます。
古式にのっとり火打ち石で採火した松明が厄年の男たちによって運ばれ、20:00頃から社殿にて、いよいよ火祭りが始まります。
火をつける村人にたいし、社殿の前に立ちふさがって社殿を守るのは25歳の厄年の男たち。攻守共にお互い、御神酒で酔っていることもあって、「ケンカ」さながらの激しい叩き合いとなり、ケガややけどもすることに。
火をめぐる攻防戦は22:00過ぎまで行われ、最後に社殿に火が入れられて激しく燃えあがり、祭りはフィナーレをむかえます。
火は翌朝まで残っていて、村人が餅と網を持参し、残り火で焼いた餅を食べると、その年は風邪をひかないと言い伝えられているそうです。
観光客でも、餅と網と醤油とを持参すれば、同様に御利益がいただけるでしょう。
ちなみに以下の写真にある笠のようなものは「初灯籠」とよばれ、前年に長男が誕生した家が、子供の成長を祈願して作り、火祭りに奉納するものです。
道祖神は、「どうろくじん」「さいのかみ」「さえのかみ」などとも呼ばれ、災厄の進入を防ぐ神とされ、石像などに刻んで村境や辻などに祀られている神様。そして、小正月に正月飾りや締め飾りなどを焼く行事として、野沢温泉で古来行われてきた行事が道祖神祭りです。全国的には「どんど焼き」などの呼称で親しまれています。
野沢温泉の道祖神祭りは壮大な規模で行われることで知られています。この祭りがいつ始まったかは定かでありませんが、道祖神碑には「天保十巳亥年」と刻まれていることや河野家に残されている「文久三年道祖神小豆焼帳」などから江戸時代後期にはすでに盛大に行われていたことが推察できます。
令和4年 野沢温泉の道祖神祭り開催について 2021.12.15
令和4年1月15日(土)の道祖神祭りについては、新型コロナウイルス感染が続く中ではありますが、国の重要無形民俗文化財に指定されている、伝統ある文化を後世に引き継ぐため、社殿造りから神事・奉納までの一連の行事を、野沢組(地縁団体)組員を中心に村民のみでの執行と決定されました。
13日(木)に行われる「御神木里曳き」と、14日(金)から行われる「社殿組み立て」につきまして、特に規制はございませんが、ご自身で感染症対策を講じご覧いただきます様お願いいたします。
15日(土)に関しましては入場規制を行いますので、予めご了承ください。
【一般の方の入場・観覧は出来ません】
大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
お早うございます。
今日は日本の祭り 其の15 野沢温泉の道祖神祭り(長野県野沢温泉村)を紹介いたします。
小正月、正月飾りなどを燃やす「とんど」「左義長」と呼ばれる行事が全国各地にあります。なかでもこの「野沢温泉の道祖神祭り」は、日本でも最大級といっても過言ではない、とんどの行事であるともいえます。
祭りの主役は、40歳~42歳と25歳の厄年の男たち。
行事は13日に、木造の社殿を組み立てるところから始まります。
山からご神木が運ばれ、14日の深夜までかかって社殿の組み立てが行われ、15日の昼に社殿が完成します。
とんど行事なので、15日朝までに村人の正月飾り・門松・書き初め・お守りなどが持ち寄られます。
そしてクライマックスは、19:00頃から始まる火の攻防戦。
社殿を守る厄年の男たちと、社殿に火をつけようと松明を持つ村人との激しい戦いが繰り広げられます。
古式にのっとり火打ち石で採火した松明が厄年の男たちによって運ばれ、20:00頃から社殿にて、いよいよ火祭りが始まります。
火をつける村人にたいし、社殿の前に立ちふさがって社殿を守るのは25歳の厄年の男たち。攻守共にお互い、御神酒で酔っていることもあって、「ケンカ」さながらの激しい叩き合いとなり、ケガややけどもすることに。
火をめぐる攻防戦は22:00過ぎまで行われ、最後に社殿に火が入れられて激しく燃えあがり、祭りはフィナーレをむかえます。
火は翌朝まで残っていて、村人が餅と網を持参し、残り火で焼いた餅を食べると、その年は風邪をひかないと言い伝えられているそうです。
観光客でも、餅と網と醤油とを持参すれば、同様に御利益がいただけるでしょう。
ちなみに以下の写真にある笠のようなものは「初灯籠」とよばれ、前年に長男が誕生した家が、子供の成長を祈願して作り、火祭りに奉納するものです。
道祖神は、「どうろくじん」「さいのかみ」「さえのかみ」などとも呼ばれ、災厄の進入を防ぐ神とされ、石像などに刻んで村境や辻などに祀られている神様。そして、小正月に正月飾りや締め飾りなどを焼く行事として、野沢温泉で古来行われてきた行事が道祖神祭りです。全国的には「どんど焼き」などの呼称で親しまれています。
野沢温泉の道祖神祭りは壮大な規模で行われることで知られています。この祭りがいつ始まったかは定かでありませんが、道祖神碑には「天保十巳亥年」と刻まれていることや河野家に残されている「文久三年道祖神小豆焼帳」などから江戸時代後期にはすでに盛大に行われていたことが推察できます。
令和4年 野沢温泉の道祖神祭り開催について 2021.12.15
令和4年1月15日(土)の道祖神祭りについては、新型コロナウイルス感染が続く中ではありますが、国の重要無形民俗文化財に指定されている、伝統ある文化を後世に引き継ぐため、社殿造りから神事・奉納までの一連の行事を、野沢組(地縁団体)組員を中心に村民のみでの執行と決定されました。
13日(木)に行われる「御神木里曳き」と、14日(金)から行われる「社殿組み立て」につきまして、特に規制はございませんが、ご自身で感染症対策を講じご覧いただきます様お願いいたします。
15日(土)に関しましては入場規制を行いますので、予めご了承ください。
【一般の方の入場・観覧は出来ません】
大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
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