竹内しげやす 市政チャレンジ日記

新米議員から四期目を向えて市政にチャレンジする奮戦記。
一歩一歩目標に向け前進する日々の行動を日記風に。

十王経 (10)  五道転輪王(ごどうてんりんおう )の巻

2022年01月12日 | 十王経
令和4年1月12日(水)
お早うございます。

今日は十王経、最後の「十番目の五道転輪王」を掲載いたします。

陸信忠筆『十王図』より五道転輪王図(重要文化財、奈良国立博物館所蔵)

 人が死後に赴く冥土〈めいど〉には、亡者の罪業の審判者として閻羅王〈えんらおう〉(閻魔王)など十人の王がおり、初七日から七七日までの七日ごと、および百日・一年・三年の各忌日に、順次各王の許で裁かれて行き、六道のどこへ生まれ変わるかを決められるという。

 五道転輪大王は10人いる黄泉世界の王の中で最後の王として、死んで3年が経った罪人を審判する。罪人は五道転輪大王から審判を受けた後、再び生まれる場所が決定される。
 図には法輪台を踏んで座っている悪鬼の頭上に2筋の光が昇っている。
この光とつながる六道(死後、人間が絶え間なく輪廻する6つの道)には、もう一度生まれ変わる様々な衆生の姿が表現されている。

 十図はいずれも王が冥官たちを伴い、椅子に掛けて机に向かい罪状を調べており、前には裁きを受ける亡者や、あるいはすでに有罪とされた亡者が様々の刑罰を受ける様子などが獄卒の鬼たちと共に描かれる。
的確な象形と鮮麗な彩色による濃密な表現は、陸信忠一流のものである。
なお王の背後の衝立〈ついたて〉にはどれも水墨山水図が描かれ、日本への水墨画導入にこれら画中画が一つの役割を果たしたと考えられる。
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