渋いっ!僕らのTokyo Jazz Cruising♪~今夜も出航!~

Live cafe & bar 池袋Apple Jump(アップルジャンプ)店主の日誌

ジャケ買いって、これのことかよ! うん、これでいいのだ!!

2008年08月10日 | その他
洋上停泊)

今週は夏休みということもあって、ライブ報告はお休みです。
例によって、いくつかのトピックスを紹介します。
(かなりくだらないので、飛ばしてください。特に女性の方は、、、)

ジャズの世界には、「ジャケ買い」という言葉があります。
中身の演奏のことはよく判らないんだけど、美しく、クールでスタイリッシュなジャケット・デザインに魅せられて、ついつい衝動買いしてしまうことですね。
典型的なのは、やっぱり「BLUE NOTE」レーベルの一連の作品かな。
それから以前「ロバート・ラカトッシュ」さんの時に紹介した澤野商会の作品のジャケット・デザインも凄く美しいですね。ちょっと独特のテイストのレーベルカラーがあって、気がつくとどんどん増えていってしまってます。
でもまあ、これを言っても仕方ないんだけど、やっぱりこの「ジャケ買い」という楽しみは、あの30センチ四方のアナログ盤時代のものですね。
今でも気が向くと、ディスク・ユニオンの御茶ノ水店のジャズフロアーに行ってアナログ盤を「ジャケ買い」してしまいます。アナログ・プレーヤーで聞くことはほとんどないんですけどね!

さて、これから話がどんどん落ちていきます。
先週レコード棚を整理しているときに、懐かしいアルバムを発見しました。
今回画像にアップしているものです。
これは「雨/ミスターギター」というタイトルの映画音楽とかの作品で、実は、紛れもなく、マイ・ファースト「ジャケ買い」アルバムなんです。
どうですか?この美しくもスタイリッシュなレディのジャケット。今だともうちょっと細身のモデルを使うのでしょうが、当時としては、これでいいんです。
これ、当時行きつけの赤羽のレコード店で見つけたときは、完全に目が釘付けになってしまいましたね。
でも、レジに向かうとき、ドキドキでした。何しろ中学一年生ですからね。
“坊や、こういうのは、まだちょっと早いよ!”なんて怒られそうで、、、
それから、しばらくは毎日毎日、このアルバムを聞いてましたね。
(というか、見てました!なんか巧みに葉っぱが配置されてるんですよね。)
で、久しぶりに針を落としてみました。・・・わー、薄っぺらというか、チープというか・・・。
これぞ、究極のジャケ買いなのだ!


さて、先週の話題といったら、なんと言っても漫画家の赤塚不二夫さんが亡くなった事ですね。
ちょっと調べたら、自分が9歳の時に『おそ松くん』のTV放映がスタートし、14歳の時に、『天才バカボン』が同じくスタートしてます。夢中になってたのは、人格形成の一番大事な小・中学生の頃ですよ。本来は、二宮金次郎やジョン万次郎物語に感銘しました!といきたい所が、意味もなく、毎日毎日みんなで“シェー”ですから。

赤塚さんの事に関して、ほとんど知られていないエピソードがあります。
(ネットで検索しても、ほとんど出てきませんでした。)
これを、ここまで読んでいただいた方に特別、披露させていただきます。

新宿厚生年金会館より少し四谷寄りに、ジャズ・クラブ「J」という店があります。今年開業30周年ということですから、都内では有数の老舗ですね。
大学のジャズ研のOB仲間20人が、少しずつお金を出し合って出来た店です。
ここには、宣伝部長としてタモリさんも参加しています。
ということもあって、タモリさんの朋友というか世話役の赤塚さんも、よく遊びに来たそうです。
ところが、オープン2年目の1980年に、不審火によって全焼してしまいました。
代表として、店を任されていた支配人のKさんは、大変なショックを受けました。みんなの夢を潰してしまい、死んでしまいたいという所まで追い込まれたということです。
そこで手を差し伸べてくれたのが赤塚さんでした。
“せっかくみんなで夢を実現したのに、潰しちゃまずいじゃない。”ということで、再建委員長を引き受け、ご自分でも多額の資金援助をされたということです。(数百万円というレベルではありませんよ!)
支配人のKさんは、赤塚さんのことを“店の命の恩人”と表現されてました。
それから今日までの間に、大勢のシンガーや演奏者がこの店に出演し、巣立っていきました。そう言う意味では、いちジャズファンとしも敬意を表したいと思います。

もっとも、生涯ギャグを愛した赤塚さんからは、敬意なんで糞くらえだ!なんか面白いこと書け、って言われそうですね。

よーし、天国にいる赤塚さんに告ぐ、
「いつまでたっても、くだらないことを考えてるような変な大人になってしまったのは、きっと赤塚さんのせいだ!ニャロメ!」
・・・
あれ!小さな声が返ってきたぞ!
・・・

・・・

・・・
「これで、いいのだ!!」

終わりだよ~ん。





<付記>
「J」と赤塚さんのエピソードに関しては、支配人Kさんの許可を得て披露させて頂きました。










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