序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

「通る夜・仰げば尊し」物語16

2015-01-12 19:00:38 | 覗かれる人生芝居
さて四場の続き。




さて、皆が光彦達を止めようと去って、澄江と雪乃が残ったんだが、雪乃はまた見ちまったんだね、先生を。






まあ、良心の呵責というかね・・・とにかく雪乃は自分のした事を強く後悔するんだね。


いきなりの雪乃の態度の変化に、そりゃ澄江は付いていけないよ。

どういう事だと雪乃に問いただすと雪乃は自分の嘘を白状するんだね。






その話を聞いた澄江は雪乃を許し、その話を自分の胸に収めようとするんだね。

ところが雪乃はいたたまれない。

そりゃ、その気持ちは分かるがね。

澄江は先生をチャン送れと言い聞かすんだよ。






そこへ学校へ行くはずだった光彦達を連れも戻して照光達が帰って来るんだね。

光彦達は凍えていた。

そりゃそいうだよね、北海道の十一月の寒中に裸で外に飛び出すなんて正気の沙汰じゃないやね。





その気配を感じた澄江は雪乃に口を閉ざすように言い聞かせるだね。





凍えて挫折をしたが光彦たちは先生に「仰げば尊し」歌いたいと訴えるんだ。






それは皆の気持ちの代弁だったんだな。

よしそれじゃ歌うべえということになった。

自分達の感謝の気持ちを込めてこの場所で先生に直接「仰げば尊し」を歌う事になっんだな、これが。






仰げば尊し わが師の恩

教えの庭にも 早や幾年

思えばいと疾し この歳月

今こそ別れめ いざさらば






互いにむつみし 日頃の恩

別るる後にも やよ忘るな

身を立て 名を上げ やよ励めよ

今こそ 別れめ いざさらば





朝夕 馴れにし 学びの窓

蛍のともし火 積む白雪

忘るる 間ぞなき ゆく年月

今こそ 別れめ いざさらば






幕。


ご清聴ありがとうございました。






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