千秋楽から二日。
二ヶ月45回の稽古と一週間の本番が過ぎ去った。
しかし、感傷的なものは私にはない。なぜならこの公演を上演し終えた時点で負った心の傷が私に語りかけるからである、次は何とかせい、と。
その傷とは、たぶんそれを求める事は不可能なのであろうが、十全の準備を尽くせなかった自分の至らなさに対する自責の念である。また不足を他人の所為しようとするに甘ったれた自分を叱責する自戒の念である。
一つの表現の場を持つ度に私の心には傷が刻まれる。
傷はやがて癒えて行くが、そこには痕が残る。それは一つの夢の実現にともなう夢の傷痕である。それが私の次の夢への道しるべになるのだ。
私は今回も貴重な道しるべを手に入れたのだ、夢の痕を。
私は今日からその道しるべに沿って次回の公演へと歩みを進めるのである。
乞うご期待。
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