某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

3年目の罠

2008年06月12日 00時26分40秒 | 
私も銀行員生活が3年目になり、だいぶ社会人らしくなってきたかなと思ってきています。
取引先にはおべっかを使い、上司の誘いは断れず、無茶な仕事も黙々とこなす。
だんだんとそれができつつあるなぁ、と感じています。

しかし、まだ甘かった…と感じる出来事が起こりました。
それは住民税のことなんです。

住民税というのは、所得税とは徴収する方法が違います。
前年の1月から12月までの所得に応じて納税額が決まるのですが、サラリーマンの場合、納税額はその年の6月から翌年の5月まで、12回に分けて給与から天引きされます。

具体的に言うと、社会人1年目の4~5月は、大学2年の1月から大学3年の12月までの所得額に応じるので、ほとんどの場合ゼロ円。
社会人1年目の6月から社会人2年目の5月までも、大学3年の1月から大学4年の12月までの所得額に応じるのでほとんどの場合ゼロ円。

しかし、社会人2年目の6月からは、大学4年の1月から社会人1年目の12月までの所得額に応じます。
大学4年時が0円だったとしても、社会人1年目の4月から12月分の所得はばっちりカウントされるため、社会人2年目の6月からは源泉徴収の額がグッと上がるわけです。
だから、「2年目の6月からは給料が減るぞ」とよく言われたものでした。
実際に、2年目になって少し昇給した分をそのまま住民税としてとられたような形になり、1年目と月給の手取りが変わらないという事態になってしまいました。

ここまで書いていてお気づきかもしれませんが、3年目の6月にも同じような罠が仕組まれているのです。
3年目の6月から源泉徴収される住民税は、1年目の1月から2年目の12月まで。
それまでは1年目の4月から12月の給料、つまり9か月分ですので、単純計算でカウントされる金額が1.33倍になるわけです。
さらに、1年目のボーナスは満額支給されず、2年目からがきちんとしたボーナスが支給されるようになるため、実際の差はもっと大きくなります。

私の場合、累進課税のせいでしょうが、住民税の額が倍近く増えてしまいました。
3年目になって少し昇給したのに、それがそっくりそのまま住民税へと流れていったわけです。
手取りは変わらないので、感覚的には1年目と変わりません。

はぁ、社会人らしくなったのかなぁ。

最新の画像もっと見る