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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

奈落のマイホーム

2023-05-20 05:05:46 | 韓国映画
気づけばもう5月も下旬に入ってしまったのね
っていうことでこの異常気象の暑さで夏が来てってことでGWもずーっと前のことになってしまいましたが、買ってしまうとなんとなく安心してしまって見るのも忘れてっていうか、買ったことさえ忘れているのじゃないかってことで
ようやっとレンタルリリースももう下旬になると無くなって来てるってのもあって
GWに購入した韓国映画三本のBlu-rayの二本目の鑑賞と相成りました。
 
ジャケットの惹句からパニックアクションだって思い込んで見ていたらもう映画の前半では
何でも屋のマンスとか、11年の艱難辛苦の末に購入した新居を自慢する小市民のドンウォンとかの人物像っていうかキャラクターには共感できない人物ばっかが出てきて
そしてなんなん?って思わせさせるコメディ映画でやんのよ、これが
 
それで韓国の小市民を戯画化して描いてくるって言うこの前置きがちょっと長いのよ
それもちっとも笑えないようなベタなコメディを繰り広げてくれるんだもん・・・寝落ちしそうになるやん
ところがマンション一棟がまるごと地下500mに建物ごと沈没?陥没?すると、
なんとこれが主要登場人物たちのキャラが180度反転するのがスゴイ
前半とのコントラストは実際に製作側が計算した上での演出だったようですね
だから後半のパニック部分で彼らが活躍するのは決してヒーローでもなんでもないんですが
 
パニック映画のセオリー通り一難去ってまた一難のプロットを積み重ねてくるものの
そんなことで小市民的にパニクリながらも危機回避していく中でしがないリーマンのお父さんドンウォンは息子を命がけで助けにいくし
一番イヤミなマンスにしても最終的には自分の息子とみんなを助けるためにパニック映画につきものの自らを犠牲にしてみんなと自分の息子を助けるための犠牲者に変身して見せるという見事さ
この後映画ではさらにマンスはその犠牲的精神でようやっと父と息子の絆をも取り戻したし
っていうかドンウォンの新居祝いにきた社員さんは想いの女子社員には振られるもののこのサバイバルの中で新しい恋を得たりと
まぁパニックを通して一貫した家族愛が描かれていたようですね
 
まぁちゃんとクライマックスではイェローサブマリンがケレンとなっててこれまたちょっとしたサスペンス的な要素で見せてくれるんですね
しっかりと陥没による子供の犠牲者までをも見せてくれるとこもある意味これもまた人間愛ですよね
 
まぁアメリカ映画みたいにスーパーマン的なお父さんは一人も出てきませんが、これがちゃんとThis is Korean movieになってるんですね・・・

2020年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ジフン監督作品
出演:チャ・スンウォン、キム・ソンギュン、イ・グァンス、キム・ヘジュン、ナム・ダルム、キム・ホンパ、コ・チャンソク、クォン・ソヒョン、イ・ハクジュ、キム・ジェファ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんばんは! (ヒロ之)
2023-05-20 22:16:22
コメントありがとうございました。

序盤のダラダラとした流れが、良い意味で中盤から生きてくる感じの作品でした。
マンスに対する観客の印象て最初凄く悪いのでしょうけど、後半になるとその印象もガラリと変わりましたからねえ、この辺のキャラクター作りはお見事としか言い様がない。
感想としても初めはイマイチだなあ、というのが最後には良かったなあ、になるのも内容構成が絶妙だったという表れでしょうか。
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ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2023-05-21 03:08:45
コメントありがとうございます。
いや前半の愚にもつかないコメディ感にはちょっと耐えがtsかったんでしが
これがあってこその後半だってわかってみると
完全にやられたなぁって言った映画でした。
単なるヒーローもののパニック映画にしてないところに韓国映画のエンタメに対するチャレンジっていうか映画製作に対する真摯な姿勢を見せられた気がする作品でした。
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