MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

眼球の夢

2024-02-01 06:06:31 | 邦画
とうとう今月じゃなかった今日は2月1日ですからねぇ先月のレンタル作品も枯渇してしまい
朝一更新の芯になる作品も未見の山から 12月にリリースされたこの作品を引っ張り出してきました。
ピンク四天王の一人と世間で喧伝されてる佐藤寿保監督作品ですが、わたしは彼の作品はエロチックOVみたいな劇場公開された作品を数本しか見てはいませんが
そういやピンク映画としての作品は未だ見ておりません。彼の作ったピンク映画の一本か二本は見とかないといけませんね。
 
っていうのもこの作品 12月にパッケージ化されてリリースされていたから最近の映画だって思っており
そうなんですよ映画の情報入れませんからねぇ、まっさらの気持ちで見始めたんですが、そこは佐藤監督でしたからでしょうか5〜6分見ただけで
佐藤監督さすがピンク四天王と言われるだけあって、ピンク映画の黎明期に盛んに作られていたアバンギャルドの世界観の映画を作ったんだわ
意図的にお里帰りして見せてくれた作品だったのね
 
そうして見ていくとこの映画の持つ世界観にもすんなりとも入り込められる
さすが佐藤監督って一人ほくそ笑みつつ最後まで見られたのはいいんですが
DVD発売が 12月だっていうので
桜木梨奈さんもお久しぶりだなぁって彼女の裸も堪能させてもらっていたのですが
エンドクレジットで島村舞花さんの名前を見つけて
ん????そんなはずないよなだって結婚で引退されてるはずだし
 
で調べたらこの作品2016年にフランス人のプロデューサーによって作られた作品だったのね
人の目玉の写真を撮り続けて自分が失った三番目の目ん玉探すヒロイン
そんなヒロインと連みつつレズる女性に桜木さんで
安心安定のレズシーンでした
そんなヒロインを被写体にしてドキュメンタリー映画を撮ろうとする精神科医の関係の2つを主軸にし、ヒロインの目球を欲しがる不思議な男まで現れての三つ巴で
エロとグロを塩梅よく配したプロットはまさにアバンギャルドのピンク映画と言って構わないんだろうけども
 
濡れ場シーンが薄くてさらに映画尺が102分もあってピンク映画にはなりきれなかった作品ということか。
でも“眼球”あるいは、見るという行為はすなわち”犯す“という行為の代償と見て取れるのはわりと簡単な構図ですらあるし、モノクロ画面とかそのまんま目玉による万華鏡の絵だらけな映像として見させてくることで完全なる前衛映画といった雰囲気をさらに増長させている。
 
やはり才人であることを証明してくる佐藤監督
この2016年には実際にあった法律事務所で男性性器ちょんぎっちゃう事件の映画も作っていたのね
 
2016年製作、フランス・日本合作映画、スタンス・カンパニー作品
佐藤寿保監督作品
出演:万里紗、桜木梨奈、中野剛、PANTA、小林竜樹、佐川一政、シャイリー波輝、川瀬陽太、島村舞花、和女

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビビアン・スーの天使の戯れ | トップ | ゾンビタイガー 狂虎襲来 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事