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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

デシベル

2024-04-08 05:05:33 | 韓国映画
今月もそんな輸入量としては多くはないが韓国映画は面白そうな作品ばっかがリリースされるようですね
ってタイトルだけからですけども、それでも見る前からこっちのボルテージも上がる
映画としてはタイトルが「デシベル」っていうことで
周りの音の大きさとか高音によって反応する騒音反応型爆弾(サウンドボム)を探し出そうと必死に釜山の街を駆け回る海軍潜水艦副長の孤軍奮闘の姿を追って行くお話だったのね
 
オープニングの潜水艦はきっかけに過ぎなかったのね
「デシベル」ですからねぇ潜水艦のソナースキャンのお話かと
仮想ではなく現実戦争中(ただし休戦中)の韓国の潜水艦の米韓軍事演習での海中事故での息苦しいお話だと思って見始めたら・・・

なんとその潜水艦が沈んだ一年後、釜山で起きた一軒家の爆破事件のニュースを目にした件の潜水艦の元副長カン・ドヨンの携帯に一本の電話が入ってくる。それの中身は
次はサッカースタジアムを爆発させるというテロリストからの予告電話だった。
その爆弾とは起爆装置に仕掛けがしてあり、音が一定の基準を超えると爆発するという特殊爆弾であると教えられたドヨンは、スタジアムへと向かうが・・・

そう元副長の妻は警察の爆弾処理班の隊長で公園に仕掛けられた爆弾の処理に向かい彼女も音によって起爆が早まることを知り
そんな公園の爆弾とサッカー場の爆弾どっちを選択すると爆破犯はドヨンに選択を迫るもドヨンはそれに答えずサッカー場に向かうもののなんとVIP観覧室が爆破され
かつドヨンの妻も公園で被爆するものの防護服で一命を取り留める
 
サッカー場で新聞記者を味方につけたドヨンは犯人を追って行くわけですが
追って行くうちに爆破犯が何故、こんな凶行に出たのかが次第に明らかになって行く仕組み
そうそれがオープニングでの潜水艦事故だったわけで
 
味方の魚雷に当たって沈没した潜水艦乗組員46名はどう計算しても救助が間に合わず
酸素も不足してくる中で司令官としてドヨンのとった行動は半分の兵士の命を救うという究極の選択だったわけで
死ぬ運命にあたる半数の中に実弟がいることからそれと交代させてくれという兵士がいて
肉親の情からすればもっともなことなんですが
軍の規律としてこれを許せば軍としての規律は崩れるわけで
まぁ韓国は徴兵制度で組み込まれた兵士もいるわけで、全員が職業軍人ではないものの
一度軍に入れば上官の命令は絶対で覆らないものでなければいけないわけで
 
それを恨んでの犯行ですからここまでもドヨンとその家族に対しての二者択一を爆破犯は求めてきてたわけで
それにしても騒音に反応して爆発する爆弾を作れるちゅうのは頭のいい犯人ですよね
普通の爆弾だと大きな声を出し避難させられるんだけど、それをしたら爆発してしまうんだからねぇそこいらにこの映画のもう一つの緊張感を張っていたんですね。
 
そしてドヨンには最終的に妻と娘のそのどちらにも爆弾を仕掛けてさてどっちを選ぶってあくまで二者択一に家族愛を絡ませてくる爆破犯のサイコパスっぷりも見事ですよね
まぁ結末に関しては・・・としておきますが
 
なかなか緊迫感もあって韓国映画の面白さを堪能させてもらいましたが
エンディングでドヨンが如何にもって感じの演説してるシーンはいらなかったんじゃないのかなぁちょっとねぇ
その前のシーンで終わったほうがよかった気がしたのは私だけ?
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
ファン・インホ監督作品
出演:キム・レウォン、イ・ジョンソク、チョン・サンフン、パク・ビョンウン、チャ・ウヌ、イ・サンヒ、チョ・ダルファン、イ・ミンギ

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2 コメント

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こんばんは! (ヒロ之)
2024-04-08 18:16:02
コメントありがとうございました。
前情報入れずに観たので、潜水艦の話から、爆弾魔の話へと変わるのには驚かされましたが、音に反応する爆弾てことで、音が大きい場所で作動させるという爆弾魔の策士ぷりが恐ろしい。
それらを止められるのか、そうでないのか、どういう展開に転がるのか見当もつかないから、結構ハラハラと観れた作品でした。
恨みつらみでの復讐劇とも言えますが、爆弾魔の言い分も理解出来ない訳でもないので、なんとも言いようがない気持ちにはさせられました。
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ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2024-04-09 03:44:51
コメントありがとうございました。
そうなんですね私も潜水艦からいかに脱出するかって言う映画だと思って見始めたら、なんと爆弾テロ映画でした。

最初なんも説明もなくドンドン進んでいく展開に唖然として見てるだけでしたが
一応犯人の動機が分かるとこれまでの展開の見事さに唸らされました

確かに犯人に同情の余地はあるものの軍隊って言う特殊な命令指揮系統からすると副長の非情さは軍人としては当然で
犯人の逆恨みになるという
人情と軍紀何が正義なのかっていう問いかけでもあったようですね
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