MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

わたしたち

2020-07-18 19:12:09 | 韓国映画
つい昨日だか一昨日だかもう韓国映画を見て
ジャンルというか、映画が我々に訴えかけてくる何かみたいなものを
色濃く映画に反映させるのがうまくて、そういったことを踏まえて映画の裾野が広い韓国映画みたいなことを書きましたが
 
今月初めだったか先月だったか、「幼い依頼人」って言う、児童虐待の映画を見ましたが
こういった親とか大人が児童を虐待したりすることもだけど
子供の世界が特に突出していることもう事実ですが
大人の世界でも集団で社会生活を送っていく中で絶対になくならない“いじめ”問題に焦点を当てた2016年製作の映画、
一応日本では2017年に公開されていたんですが、二次使用のDVD化は、内容が内容だけに、されてこませんでしたが・・・
 
韓国映画が「パラサイト」で注目を浴びたことから、韓国映画行けるんじゃ
って便乗で「パラサイト」というか同日でDVDリリースされた作品
個人的には韓国映画がDVDリリースされてるとセットレンタルしてきちゃう私ですが
韓国映画でも見ててブログにアップしてない作品も何本かはあるんですが・・・
この作品もある意味ブログに実際にあげづらいほど鬱にさせられた作品でして
1日ほど頭の中で反芻さていた作品
かなりソフトに描いているものの、やっぱ子供の“いじめ”って、ある意味残酷ですよね
でも映画ではそんな陰湿には描いていないんですよね

先にも書きましたが"いじめ"は子供の世界だけの問題ではありませんし
ある意味世界共通の問題でもあるんでしょうし、いくら問題視されても
恐らくこの先人間が全滅しない限り、残念ながら絶対に無くならない問題でしょうね

見た目は明るく描いて陰湿さと残酷さを前面に出してきてはいませんが
なんなんだろう主役の女の子のチャーミングな印象が強い作品でしたし
見終わって調べたらなんとこの子供達全員が素人だったとか
女性監督のいわゆる経験談を映画にしたそうで
基本プロットだけはあったようですが
シーンシーンで役の子供達と話し合い、そんな中からセリフとか行動とかが自然と生まれてきたものを編修して一本の映画として完成させたとか
 
見てるこっちはそんな事知らんかったから
イヤ韓国の子役の演技巧者というか、達者というか、演技表現のリアルさと言うか表情の変化といい
もうこんな子役が成長したらどんなすごい役者さんになってしまうんだろうって
末おそろしくなって見てました
 
主人公のソンは、いわゆるクラスに溶け込めない女の子って
もうオープニングでの体育の授業でのドッジボールでのチームわけを見てるだけで
彼女のクラスで置かれてる立ち位置が完全にわかる
いつもひとりぼっちで、派手なグループたちからは鹿十されてることがわかる
 
そんなある日、夏休み前の終業式後、彼女にも"友達が出来る"・・・
その日祖母の家に転居してきて新らしい学校を見に来てて、初めて出会ったのがソンだった
と言うことでソンとジアは二人だけで夏休みを過ごしていくわけで
ソンには初めて?の心を開いた友達と言うことになるんでしょうか
 
が、新学期を迎えるとこの二人の関係性に綻びが生じる
鹿十グループのリーダー格の子とジアは塾で一緒だったことからそっちのグループに取られた形に・・・
ある意味鹿十するって言うのは、鹿十してる相手を十分に意識してるからなんですが
鹿十されてる方も無視されてるって意識があるわけで
このベクトルの向きは違えどもお互い意識してることに違いはないわけで
そこさえ理解できれば・・・っていうのは職業柄から来てる個人的な思考ですが

さらにこの作品では、"いじめが起こる原因"として、韓国の"経済的格差"が子供の世界でも厳然と存在してることをあげてもいるんですね
それ子供は肌で直に感じて"からかい”から、また各人の立ち位置を大人同様に無意識で決めつける年頃であり、
それがエスカレートしてい”いじめ“に繋がっていくって言ってるのかな
子供でさえ、親の立ち位置が無意識に働いてるんですね
子供は、"大人を見て育っていくこと"を如実に自分たちに反映させているのも事実ですからねぇ
特に小遣いとかで、感覚的に掴んでしまうものの
しかし、子供の世界での差別とかは決して大人には話さない
 
そんな背負えないほどの負担をだかえていても決して親には話さないんですね
この作品は、いろんなことを教えてくれるものの
解決策はなにも示しているくれてはいません
ラストシーンもドッジボールのチームわけのシーンで終わる
後は見た人に全て委ねる作品だったのね重たくはないものの実に見終わって負担を感じさせられる作品だった
 
2016年製作、韓国映画(日本公開作品)
ユン・ガウン脚本・監督作品
出演:チェ・スイン、ソル・ヘイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン、キム・ヒジュン、キム・チェヨン、チャン・ヘジン、ソン・ソクペ、キム・テヨプ、チェ・チャンスク、ユ・ホハン、チョン・ソンミン、チャン・ヒジェ、イ・ウジン、パン・イナ、アン・ジョンウ、キム・ヨンミ、チェ・ジュンウ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本統一16 | トップ | プライス -戦慄の報酬- »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事