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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

濡れた荒野を走れ

2021-09-14 23:56:50 | 邦画
日活ロマンポルノ作品としては黎明期の作品にあたるから、結構なんで?こんなシーンでボカシを入れなきゃいじぇないのって箇所で
澤田監督の官憲に対する怒りのようなボカシの入れ方が
この作品のアナーキーさとマッチしてるのには感心させられた
画面の縦半分とか横半分真っ黒な画面にするよりはスッとするけど
やっぱボカシは無用に願いたいと最初に断っておく
 
ロマンポルノ作品としては異色な部類に入るだろう、先に無粋なボカシの話を枕にしていましたが
この作品ロマンポルノにしては完璧な濡れ場って言っていいようなシーンは全くありません
オープニング教会の娘を強盗達が強姦するシーンでも実にロングショットでしたし
逃亡精神犯がヒロインと海岸でもロングショットでしかない
さらに一度も主役の地井武男は衣装も脱がないですから
プログラムピクチャーとして路線化されたからこそできた異色のアクション映画
それも澤田監督ですから、ある意味日活ニューアクションの残滓を感じさせる
そのための地井武男だったんですね
 
警察汚職というか、警官の犯罪がテーマとなっている作品。
先に書いた教会が集めたベトナム支援の義援金200万円を強奪に入った強盗団全員が警察官
コトが済み通報されて緊急指令が入ると彼らは今度は警察官として現場に再び訪れて証拠物件を消してゆく
警察官というよりもはや完全犯罪者、それが署長ぐるみですから
パロってるだろうけど、こんな警察官本当にいそうに見えるか恐ろしいったりゃありゃしない
っていうか地井さんの演技がそう思わせてしまうんですね
なんでもありなのがプログラムピクチャーシステムのいいところではあるよね。企画が通ってしまうとこが・・・

女優さんではまさかの山科ゆりさんが透明感あふれるJK役が似合いすぎて・・・
一方では川村真樹さんの大人のおっぱいが素晴らしい
劇中では芝居じゃないかと見せかけてて実際には完全に記憶喪失していたんですね井上博一さんは
でも最後に銃をぶっ放すのは意識が戻ったわけではないのか、違ったのか
さてどっち、

日活アクションとしてバイカーとの乱闘シーンを入れてきてましたが
個人的には無くても良かったようで、尺伸ばしだったら
もうちょっと濡れ場に力入れて欲しかった
 
切り口の違う記事はコチラ 
 
1973年製作、日本映画、日活作品
長谷川和彦脚本、澤田幸弘監督作品
出演:地井武男!山科ゆり、川村真樹、井上博一、高橋明、久松洪介、しまさより、南昌子、大山節子



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