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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

本当はエログロいイソップ寓話 シザーチンP

2019-03-08 23:15:13 | OV
一日一本エロチック作品を見ていく企画
本日の一本は"東京電撃映画祭"で自主ト上映された
友松直之監督の最新作です、
ある意味力作であり、裏のテーマはエロと剣戟アクションの迷彩を施していらっしゃいますが
少子化防止への国策映画っていう風に見てしまったんですがねぇ

主人公のモテない三十路の童貞クン出刃亀太郎
婚活と言うか童貞喪失目的でって言うかそれ以前に女にモテる条件はお金ってことで
苦学の末になんと年収1000万超えのリーマン
その金に食いついたのがしじみ姐さん演じる女狐鉄子
新婚なのにセックスレス・・・

その前にそうでしたタイトルの「シザーチンP」っていうのは映画「シザーハンド」から来てて「シザーチン"ピー"」ではなくて"ポ"ってことだったんですね
見るまで知らなかったって言うか気づかなかった(汗

で戻りますが、そんなしじみ姐さんを包丁で殺して切り刻んで山中の沼に捨てたら
なんとバラバラのしじみ姐さんが出て来て
”あなたの落としたのは金の包丁?銀の包丁?それとも鉄の包丁ですか?”
ここいらが"エログロいイソップ寓話"だったのね

ってことで出刃亀太郎が次に出会うのは三十路で処女の範田紗々さん演じる因幡宇佐子さん
話し相手が"えーと、えーと"って言い淀むと、"干支はうさぎです"ってかえすおネエたん
この台詞お気に入りだったんですかねぇ友松監督は

ってことでここいらは日本童話のうさぎと亀
ま範田紗々さんは宇佐子さんですからねぇバニーガールです
でこのお姉さん実は"歯マン"でしてずーっと処女だったってオチのよさ
って言うかまさかの"歯マン"が実は・・・って言うのもやられたって言う感じが
ここいらプロットの組み立ては素晴らしかった
でもって
結局は”シザーチンP”と”歯マン”ですからお互いにって言う寸法に落ち着く訳ですか

若干オープニングでの日本性風俗事件での説明が私的には多少うざったかったけど
うざさの裏にパラドックスの国策を見てしまった訳ですよねぇ、それで納得
シザーチンPとバニーガールの剣戟がこういう絡まりだったとは


追記:この記事をしたためてる時には気づかなかったんですけど
主人公の直接的な出刃亀太郎って言う役名に対して
ヒロインの範田紗々さんの役名が因幡宇佐子って
今日この作品を頭で反芻しながら散歩してたら4歩目か5歩目かでフト・・・
歯マンのヒロインの名前が因幡!?イナバ・・・いなば・・・!!
まさかの"inner刃"だったんだ
これはやられた

2018年製作、日本OV、幻想配給社作品
友松直之脚本・監督作品
出演:範田紗々、はやしれん、八ッ橋さい子、しじみ、嶺生まや、美村伊吹、黒木歩、山村茜、川崎紀里恵、朝霧涼、西村太一、中沢健、早瀬康広、オカルト探偵八八、若林美保、青山真希、田所博士、郡司博史、ますいたかみち、三代目葵マリー
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プリズン・ランペイジ

2019-03-08 17:29:16 | 洋画
3年ぶりだか4年ぶりに上映するミニシアターとして
シネマート新宿が名乗りを揚げたからでしょうか
<シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2018>が再企画されたんですね
そのシッチェス・ファンタの第一弾作品だったんですね

オープニングにも実話ベースとはどこにも語られてはいませんが
どうやら実話ベースという作品だったようで
一応オープニングでの古い子供3人の写真が、ラストの写真と繋がっていってるんですね

1978年のお話ですから勿論携帯も出てきません
公衆電話から、色々と指示出しているんですね
ただコンピューターなのかワープロなのかそんなのの初期の機種が出てきてました
受刑者が家族と言うか息子3人の手助けで
これでいいのかっていうくらい簡単に脱獄してしまいます
初っ端から実に手際のよい展開に目をシロクロしていると、

徐々に登場人物たちの立ち位置がストーリー展開と同時に解ってくるシノップスの巧みさ
3人の若者(一人は未成年)が面会を理由にして刑務官を銃で脅して父親ともう一人の囚人を脱獄させるんです。
この親父実はヤバイやつでして、刑期は映画では明示されませんでしたが
未成年の子は裟婆で父親と過ごしたことがなかったようですが
この子供達毎週日曜に母親に連れられて面会に行ってたようで
オープニングでの脱獄シーンでも刑務官とは昵懇になってたような
そんな些細な油断が見事に脱獄を成功させてしまったようで・・・

本作一番の問題が、この父親!!
息子たちに対して、封建的な家父長でして・・・親父の偉大さをなんと母親に毎日聞かされて育ったようで
父親はなんと絶対君主的な存在感を示しての逃走ロードムービー

ってことでこの絶対君主の父親にはなんとロバート・パトリックが、
そしてデカいメガネでエンドクレジットまで母親にはヘザー・グレアムが演じていたのは気づかなかった

逃亡劇は、まさに地獄絵図の様相を見せてくれる
クルマを取り替えるために乳幼児を連れた一家を銃殺
同じくキャンピングカー強奪で新婚夫婦をこれまた銃殺
一家の父親に逆らえないけど長男が無差別殺人に異を唱えると親父は息子の頭に銃を突きつけてしたがわせるが・・・

迎えに来る計画だった親父の弟が来ないのに怒って
なんと殺しに行くんですね
実はこの弟クン完全に司法の味方でして親父からすれば裏切り者

町の老保安官が親父たち一行を追って行くんですねねぇ
人を殺すことに躊躇しない親父の生き方が実に小気味いいと言ったらいけないんでしょうけども
この映画の肝は実際にはそこだけなんですね

2017年製作、アメリカ映画
ドワイト・リトル監督作品
出演:ロバート・パトリック、ヘザー・グレアム、ブルース・デイヴィソン、アレックス・マクニコル
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