父親的生活

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家庭料理のススメ

2004-08-31 17:21:33 | 出産・育児
今日は少し長めです。
身近な”食”のネタでも書いてみます。
と、言うのも、先日、ヤマケンに頂いたタイ土産のカレーペーストでカレーを作ろうと玉葱を炒めていてふとまだむさんの記事を思い出したからです。私はまだむさんが素晴らしいと思います。冷凍しておくのも手作りのお料理ですし、あめたまちゃんまで作っていらっしゃるから。

最近のブームは”中食”なんだそうです。代表選手は”デパ地下”
出来合いの惣菜などを買って帰り、自宅で食べる事を、そう呼ぶそうです。
美味しいし、手軽、私も良く食べます。

ところががこうやって必要な物を食べられる時代が、逆に”食”を貧素にしているとも言えます。
どうしても画一的なメニューであることも当然ですし、そこには”家庭の味付け”はありません。
少し塩気が多い家庭、甘めの家庭等、家庭それぞれの”味”が無くなってしまっています。そういう料理を食べて育った子どもたちは、将来どういう味覚を持つのでしょうか??
「最近の子どもはすっぱいすらもわからなくってきている」と先日とある方が仰っていました。

先日ふと思ったのですが、食べ物の味を表現する言葉って沢山ありますね。
ところが野菜の味を表現する言葉は実は余り多くありません。それどころか、我々は野菜の食べ方すら、少しずつ忘れているように思います。豊かになるメニューと、貧素になる”食”。何とかそれらを食い止めて、”豊かに食べる”事を取り戻せないのでしょうか。

例えば、皆さんなら「野菜を沢山食べましょう」と言われると、何を想像しますか?
サラダではないでしょうか??確かにレタスや、パプリカを生で「ガリ」っとやる時は、みずみずしい事もあいまって非常に「体に良いもを食べている」と言う気になりますよね。
でも、よく考えて下さい。キャベツの千切りは4分の1玉分なんてボールに軽く一杯くらいになりますよ。
実はサラダだと量を食べる事が出来ません。更に、殆どの方が”味”をごまかす為にドレッシングをかけますよね。これが、案外高カロリーであったりもするのです。
野菜を沢山食べたければ”温野菜”に限ります。煮込んだりすると野菜は小さくなり、沢山の量を食べる事が出来ます。熱によって分解されてしまう栄養素もありますが、食物繊維等は基本的に普遍です。ですから小さくして沢山食べれば摂取繊維量も当然増えます。又ほうれん草等は茹でる事により「シュウ酸」(いわゆるアク)がお湯に溶け出し、苦味をなくしたり、体に有害な物質を取り除いたりもしてくれます。このアクには子どもの命を脅かす物もありますがその話は少し長くなりますので、又別の機会に書きます。
ですから、例えば食物繊維を沢山摂取したいのであれば、以前どんままさんが「野菜スープ」と仰っていましたが、私もそれには賛成です。

又、野菜は熱を加えることで”美味しくなる”物もあります。
以前マダムさんがblogで紹介していた”あめたまちゃん”は玉葱をあめ色になるまでじっくり炒めた物です。
玉葱には、”旨み成分”と言われているグルタミン酸等を多く含みます。又、ジスフィルド類と呼ばれる成分は加熱すると砂糖の50倍の甘味があると言われるメルカプタン類になります。つまり、玉葱を炒めたものは甘みと旨みを持つ調味料と同じ働きをしています。この炒めた玉葱をベースに、コリアンダー、ターメリック、クローブ、オールスパイス等を足し、塩で味付けをするだけで、非常に美味しいカレーが出来ますし、トマトを一緒に煮詰めて赤ワインを少し入れて、これまた塩で味を調えれば、デミグラスソースが出来ます。ハヤシライスやシチューの”旨み”も同じです。
”旨み成分”のグルタミン酸はトマトにも含まれています。これは魚介類に含まれるアミノ酸と合わさる事で”旨み”を更に増します。
ちなみにグルタミン酸は昆布等にも多く含まれます。昆布をお湯につけて取る”昆布だし”だけでは余り旨みを感じなくても、それに貝を入れた”貝汁”や”味噌汁”が非常に美味しいのはその為です。
昔の人は、化学調味料が無くてもこういう”ダシ”で味を作っていたんですね。

この様に野菜を温めて食べると言う事が実は野菜を美味しく食べるコツなのではと思います。
美味しいラーメンのスープ作りをテレビで見たことがありませんか?
豚骨や鶏がら以外にも、玉葱等の野菜も沢山入っています。これは野菜から出る”旨み”成分があるからなのです。

なんて、今日は八百屋さんらしい事を少し書きました。
ケチャップや、ソース類だったら、家庭で簡単に作れます。そのうち作り方を記事にしますので、皆さんも是非試して見てください。

働く女性が増え、料理にかかる時間はどんどん短縮されています。
日頃の生活では、お惣菜なんかを上手く活用する事も”時間”という観点から見れば私も正解だと思います。
でも、せめて休日等の時間のある日は、そういう料理を一から家庭で作ると言うのをオススメします。
食べ物を大切にする様になれると思いますし、何よりそれが”美味しいものを食べる”という人間の三大欲求の一つに繋がっていますから、成功した時の喜びは何事にも変え難いものがあります。(失敗する時もありますが)
インターネットで簡単にレシピや作り方は手に入りますから、是非挑戦してみて下さいね。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
美頬さん>味は目で見えないから、手探りで楽しい... (seurat)
2004-09-01 09:25:15
美頬さん>味は目で見えないから、手探りで楽しいですよね。時にはすごい味になったりもしますが・・・

sakiさん>うちの妻も神経質ですよ(笑)
小麦粉からクリームソース!素晴らしい!!
応用したらなんでも出来ます(笑)

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面白かったです。読みごたえありました。 (SAKI)
2004-09-01 01:39:50
面白かったです。読みごたえありました。
私は中学くらいから肉・魚が食べれなくなり、大学入学までベジタリアンのように野菜ばっかり食べていたので(おやつにレタス1玉とか食べてました)、私も野菜は温野菜がいいと思います。
結姫も7ヶ月くらいから1日に何種類もの野菜を食べていたので、今でもゆでただけで味付けなしでもりもり食べます。逆に肉・魚は調理の仕方を1から勉強しなおしで大変でした。でもトマトからトマトソース作れたり、小麦粉からクリームソースを作れるとわかると楽しいんですよね。結姫に伝授できるように日々精進していきたいと思います。
でも出来合いのお惣菜を(自分も食べないし)結姫にも食べさせないで、と言うので、神経質だと母によく言われます。
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読んでいるだけでおいしい気分になりました~ (美頬)
2004-09-01 00:19:08
読んでいるだけでおいしい気分になりました~
そういえばわたしも、離乳食つくりでお料理というものを真剣にはじめたものでした。
料理のたいせつさ、ご馳走というもののありがたさ、あらためて考えました。
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どんままさん>料理本を見ながら作った方が、失敗... (seurat)
2004-08-31 22:20:53
どんままさん>料理本を見ながら作った方が、失敗が無いのでおすすめですね。同じ料理を次に作る時に、アレンジしてみては?

うっしーさん>始めまして。こちらもリンクをさせていただきます。お料理、がんばってくださいね。

stabuckyさん>ワインですかぁ~。私は料理研究家ではないので、科学的な理由はよく分かりません。一度調べてみます。

まだむさん>美味しくなくっても、ママの手料理を美味しいと食べてくれるだけで、母はシアワセですよね。パパもです(笑)
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トラックバックありがとうございます~。 (まだむ)
2004-08-31 20:56:22
トラックバックありがとうございます~。
野菜の旨み、だしの旨み、子どもには
こういうもので味を覚えていってもらいたい
ものですよね。
私の子どもは市販のベビーフードを
あまり食べてくれません。
自分が作ったものの方がおいしいのね~、
と思うとうれしいです。

↑ stabuckyさんの質問は私も聞きたいです。
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たまねぎを炒めるのにはそんな意味があったんです... (stabucky)
2004-08-31 19:15:32
たまねぎを炒めるのにはそんな意味があったんですね。訳も分からず、炒めていました。「美味くなるから、ま、いいか」と。カレー大臣としての私の仕事は無駄でなかった。
質問。私もカレーにワインを入れますが最後の方で入れます。風味が出るような気がするからですが、先に入れた方が肉がやわらかくなるような気もします。どうなんでしょうか。
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こんにちは。いつもちょこちょこ拝読させていただ... (うっし~)
2004-08-31 18:06:44
こんにちは。いつもちょこちょこ拝読させていただいましたが初めて書き込みさせていただきます。

たまにはまじめにお料理しよーって、ちょっと反省。
さてさて、夕飯の支度をせねば・・・。

リンクさせていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします☆
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うぅ、まさに私の事ですよ~。 (どんママ)
2004-08-31 17:59:33
うぅ、まさに私の事ですよ~。
ちょっとづつレパートリーは増えつつあるのですが、
それでもまだ料理本が必須です。
お料理を楽しめないとダメなんですよね~。
今は必死ですが、
子育てが一段落したら、
今度は楽しくお料理する事に挑戦します!
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