夕焼け金魚 

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故郷川柳 

2015-07-18 | 川柳
故郷川柳というのを見つけました。

故郷川柳で考えてみます。
佳作作品に「三秒で訛りが戻る里帰り」というのがありました。
故郷に帰ると「訛り」が出るのですね。
特に故郷の友達と電話しても出るものですね。
そこで一句「母からの 電話で分かる 故郷が」
でもこれでは意外性がないですね。あの標準語しか話さないと思っていた人が、実は訛りの強い土地の出身者だとわかる意外性ですね。
そこで一句「街の子と 思っていた子の 訛り聞く」というのはどうでしょうかね。
「街の子」が気に入らないです。街が良くて田舎が悪いって感じしませんか。
そんなつもりは全くないのですが。
そこで一句「あの子にも 故郷の電話で 訛り聞く」というのはどうでしょう。
あの子が訛りを話しているという驚きが分かりますか。
もう少し捻って一句「母親と 電話の話しが 意味不明」というのはどうでしょう。
お母さんと話している人の会話が漏れ聞こえるのだけど、訛りがあって意味不明。

「旧姓を呼ばれ振り向く里帰り」というのもありました。
旧姓で呼ばれる事が無くなって、突然旧姓で呼ばれても分からないと言う事もありますね。そこで一句「旧姓を 呼ばれて気付かぬ 同窓会」では故郷川柳にならないです。
もう少し捻って一句「故郷では 旧姓言って 笑い合う」
旧姓を言わないと分からないと言う事なのです。
昔は「おとめ」今は「ふとめ」かどうかは分かりませんよ。
綺麗になって分からなかったと言う事かも知れません。

最優秀賞が「帰省してふるさと色の声になる」というのも訛りのことでしょうね。
訛りと故郷が一体化している感じです。
ということは訛りで故郷を表すのは使い古された趣向なのでしょう。
別の物でふるさとを表すとなればなにでしょう。
「父母が 住んでる処が ふるさとです」というのはいかがでしょう。
今では転居も多くて何処が故郷か分からない人もいるのです。
何処であろうが父母が居る所が、自分の故郷。でもちょっと違う気がします。
故郷とは自分の幼い頃に住んだ所と定義してみました。
そこで一句「ふるさとは 記憶の山に 戻る事」と説明してもう少し捻って
そこで一句「旧姓で 呼ばれて戻る あの夕焼け」
     「ただいまと 夕日に染まる 山を見る」
     「ただいまと 夕焼け空に 手を振って」というのはどうでしょう。

夕焼けってなんとなく「故郷」ってかんじしませんか。
と言う処でお後がよろしいようです。


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