セロ弾きのゴーシュ  

    ~思い出はゆりかご~

村上春樹さんの二作目【1973年のピンボール】

2017-02-20 10:12:05 | 

こんにちは。

風邪が、だいぶ良くなってきました。
頭が痛いのが取れて、熱もほぼ平熱に戻りました。
咳がまだ出るので、喉と肋骨が痛いですが。。。

ここ数日、横になっていることが多かったので、
タブレットに取り込んであった村上春樹さんの【1973年のピンボール】を読みました。

  

【1973年のピンボール】は、村上春樹さんの二作目です。

青春時代という時の終わりを、
ピンボール台を使って、象徴的に表現されているのが素敵でした。

羽をもがれた冬の蠅のように
海を前にした河の流れのように
鼠は無力であり、孤独であった。

何処かで悪い風が吹き始め
それまで鼠をすっぽりと取り囲んでいた
親密な空気を地球の裏側にまで
吹きとばしてしまったようにも感じられる。

ひとつの季節がドアを開けて去り、
もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。

【1973年のピンボール】からの抜粋

ある人の青春という季節が終わるのを、
静かに見届けさせてもらった気がしました。

今回は、オニオンスープの缶詰が出てきて
それを飲んで冷えた体を温めるんですが、
私自身が風邪を引いていたせいか、妙にこの缶詰に心を奪われました!(笑)


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2 コメント

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村上春樹(^^)v (エルギーザ)
2017-02-20 12:19:02
風邪が快方に向かって、よかったですね。長引かないように、しっかり養生してください。

村上春樹は、娘の影響でファンになりました。
1973年のピンボール は、私も読みました。
ガス・ストーヴに火を点けて、缶詰のオニオン・スープをあたためて飲む…確かにやってみたいですねー。

ノルウェーの森 は難しく、早々に断念しました。
話題になった1Q84 は、ほぼ一気に読み抜いたのですが…おっと、内容の暴露はやめておきます。

娘が一人暮らしをする時に、だいぶ持っていってしまったのですが、先日本棚を整理してみたら、神の子どもたちはみな踊る が、100円のシールが付いたまま2冊残っていました!

村上春樹を読むと、自分がお洒落になって音楽を聴き、お酒を飲んでいるようです。どうして、いちいち美味しそうなものばかり出てくるんでしょう。素敵な世界ですよね。
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Unknown (serohiki)
2017-02-20 16:35:11
エルギーザさんへ

村上春樹さんは、うちも長女がよく読んでいました。
私は今頃、村上春樹ワールドにはまり始めています。
春樹さんは一時期、
習志野に住んでいたことがあるそうです。
うちの近くの日大のグランドを走っていたそうな。
親近感が一層湧いてきました!(笑)
返信する

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