セロ弾きのゴーシュ  

    ~思い出はゆりかご~

赤毛のアン・シリーズ〈9〉【虹の谷のアン】

2018-03-31 07:13:43 | 

おはようございます。

先日、赤毛のアン・シリーズ〈9〉の【虹の谷のアン】をやっと読み終えました。

  

なかなか読む時間がなかったのですが、読み始めたら一気に読めました。

本編はアンの子供たちとその友達のお話が中心になっています。

子供たちの純真な可愛さ、聡明さ、いたずらごころが随所にちりばめられていて楽しいです。

また、ルーシー・モンゴメリの風景の描写が素敵です。

小雨が一日中降りつづいていた。霧のように細かい、美しい春の雨は、もうすぐさんざしが咲きスミレが目を覚ましますよ、とささやきかけているようだった。港や湾、そして海岸近くに広がる牧草地も真珠のように光る灰色の霧にぼんやりとけぶっていた。夕方には、その雨も上がって、霧は沖の方に吹き流れていった。港の上空には、真っ赤に燃えるばらのような雲がぽつぽつと浮かんでいた。その向こうには、淡い黄色と真紅で豪華絢爛に染め上げた空を背景に、丘が黒々と連なっていた。大きな銀色の宵の明星が、砂州の上でまたたいていた。虹の谷で巻き起こった微風が、踊りながら吹き上がってきて、樅や湿ったコケの香りを運んできた。風は墓地を取り巻いている年老いたトウヒの木立の中で小声で歌い、ヘゼキア・ポロックの墓石にすわっているフェイスの美しい巻毛をなぶった。

こんな景色の中に自分がいると想像しながら読んでいると幸せです。

赤毛のアンのシリーズはカナダの土地の美しさも伝わってきて、本当に素敵ですね~♪

コメント (2)
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