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壽 初春大歌舞伎(舌出三番叟/吉例寿曽我/廓文章/一條大蔵譚)

2019年01月08日 | 舞台・音楽会

お正月気分で、歌舞伎座に「壽 初春大歌舞伎 昼の部」を見に行きました。新春ということもあって、心なしかいつもより和服姿の方が多かったような気がします。晴れやかな舞台を堪能しました。

演目もお正月らしいおめでたいラインナップです。

舌出三番叟(しただしさんばそう)

能の「翁」をもとにした、天下泰平、五穀豊穣を願う祝祭の踊りです。幕が上がると、舞台いっぱい横2段に長唄とお囃子の衆が並んで圧巻。やがて威勢のいい音楽にあわせて三番叟(芝翫)と千歳(魁春)が登場すると、ぱ~っと舞台が華やぎました。

2人の踊りの掛け合いで、次々と交互に衣装が変わっていくところも見ごたえがあり、特に千歳の桜色や空色の衣装の美しさにはうっとりでした。でも衣装に気を取られて、三番叟のこっけいな舌出しをうっかり見逃してしまいました。><

吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)

江戸歌舞伎の吉例にならって上演される、新年を寿ぐ「曽我狂言」です。舞台は相模国大磯。幕が上がると富士山を背景に雪がはらはらと舞い、静謐な美しさに息をのみました。私にとってはお正月に伊豆に行く途中、大磯によって相模湾を眺めるのがお決まりのコースなので、情景が目に浮かぶようでした。福助さん演じる梛の葉のラスボス感は圧巻でした。^^

廓文章(くるわぶんしょう)

上方和事の代表作で、やはりお正月に上演されることが多く、私は7年前に愛之助さんと壱太郎さんで見ています。今回は伊左衛門を幸四郎さん、夕霧を七之助さんが演じていますが、幸四郎さんの伊左衛門、喜怒哀楽の表現がはっきりしていて、お茶目ですごくよかったです。憎めないぼんぼんというキャラクターが幸四郎さんともどことなく重なったりして...。

伊左衛門が夕霧を探している時に次々と現れる襖絵も、紙芝居みたいで楽しめました。

一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

白鸚さんが47年ぶりに大蔵卿を演じます。大蔵卿というのはいわゆるばか殿様なのですが、実はそれには訳があり...というお話。大蔵卿の2つの顔を、白鷗さんがみごとに演じ分けます。事前にわかっているからこそ、垣間見える一瞬の表情にはっとしました。剣の舞にも魅せられました。


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2 コメント

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あでやか (ごみつ)
2019-01-09 19:30:36
こんばんは!

新年に歌舞伎鑑賞をされるのが、お正月の定番になってますね!
写真を見るだけでも、舞台の華やかさが伝わってきます。

歌舞伎の演目は知らないお話がほとんどなので、色々と鑑賞してみたいな~。

今年も素敵なお正月になりましたね。
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☆ ごみつさま ☆ (セレンディピティ)
2019-01-09 22:55:31
ごみつさん、こんばんは。
毎年...というわけではないのですが
今年のお正月は久しぶりに見たいな~という気分になって。
歌舞伎は私もまだまだ知らないことが多いのですが
衣装や舞台もお正月らしく華やかで
晴れやかな雰囲気が楽しめました。
いい一年のはじまりとなりました☆
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