一色さゆりさんに魅了されて「神の値段」を読みました。私は怖がりで本当はミステリーは好きではありません。テレビのミステリードラマもホラーも観ません。一色さゆりさんの本は残虐な場面などが出てこないので普通の小説と同じように読み進めます。題材は絵画・ギャラリー・アトリエ・画家などで興味のある世界です。一色さゆりさんは京都市出身で東京藝術大学卒業後香港中文大学大学院美術研究科修了されています。当然美術にも詳しく、絵の鑑賞の仕方も小説の中にさりげなく出てきます。このミステリーで第14回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞されています。2作目を読んで本の感想を書くより一色さゆりさんに興味を持ちました。京都市出身なのでゆかりの地などあるかもわかりませんし、これから京都が出てくるミステリーを書かれるかもわかりません。3作、4作と読みたいです。ハラハラドキドキはあまりなかったのでミステリーとしては面白いのかどうかわかりませんが、私の興味のあることはたくさん登場したので大満足です。香港を舞台としたオークションも出てきます。今の香港のことを考えるとこのようなオークションはもう開かれないのかなと思って複雑な気持ちになりました。芸術家の苦悩も垣間見ました。
2020-8-26(水) 図書館資料 請求番号:913/イツ
神様なんてありがたいものですから、それに値段をつけるとかつけようという気持ちをもつものではないなどというのは年寄りの感情でしょうか。
小説とは無縁の身ではありますが、その身の程知らずがおそろしいなどとは考えていたら小説など書けないのでしょうか。
芸術家が神の領域まで高める作品とは?
それほどの情熱で身を削り製作する作品がオークションで今までにないほどの高値で売れました。
「神の値段」と言われるほどまでに高め、自他共に認められるほどの価値がつくこと。
決してお金が目的でなくて。
そういうことではないかと勝手に思っています。
もちろん神様には値段は付けられませんね。
私は難しいことはわからないので娯楽の本ばかりです(;^_^A アセアセ・・・