久し振りに森見登美彦さんの作品を読みました。妄想文学で京都の鞍馬からお話が始まり、尾道、奥飛騨、津軽、天竜峠と進みます。尾道は3回行ったことがあり、千光寺やしまなみ海道を歩いたり、向島まで船に乗ったりして知っているところなので、この小説がリアルに想像できて、もう2度と行きたくないと思いました。普通は小説に出てきたところを歩くのは嬉しい楽しい事なのですが、この小説は怖くて・・・
鞍馬の火祭で行方不明になった女性と画家岸田道生の銅版画「夜行」にまつわるお話です。鞍馬の火祭へ行った仲間は「夜行」という連作の絵を偶然に見ていました。暗い不思議な絵です。それとは反対に「曙光」という絵も存在することがわかります。いったい、「夜行」が現実なのか、「曙光」が現実なのか、2つの不思議な世界。
千光寺を登ったところから撮った朝日です。尾道水道を一望できます。2005年9月25日に撮ったものです。
もう少し時間がたつと街が目覚めてきました。2005年9月25日に撮ったものです。
2021-2-12(金) 図書館資料 請求番号:B/モリ