桒形先生の講座
参加者は、ゼミメンバーも数えると、ゆうに30名を超しました。なかなか機会のない、本当に貴重な時間だったと思います。これをきっかけに、仙台でも連続講座を企画できないかな、と考えております。東京では当たり前のように様々なチャンスがありますが、仙台では難しいですものね。
桒形先生でなければ聴けない話題…ルネサンス時代からのお話を交えて、Cはもともと4/4という意味ではなかったこと、「3」が完全で「2」は不完全な数であったことなど、面白いお話をたくさん伺いました。また、どんな作曲家の作品であれ、その母国語を分かっている人とそうでない人とは、演奏を聴くとすぐに分かる、ともおっしゃっていました。そう…音楽は言葉にほかならないのです。
具体的には、バッハの作品(今回は《平均律》が主でしたが)のテンポを考えるときのヒントや、ピアノで演奏するときの表現方法や装飾音の入れ方など、目からウロコのこともたくさん!
もちろん、この1回ですべてが分かるはずもなく、バッハへのアプローチの仕方は無限といっても良いほどたくさんありますが…こちら側から見るのではなく、やはりバッハの”前の”時代からのアプローチは大事だと思います。そこが、ピアニストにはちょっとハードルが高い。でも、そこを探るか探らないかで、全く見えてくる世界が違います。本当にバッハを、ひいては音楽を大事に思うのなら、そういう努力が必要だと思います。
先日、東京でバッハの《ロ短調ミサ》を聴いてきました。ヴォーカル・コンソート東京と古楽器のオーケストラとの共演で、なかなか良かったと思います。そして何より、私たちもバッハの声楽曲をもっと聴いたり、自分で歌ったりするべきだとつくづく思いました。
そのうち、カンタータを歌ってみたいですね。5月の富田先生の講座は、そのようなアプローチの仕方も含めて、バッハの作品にどう向き合っていくか、探っていく講座になると思います。桒形先生とはまた違った視点から、楽しくバッハに向かい合いましょう!5月19日(日)10:45~12:45、お昼(未定ですが…時間も少ないので、持ち寄りで、皆さん一緒に会場でワイワイと頂くのもアリ、ですね!)を挟んで13:45~15:45 です。会場は同じく山野楽器8Fホールです。