仙台バッハゼミナール

2000年4月24日、J.S.バッハの作品の解釈と演奏研究を通してその音楽への理解を深めることを目的として発足しました。

♪次回のゼミなど♪

2020年01月08日 | 今後のスケジュール

音楽を愛する皆さま

いよいよ、MHKSの法人化もスタート。N-ovalサロンを中心に、小さくても続けていきたい様々な活動を企画したいと思います。そして、我れらが仙台バッハゼミナールも、そのN-ovalサロンで目下インヴェンションを楽しんでおります。

次回は今月29日(水)10時から。インヴェンションの3と4を取り上げ、様々な版で弾いたり考えたりします。19世紀に編纂された、17~18世紀の作品。現代の私たちは、その時間差や音楽に対する考え方の違い、表現手段の違い、もちろん楽器の違い…実にたくさんのことを考えて接していかないといけません。時代はいつも動いています。私たちの生きてきたこの数十年の間にも、価値観も世の中も変化していますよね。しなやかな頭脳で、繊細な感性で、音楽に対峙していきたい!と思います。

さて、2月23日(日)には、3月28日(土)に行うカンタータなどのワークショップへのプレ講座があります。音楽学者で、あの皆川達夫先生の弟子でもある宮崎晴代さんが、そもそも多声の音楽とはどういうものか、わかりやすく、紐解いていく手ほどきをしてくださいます。10:30~12:30までと13:30~15:30までの二部構成で行う予定です。ちなみに、3月29日(日)は、武蔵野音大の准教授でもあるバルチュ先生がいらしてくださり、ドイツ語の声楽曲について、レッスン(もちろん公開)を行います。

2月と3月のアナウンスと申し込み方法など、近日中にまとめますので、皆さまfbなどでぜひ拡散してください!

では、寒さが厳しくなってきましたが、風邪など召されませんよう。


今年最後のゼミ

2019年12月27日 | 今日のゼミ

音楽を愛する皆さま(これ、桒形さんと同じ呼びかけになってしまっているんですが…他に素敵な言い方、あったら教えてください!)

今年最後のゼミも24日に無事終わりました。

特に9番が、版によっての違いで演奏の印象が全く違って面白かったです!8番も、上がっていったてっぺんの8分音符が次の16分音符につながるのか切れるのか…それもてっぺんの音をどのように感じるか、なんですが。

少しずつ、毎回のことをまとめていって、インヴェンションとシンフォニアの様々な解釈による演奏の発表会をやってみたいですね。

次回は1月22日(水)か、翌週の28日か29日でしょうか。こんども同主調の3番と4番。色々な版で見ていきます。

 

そして、忘年会というかクリスマス会も、ビルの所有者でもある野口先生をお招きして、持ち寄りの美味しいサラダやマリネ、焼き芋(!)、ケーキなどにピザを注文して、とっても楽しく、美味しく堪能しました。N-ovalサロンで、定期的にサロン集まりをしてみたい気もします。

2月、3月の講習会やワークショップについては、すぐにまたご連絡します。

まずはご報告!

 

 


♪次回のゼミなど♪

2019年12月18日 | ご案内

皆さま

いよいよ今年もあと2週間を切りました。早いですね~。

次回の、つまり今年最後のゼミは24日(火)10時からの予定です。前回に引き続き、8番と9番を色々な版で弾き比べてみます。テンポの指示など、全然違ったりして興味深いですよ。同じ曲でも、本当に人によって感じ方が違うものなんですね。シンプルなものだけに、驚くほど表情の違いがあります♪ どなたでも、当日参加費500円とコピー代だけで、参加して頂けます。事前にメールでご連絡いただければ、なお有難い。アドレスはsendai_bachseminar@yahoo.co.jp です。

ゼミはだいたい12時ころまで行って、その後はワイワイとクリスマスランチといきましょう!持ち寄りや適当に用意したもので、会場でそのまま楽しみたいと思います。前回から、青葉区錦町1-5-1 N-ovalビル1階のサロンに会場が変わりました。ここで、これから様々な講座やワークショップも開催していきます。

ちなみに、来年3月28・29日はバッハのカンタータのワークショップをしたいと思っています。声楽家はもちろん、ピアニストや器楽奏者にとっても、バッハの音楽を感じ取るのにとても大切なことを感じたり学んだりできる、貴重な経験だと思います。指導は、指揮者の四野見和敏さんと、武蔵野音大准教授のヨズア・バルチュ氏です。ドイツ語も、きっと身近に感じられると思いますよ。

ということで、まずは24日に。

 

 


報告とお知らせ

2019年11月21日 | ご案内

おかげさまで、15日(金)に「明日へ!Special Concert」~MHKS発足10周年記念 無事に終わりました。

この10年の歩みも、パネルにチラシを展示して皆様に見ていただきました。本人たちが一番感慨深い…(当然ですが)。それにしても、みんな若かったねぇ('_')

楽楽楽ホールは、キャパが600以上なのでちょっと大変ですが、響きと雰囲気の良さ、地下鉄から直接入れる会場、と、なかなか良いホールだと思います。ここを3階席まで満杯にしてみたいね!と、MHKSの代表理事とお話しておりました。

さて、われらがバッハゼミも、今月から新境地です。会場が変わるのはお伝えしましたが、メンバーでなくとも単発でご参加いただけます。会費は500円とコピーの実費をいただきます。レッスンや講座ではなく、自分たちで、楽しみながらバッハの(今はインヴェンションです)作品について考えたり、いろいろな楽譜を見たり、実際に演奏したり歌ってみたり。作品の分析も試みますし、通奏低音や和声についても臆せずトライします。

音楽を、”アカデミックに”味わう。そのことが、感性をより磨いていくと信じます。

ぜひ、皆さま気軽にお出かけください!


今月から、ゼミの会場が変わります

2019年11月07日 | ご案内

皆さま

今月から、我らがバッハゼミの会場が変わります。

青葉区錦町一丁目5番1号 N-ovalビル 1階のサロンです。昔のプラザホテル、現NHKの斜め向かいの角の裏に当たります。とても良い場所ですから、皆さん気楽にご参加ください!

今月は27日(水)10時~13時くらい。インヴェンションの8番と9番を中心に、色々と考えたり弾いたり、楽しくワイワイといきましょう♪

お待ちしています!


いよいよ10周年!

2019年09月18日 | ご案内

皆さま

早くも9月半ば過ぎました。今年もあと3ヶ月半ですね。

さて今日はお知らせです。我らがMHKSは10周年を迎えました。めでたい~♪ つきましては、11月15日(金)の18:30から(開演です!開場は18時)、太白区文化センター・楽楽楽ホールで、記念コンサートを行います。タイトルは「明日へ! Special Concert」。これまで10年間、若手演奏家を応援するコンサートもおこなってきた私たちの想いをこめたもので、演奏してくださった方たちの中から数名、それぞれのステージを披露してくださいます。

第1部は、可愛いマリン・ミュージックの歌声ステージと、田原のソロ・ステージ。来年はベートーヴェンの生誕250年ですから、それに向けて《月光》ソナタ全曲を演奏します。その前に小さなショパンのワルツを添えて。

第2部は、ゼミの建部紘子さんと伏見 姿さんに伴奏をお願いしていますが、同じくゼミのメンバーである千葉展子さん(フルート)、櫻井 希さん(ピッコロ!)、小田島航太さん(サックス)、浅野裕里香さん(ヴァイオリン)、そして京都から駆けつけてくださる磯村真綸さん(ソプラノ)という何ともゴージャスな顔ぶれ。それぞれの素敵な演奏を聴かせてくださいます。田原も伴奏しますよ。楽しみ!嬉しい!
チケットは、ヤマハ・カワイ・三立・山野楽器3Fピアノフロア・三越・藤崎 各プレイガイドで前売りしています。一般2,500円、大学生以下1,500円、小学生以下1,000円。
お問合せはMHKS:022-794-9244、FAXは022-794-9284、メールはinfo@mhks.jp です。 
 
ぜひぜひ、お運び下さい!素敵な時間になること請け合いです。これからもMHKSは、皆さまに上質で親しみやすい音楽を提供していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

コンソート・リアスのコンサート♪

2019年08月14日 | 音楽四方山話

8月11日(日)に、常盤木のシュトラウスホールで素敵なコンサートがありました。

コンソート・リアスという、東日本大震災の被災地出身の若い音楽家たちによるものです。オーケストラと合唱からなり、指揮と指導は四野見和敏氏。彼自身も石巻出身ですが、若いメンバーたちとの熱いコラボがとっても素敵でした。

プログラムは、ヘンデルとバッハばかり。ヘンデルのオラトリオ《ソロモン》からシンフォニア「シバの女王の入城」、バッハはカンタータ第42番、第169番のシンフォニア、そしてミサg-mollなどなど…。私はオルガンを弾かせていただきましたが、それはそれは楽しくて!幸せな時間でした。

この時代、鍵盤楽器奏者の仕事は、ほとんどが通奏低音(数字付き)を弾きながら、右手にハーモニーに沿った即興を付けることでした。つまり、オーケストラの中で、指揮者と鍵盤楽器奏者だけがスコアを見ながら演奏するのです。全体を把握して、確かに縁の下の力持ちではありますが、音楽を進めていけるのは私たち。まずは音楽を理解できなければなりません。ソロを弾くときにも、(というか、その時こそ)このセンスが必要です。バスとハーモニー、そしてリズム。メロディは、そこへ自然に生まれてきます。でも、オケや合唱を引っ張っているんだ、という快感は、ソロを弾くのとはまた違う喜びです。どちらも味わえるなんて、贅沢ですね。

時代を進んで古典派、ロマン派、近現代…となっていくと、そのベースの上に、その時代その時代に即したスタイルが乗っていきます。音はどんどん増え、和音は厚くなり、リズムはより複雑になっていく。そういう音楽を理解するのに、まずベースのバロック音楽を理解できなくてどうしますか。ピアニストだからこそ、ピアノがなかった時代の作品をきちんと習得しないといけないと確信しています。

誰もが、こんな機会を持てると良いですね~♪


バッハ三昧

2019年07月13日 | 音楽四方山話

ご報告

7月6日(土)の午後、雨が降りそうで降らない、何となく涼しいお天気でした。

代官山教会(赤い壁の、かわいい教会です)で、建部さんと永沼さんと「バッハ三昧」行ってきました!

お二人は東京にご親戚やお友達がいて、色々な方に喜んで頂けそうだったのですが、本当にやって良かったです。教会には、1914年製のニューヨーク・スタインウェイがあり、最初はそのタッチや響きに慣れずにちょっととまどったりしましたが、最終的にはとても素敵な音になりました。前半は各自がソロを弾き(永沼さんが《平均律》第II巻のH-Dur、私が《フランス組曲》第1番、建部さんが《イタリア協奏曲》)後半は連弾です。皆さまお馴染みの《主よ、人の望みの喜びよ》を小さなコラールと一緒に。そしてメインの《ブランデンブルグ協奏曲》第4番。アンコールに《ゴールドベルグ変奏曲》のアリアを。この連弾がとても好評でした。ロマン派の作曲家たちによる、バッハの音楽の編曲。もしかすると、現代の私たちの耳には、古楽器で演奏される音よりもピアノ連弾での響きの方が馴染むのかもしれません。

何より、私たち自身が、”協奏曲”を連弾でリアライズすることによって、バッハの鍵盤音楽への見方が変わりました。オーケストラの音を想像しながら鍵盤に向かう。これって、バッハの鍵盤曲を弾くときには(ベートーヴェンやシューマンなど、古典派以降の作曲家ならまだイメージがわくでしょうけど)ほとんどあり得ない話です。でも!これはものすごい発見かもしれません。だって、バッハ自身が、コレッリなどの協奏曲を書き換えたりしたわけですよね。富田氏の講座でも、カンタータを聴いて発見があったように、もっともっと色々な視点からバッハを捉えて、その中のひとつとして鍵盤作品を眺めたとき…ピアノ(当時の楽器ではない)で演奏することが自然に感じられるようになるかもしれません。

もっとも、それにはバロック時代の音楽語法や演奏スタイルなど、色々なことを知っておかなくてはなりません。ピアノのタッチも、違います。今や、ピアニストは、電子ピアノからチェンバロ(クラヴィコード?)まで、あらゆる鍵盤楽器について「知らない」では済まされない時代になっています。

みんなで、たくさん学びましょう!自分の耳で、自分の指で、自分の身体で、音楽を感じていけるように。

 

  


富田氏の特別講座 No.4 無事終了!

2019年05月29日 | 今日のゼミ

すっかり時間が経過してしまいましたが…

5月19日、仙台市内は良いお天気に恵まれ、「青葉祭り」でとっても賑やかでした。

そんな中、富田氏の講座で、またしても充実して楽しい1日を過ごすことができました。

前半は、《W.F.バッハのための小曲集》について、最初の3曲を取り上げて詳しく見てみました。10歳になる長男のフリーデマンのためにバッハが自ら書き出した、手作りの「音楽」と「鍵盤楽器」のための教本です。富田氏は、手稿譜(ちゃんと残っているんですよ)のコピーをきれいに製本したものをお持ちで、「1720年」という日付も残っています。1720年!今からまさに300年前に書かれた、父から息子への愛情溢れるテキストです。

この楽譜は、ほとんどの方がお持ちではありません。かく言う私も、持ってはいたもののどのように使ったら良いのかさえ知りませんでした。でも、この楽譜には、まずは音名、音部記号、指使い、装飾音…などなど、いわゆる初心者のためのページがあります。そして、平均律のプレリュードの初稿にあたるものやインヴェンション、シンフォニアのそれも載っています。しかも、それこそ、バッハがどのように息子に手ほどきをしていったのか想像できるような順番で。

そして、やっと私にも少し分かるような気がするのですが(幻影でないことを切に祈ります)、バッハの《インヴェンション》も《シンフォニア》も、決して単なるメソードではなく、まずは「音楽」そのものを理解するための大事な、そして創意に満ちたテキストなのですね。この《W.F.バッハのための小曲集》は、バッハの教育について考えるための大事な手がかりでした。ピアノを「弾く」ためではなかったのです。

それはともかく、前半はその中から最初の3曲を取り上げて、細かく色々とみてみました。トリルの持つ「意味」。指使いの不思議。なぜ、10歳の息子の最初のテキスト中3番目の曲が、コラール前奏曲なのか。そういうことをひとつずつ丁寧に考えていくことで、私たちは全く違う世界を開くことができます!

後半は、そのコラール前奏曲の出典であるカンタータを聴き、歌詞の意味を考えました。まず、カンタータをスコアを見ながら聴くことなんて、ほとんどありませんよね。この味わい深さは絶品でした。実は、ゼミでもつい先日、コラール前奏曲を少し弾いてみたところでした。そもそも「コラール前奏曲」って何でしょうね??皆さんも弾いてみてください♪

ということで、これからも、私たちの音楽への歩みは、少しずつですが続きます。 富田さん、本当にありがとう!

 


特別講座風景

2019年05月18日 | 音楽四方山話

4月13日に開催した桒形先生の特別講座。

第二部の講座(レッスン形式)の風景です。

 

最後に参加者皆さんで1枚🎵