少年倶楽部・旅・絵日記

流離いの・・・

植木 等・著

2007-03-28 20:36:57 | Weblog
「夢を食いつづけた男」 おやじ徹誠一代記 朝日文庫 昭和62年2月20日 第一刷発行 定価440円



昨日亡くなった植木 等さんの本です。いまから、約20年前の本です。裏表紙に、
「俳優・植木等が描く父親徹誠の型やぶり人生一代記。年少の頃は貴金属職人のかたわら義太夫語りを目指した。やがて大正デモクラシーの影響でキリスト教の洗礼を受け、社会主義者として労働運動に参加。やがて、僧侶になり開放運動に尽力するが、治安維持法により何度も入獄する。このような生涯を著者は「支離滅裂」と呼ぶが、同時に筋を曲げず人間の平等のために闘った父親を敬愛をこめた筆致で語る。」
とあります。読ませてくれる本です、残念ながら、ほとんど、内容、覚えていません(?)、後半、「スーダラ節は親鸞の教えに通じる」は、なんとなく、覚えていたような・・・。乗り気でない植木等に父親徹誠が「わかっちゃいるけどやめられない。ここのところが人間の弱さを言い当てている。親鸞の生き方を観てみろ、薫酒山門に入るを許さずとか、肉食妻帯を許さずとか、そういうことをいろいろな人が言ったけれど、親鸞は自分の生き方を貫いた。おそらく親鸞は、そんな生き方を選ぶたびに、わかっちゃいるけどやめられない、と思ったことだろう。うん、青島君はなかなかの詞を作った。」、こう、いったそうです。・・・ここんとこ、面白いなあと思ったのは確かですが、これも、ほとんど、覚えてませんでした。
 前半は父親徹誠さんのこと、中盤から植木等さんの生い立ち、僧侶としての修行、東洋大学入学、そして、バンド活動、とクレージーキャッツでは決して見せなかった素顔がうかがえます。子は親の背を見て育つ ! いい本です。 合掌 !!