ダダのミシン屋日記『ジャノメミシン米沢店です』

ジャノメミシン米沢店の店長のブログです。
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ジャノメ トピアレーヌ 804型

2020年10月15日 20時50分32秒 | ミシン修理
6月ごろにお客様から引き取って来たミシンです。


ジャノメ トピアレーヌ 804型 46年前のミシンです。

このまま廃棄ミシンの引き取り業者さんに持って行ってもらうつもりでおりましたが、「このミシンが欲しい!」ってお客様が現れましたので整備することにしました。

引き取って来た時にザっと見た時には特に故障もしていない、状態の良いミシンと思いましたので、注油して磨いたらそのまま新しいオーナーさんに渡せると思ったのですが縫えません(;^_^A

釜が空回りしています。


バラしてみたら下軸の釜ギアが完璧に割れておりました。

通常ならこれは廃棄ミシンにしかなりません。

・・・が、


10年くらい前にここの部品仕入れていました。


これに交換すれば直ります。

理屈は解ってますが今までやったことが無い修理です。

止めネジ緩めて新しいのに交換すれば良いって修理じゃ無いです。

最初はそれで直ると思ったのですが・・・

ネジを緩めただけでは壊れたの外せません。


この長い下軸を右にずらさないと外れない様です。

モーターの下のタイミングベルトのギアを緩めて右に動かさないとダメなようです。

これもただ右にはずれてくれなくて送り機構のクランクシャフトに当たるのでそれも外さないとダメな様でした。


何とか新しいギアが付きました。


釜部分をここまでバラしたの初めてです。


また組み直して完了!

と、思ったら布送りと針のタイミングがぐちゃぐちゃでした(´;ω;`)ウッ…

こりゃだめじゃ(´;ω;`)ウッ…
売り物に成らん(´;ω;`)ウッ…

と、思いましたが、要は狂わせちゃったタイミングを合わせ直せば良いのですから!

もう一回タイミングベルトギアの位置を調節し直しました。

何度かやっているうちに『カチッ!』と手ごたえが!

「よし!直った!」

この後に針と釜のタイミングの微調整とか色々やること有りますが、今日はここまで!

直った!って時の手ごたえ久々に感じました。

これが気持ち良くて中々良いのです。

仕上げは明日やりますが、もっと難しい修理やりたいわ~!
コメント (12)
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