モトクロスレースの最高峰アメリカのAMAスーパークロスで日本人の下田丈選手が日本人では過去最高のリザルトである2位を獲得、同時にランキング3位に躍り出ました。
日本人にとっては競技によっては大きな壁があります。
最近はバスケットの八村選手などかつてでは考えられない舞台で活躍する日本国籍の選手が現れましたが、10年くらい前では考えられない事です。
2001年に石井直方先生が書いた本で私が今でも読み直すのに「筋と筋力の科学」という本があります。
この本に「君はマイケルジョーダンになれるか?」という記述があり当時から興味深く読んでいました。
日本人選手が将来バスケットボールなどの分野で活躍できるかという事について、科学的トレーニングによってマイケルジョーダンの身体的能力に近づけばマイケルジョーダンのような選手になれるかという話を石井先生が解説している興味深い内容です。
人種的な遺伝的素質(八村選手は恵まれています)による身体能力、技術的能力以外にも精神的能力、環境的な違いなど様々な要素が複雑に絡み合い答えのない迷路のような問題になってしまうのですが、こういった事を考えるのはとても楽しいです。私の考えですが日本の環境の中では難しいです。しかしBリーグやNBAで活躍する選手の影響でこれからはわからなくなりそうです。
スーパークロスの下田選手はキッズ時代からアメリカに渡り、本場のコースでアメリカのレベルの高い選手の中で頭角を現してきました。
ストレングストレーニングについての情報は無いのでわかりませんが、日本人でも環境をしっかり整えて早期から世界最高のレベルの中でやれば不可能と言われた世界でも活躍できる可能性を示してくれました。
日本のバスケットボールやサッカーなどもプロリーグが誕生した事で飛躍的に人気も出て実力も伸びましたが、日本でも下田選手の凱旋でスーパークロスが復活すればまた面白くなるのになと思います。