しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「マスカレード・ゲーム」 東野圭吾 

2022年11月20日 | 読書
「マスカレード・ゲーム」 東野圭吾  集英社  

3つの殺人事件が起き、殺害方法から同一犯とみられた。
3人に被害者の共通点は、過去に罪を犯して捕まっていた事。その被害者が直接的にまたは、間接的にでも死亡していた。
警察は遺族に話を聞きに行くが、皆にはっきりとしたアリバイがあった。
犯人は遺族に代わって復讐を果たしているのか。
少しして、その遺族の3人が、ホテル・コルテシア東京に宿泊予定であることを突き止める。
あの、2度の事件の舞台になったホテル・コルテシア東京で何が起ころうとしているのか。
警視庁捜査一課の新田浩介警部が三度潜入捜査官としてホテルに赴く。
そして、コルテシア東京の総支配人も警察との対応の為、山岸尚美をロサンゼルスから呼びよせる。






3度目の「ホテル・コルテシア東京」シリーズ。
同じホテルを舞台に、今までと全く違う事件が展開。
今回はそもそもどんな事件が起こるのか、なかなかはっきりせず、兎に角先が気になって、一気読み。
分かった真相はかなり重く、考えさせられるものだった。
世の中は単純に割り切れない事ばかり。
事件そのものも面白かったが、すっかりホテルの事情を知りそれに対処する新田刑事の心情や行動も面白い。
映画を見ているのでどうしても木村拓哉さんが思い浮かぶが、気にならない。
山岸尚美の長澤まさみさんも合っていると思う。
新しく登場した梓刑事も、ただ頑固な嫌な人物ではなく物語にメリハリを与える存在で良かった。
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