しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ノンストップ!」  サイモン・カーニック

2014年01月21日 | 読書
「ノンストップ!」  サイモン・カーニック   文春文庫   
 RELENTLESS          佐藤耕士・訳

電話の向こうで親友が殺された。死に際に僕の住所を殺人者に告げて。
その瞬間から僕は謎の集団に追われはじめた。
逃げろ!だが妻はオフィスに血痕を残して消え、警察は無実の殺人で僕を追う。
走れ、逃げろ、妻子を救え!平凡な営業マンの決死の疾走24時間。
イギリスで売上40万部、サスペンス史上最速の体感速度を体験せよ。
         <文庫本裏カバーより>








突然降りかかった災難に慌てふためく僕トム・メロンだが、結構的確に対処している。
ただ、あまり運は味方してくれず災難は大きくなっていく。
心配していた妻キャシーも何か隠していて、その戸惑いも。
何が何だかよく分からなくても、自分から行動しないと大変なことになる。
それが出来るトムはたくましい。
そして、逃げまどいながらも色々と推理して考える。
休む暇もない緊迫感はこちらにも伝わってくる。
他の登場人物も興味深く、特に警部補のマイク・ボルトは、この物語の主役の一人とも言える。
部下のモー・カーンとのやり取りも心に残る。
それぞれの思惑が絡み合い、事件は複雑な様相。
結局、なぜジャック・カリーがトムの住所を言ったかは、ジャックが死んでしまったのではっきりしないまま。
人がたくさん死んでいるから、今一つ面白かったとは単純に言えない後味ではある。
 
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