しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「消失者 アナザーフェイス 4」   堂場瞬一 

2014年01月18日 | 読書
「消失者 アナザーフェイス 4」   堂場瞬一   文春文庫    
  
警視庁刑事総務課の大友鉄は、捜査三課の手伝いを命じられる。
捜査三課は窃盗事件を担当して、今回はスリの現行犯逮捕の応援だった。
そのスリは72歳になる平山治朗で、指揮をする森野巡査部長と因縁があった。
大友が応援に行ったのは土曜の午後の町田駅前。
大友の生活圏だった。
実際にアタッシュケースのひったくりが起こるが、確保寸前で大友が自殺騒ぎで持ち場を離れた為に失敗に終わる。
そして、その場から被害者も消え失せ、被害届も出されなかった。
その夜、平山の死体が町田の駐車場で見つかる。
別の場所でかなりの暴行を受け、遺棄されたとみられた。

アナザーフェイス・シリーズ第4弾。







警察のそれぞれの課が、絡み合う事件。
お互いが探り合いしながらが、もどかしい。
協力出来ないのは、手柄の問題があるからなのだろうか。
警察内の問題と、私生活の悩み。
色々な問題を抱えつつ、捜査に集中しようとする大友だが。
今回はあまり大友が活躍しなかったような印象。
あまり特徴が出ていなかったと言うべきか。
事件は、ドミノ倒しの様に動いて行った。
虚しさを感じる事件。
息子の優斗と義母の聖子とも、実際に触れ合う場面が少なかったのも少々寂しい。
父親離れをして来ている優斗と言う感じだが、実際はどうなのだろう。
なんだか裏がありそうな感じも。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「謀略 警視庁追跡捜査係」... | トップ | 「ノンストップ!」  サイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事