しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「消えた子供 トールオークスの秘密」  クリス・ウィタカー

2019年02月18日 | 読書
「消えた子供 トールオークスの秘密」  クリス・ウィタカー    集英社文庫   
 TALL OAKS       峯村利哉・訳  

誰もが顔見知りの小さな町トールオークス。
深刻な犯罪とは無縁のこの町で、嵐の晩に、三歳の子供が忽然と消えた。
全米の注目を集めたこの失踪事件は、住民総出の捜索でも警察の捜査でも、手がかりすら出てこない。
絶望に抗いながら捜し続ける母親。
そして、町の住民たちそれぞれが抱えていた秘密が次第に明らかになっていくなかで、意想外の真相が姿を現して―
   <文庫本裏カバーより>








3歳の子供が子ども部屋からいなくなる。
部屋のモニターを見ていた母親はそこにピエロのマスクを被った男の姿を見ていた。
衝撃的な事件の始まり。
しかし、その後はトールオークスの人たちの話が続く。
それも1人の話題が少しずつ書かれて、違う人に移って行き、また少しすると続きが書かれる。
それを繰り返して物語りは進んで行く。
始めは、それが上手く繋がらない。
これは誰だったっけと、登場人物の一覧表で確認。
すんなりと物語には入っていけない。
小さな町で子どもがいなくなってから3か月。
それなのに、それが影響しているのは母親と警察署長だけにみえる。
だから余計に物語に入り込めない。
それぞれが悩みや問題を抱えている。
それはどこの街でも同じだろうけれど。
事件を解決する為に進む物語と言うより、トールオークスの群像劇。
それぞれの繋がりが見え始め、警察署長が犯人かと思う人物にたどり付いたりもする。
最後になって、それぞれの問題が解決し、誘拐事件の真相も明らかになる。
それは解決しないで終わる訳にはいかないから、と思えなくもない。
サスペンスだと思って読むと、少々まどろっこしい。

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