しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「黒のクイーン」  アンドレアス・グルーバー

2017年05月05日 | 読書
「黒のクイーン」  アンドレアス・グルーバー  創元推理文庫   
 SCHWARZE DAME         酒寄進一・訳

ウィーンに住むフリーランスの保険調査専門探偵ホガートは、大手国際保険会社支社長からある依頼を受けた。
ウィーンの美術館がプラハの展覧会に貸し出した絵画が焼失、調査に派遣した絵画専門の調査員は、焼失した絵画はすり替えられた偽物だったとの報告を残し行方不明になった。
その調査員を見つけだしてほしいというのだ。
プラハに飛んだホガートは、ひとりの女探偵に出会う。
彼女が調査しているプラハの連続殺人事件の話を聞くうち、ホガートはとんでもない事実に気づく。
    <文庫本1頁目より>








プラハが舞台の物語。
絵画盗難についての物語かと思ったら、連続殺人がメイン。
連続のパターンを調べて、犯人がどう考えているを知って行く。
その過程で分かった事は、犯人は2人いると言う事。
前に、似たようなのを読んだと思ったが、そこから違っていた。
以外とあっさりと犯人らしき人物が現れて、解決するのかと思ったら。
もうひとつ、深いものがあった。
絵画盗難の方も解決するが、こちらは単純にあっさりと。
絵画には疎いと言うホガートだが、骨董や昔の映画は大好き。
この物語に「巨人ゴーレム」が関係していて、その映画についての話など面白い。
ゴーレムがチェスをしている姿は、あまり想像出来ないが。

プラハで思い浮かぶのは、「プラハの春」と中世のお城と街並みの残る美しい都市。
物語からは、暗さが伝わって来る気がしたが。
それは事件が暗いからか。
行ってみたい都市のひとつ。
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