しましましっぽ

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「刺青の殺人者」  アンドレアス・グルーバー 

2020年03月18日 | 読書
「刺青の殺人者」  アンドレアス・グルーバー   創元推理文庫  
 RACHEHERBEST        酒寄進一・訳

全身の骨が折られ、血が抜かれた若い女性の遺体が、ライプツィヒの貯水池で見つかった。
娘の遺体を確認にベルリンからやってきた母ミカエラは、自分一人でも娘が殺された理由をつきとめ、姉と一緒に家出したまま行方不明のもうひとりの娘を捜し出そうと堅く心に決めていた。
事件を担当する上級警部ヴァルターは、ともすれば暴走しようとするミカエラに手を焼きつつ調べを進める。
一方ウィーンの弁護士エヴァリーンは、女性殺害の嫌疑をかけられた医師からの弁護依頼を受けていた。
『夏を殺す少女』続編。
   <文庫本1頁目より>






『夏を殺す少女』続編ということだが、警部ヴァルターと弁護士エヴァリーンが登場するだけで、物語は別物。
ただ、悲惨な事件があるという事は同じ。
今回の犯人はサイコパス。そして主役は、娘を捜す母親のミカエラ。
ミカエラの行動力で、捜査は進んで行く。
それをヴォルターが、否応なく手助けしなければならなくなっている感じ。
警察で聞き出せない事も、お金の力があれば簡単に出来る。
それだけ、必死になれば違うのだ。
ただ、それだけでは出来ない事もあり、今回は良いコンビだったのかも。
ヴァルターはミカエラが死んだ妻に似ているという事で気になり、協力することになった。
そんなものなのか。
エヴァリーンの方の物語は、人を操る事について考えさせられた。
人はいとも簡単に他人から影響される。

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