しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「逃げるアヒル」 ポーラ・ゴズリング 

2010年03月11日 | 読書
「逃げるアヒル」 ポーラ・ゴズリング   ハヤカワ・ミステリ文庫
  A RUNNING DUCK      山本俊子・訳

広告会社の制作部門のチーフをしている、クレア・ランデル。
ある夜、仕事帰りにタクシーに乗ろうとして、腕に衝撃を感じる。
そこには銃で撃たれた穴が。
サンフランシスコ市警の2人に警部補、ゴンザレスとマイク・マルチェックが捜査をして、狙撃したビルを発見する。
ボーイフレンドのダン・ファウラーと家に帰ったクレアだったが、自宅に仕掛けられた爆弾が爆発してダンが死亡する。
クレアから話を聞いたゴンザレスは、週末にクレアが偶然、身元は割れていないが多くの殺人に関わっている殺し屋を目撃したことを知る。
また命を狙われる危険があるクレアを警護しつつ、その殺し屋を捕らえようと、マルチェックが行動を共にする。



映画のような物語だと思ったら、映画『コブラ』の原作だそうだ。
『コブラ』は見ていないが、映画は原作とは全然違うらしい。
確かに、ハードボイルドな要素はある。
殺し屋との銃撃戦があるのだから。
守ってもらうばかりではないけれど、そうかと言ってそれほど強い訳でもない、クレアの性格がいい。
そのクレアに戸惑うマルチェック。
マルチェックは、ベトナム戦争で狙撃兵だった為に心に傷を持っている。
その2人のやり取りがこの物語のメインかも知れない。
自分は何も悪いことをしていないのに、命を狙われる不条理。
戦争も同じような感覚があるかも知れない。
始めは反発を感じていた2人が、お互いを分かりあうのはそれが助けになったのかも。

殺し屋の正体も以外だった。
こう言うことは有るんだろうな、副業は殺し屋ですって。怖いな。

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