しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「百鬼夜行―陰」   京極夏彦 

2012年03月24日 | 読書
「百鬼夜行―陰」   京極夏彦     講談社ノベルス

10編からなる短編集。
「姑獲鳥の夏」から「塗仏の宴」までのサイドストーリー。

「小袖の手」
加奈子の隣に住んでいた杉浦隆夫。
加奈子の首に白い手が掛かるのを見る。

「文庫妖妃」
久遠寺涼子の妹に対する思い。

「目目蓮」
目潰し魔、平野の最初の殺人。

「鬼一口」
鈴木敬太郎は鬼に興味があった。
鬼は角が必ずあるものか。
鬼は人を喰う。

「煙々羅」
箱根の寺の火事を消した男、棚橋祐介の物語。

「倩けら女」
女学院の教師山本純子。
なぜ笑わないのか。

「火間入道」
刑事岩川真司。
何もかも面倒くさいと思っていた男が出世する道を選ぶ。

「襟立衣」
円覚丹の坊主になる子どもの頃の物語。
祖父と父親との関係。

「毛倡妓」 (けじょうろう)
刑事、木下圀治が娼婦の取り締まりに。
子どもの頃、年の近い叔母さんのことを思い出す。

「川赤子」
関口巽の、川に潜むものへの嫌悪感。






ああなるほどと思うこともあれば、それほどつながらないようなものも。
登場人物の過去や思考。
ただ、何となくあってもなくてもという感じもする。
だからサイドストーリーなのかも知れないが。
もやもやした気持ちの積み重ねで、少々気が滅入る。
物事は気にし始めると、とことん拘ってしまう人がいる。
自分で自分を追い詰める。それは避けたいことだ。
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